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予想以上に経済格差は深刻で、さらに広がる

度々出る、平均年収と給与階級分布。数値上もそうだが、私の肌感で予想以上に経済格差は深刻だと思う。


平均の暮らしとは

平均と聞くと、私は昭和の平均を想像する。郊外に家があり、家電が揃って、子供は2人。こんな感じだ。今となっては平均ではとても手に入れることはできない。

私は新宿をよく利用する。都内ということで、平均年収は地方より高いはずだ。しかし、服装や混んでいる店をみると、生活が苦しそうにみえる。少なくとも余裕があるようには見えない。

また、新宿で歩いている人は、新宿に住んでいる人ではない。千葉、埼玉、神奈川、群馬に住んでいる人だ。そちら方面へ向かう電車が混んでいることをみればわかる。

家賃が安いところに住んでいるにも関わらず、余裕がないという人が、ほとんどに見える。つまり平均は、もはや平均の暮らしではない。

平均ですら弱者になる

さて、そんな人々はおそらくギリギリの生活をしている。一見大丈夫そうだが、実はそうではない。ちょっとした変化で、信じられないが弱者になる。

例えば、今回のような地震などの災害、または大きな事故や病気、親の介護による住居の移転、勤務地の移転などだ。

どれも今までの生活基盤が崩れ、大きな痛みを伴うものだ。中流だから大丈夫と思っている人が弱者になる瞬間だ。ここの「大丈夫と思っている」というのは、今の生活と年収がずっと続くという楽観的な考えで、貯金・資産運用・転職など、いざというときの対応を考えていない人だ。

上記の生活基盤が崩れるような脅威が起きたときに、平均と思っている弱者から脱落することになる。平均でも上位の人ですら、平均に落ちることになる。

さらに富が集中する

今年はまた賃金アップというニュースも出ている。去年から引き続き賃金アップだ。この流れに乗れる人と乗れない人は、もう引き返せないところまで差がついている。たった数万とかの金額の問題ではなく、そういうシステムの中に身を置けているか置けていないかということだ。

また今年から新NISAが始まった。そもそも元手がない人は投資どころではない。だが日経平均株価は絶好調だ。米国株も好調だ。ここでもやはり、富のスパイラルに身を置けているか置けていないかというところで、結果がでる。

金の流れとして、社会保険と税金が増え、株価が上がりその利益には非課税となる。これはもう明らかに、今まで以上の格差が広がり、富が集中するとしか考えられない。

物価高は賃金アップでなんとかなるかもしれないが、給与所得である以上、社会保険と所得税・住民税もあがる。大企業に勤めている人も、見積もりが甘かった人は今苦労していると想像する。

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