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帰りたくないなら帰らない選択があるのが自由【4/11】

週末銚子に行った。

1泊のつもりだったのだが、のんびりした空気と穏やかな海に魅入られ、帰りたくない気持ちに制御がきかなくなって急きょ延泊した。

延泊したホテルは直前割がきき、ふだんだったらまず泊まれなさそうな40平米近い敷地をひろびろひとりで使える豪華なものだった。

ありあまる土地。

ホテルでなにをしていたかといえば、ただただ「フェンス」(WOWWOWのドラマ)を見ていた時間が少なくとも5時間はあり(一気見した)その時間の自分といえばただただずっとパソコンとにらめっこしていただけで、1平米も使ってない可能性があった。

だだっ広い部屋をみながら、この部屋、雑魚寝ならばあと10人くらい寝れちゃうねって思った。考えることがびんぼくさい。でも、ふだんがふだんなので、まあ仕方ない。

ところで透明人間になりたいなと願うことがよくある。旅先とかで特に。

自分の充電が少ない状態だと、人に対する対応のもろもろがうまくできないのだ。優しい人からの投げかけであればあるほど、優しさに優しさを返せないとわかっている以上、対応自体をどうかご辞退させてください〜って気持ちになる。透明ならここにいるのがバレないのになと思う。

実際はそうもいかないので、最低限の対応はしたうえで、なるべくひとりになれる場所を探す。もしくは店員さんがあまりアドリブをしないタイプのチェーン店に向かう。

レストランで鰯のトマトスパを食べ、くしゃみしながら鼻をかんでいたら、「花粉症ですか?つらいですね」って店員さんに優しく言われて、その瞬間は笑い返したけど、なんだかばつが悪くなったので急いで店を出てしまった。

いまのところ確実にひとりになれることが確約されている点において我が家は不動の1位だ。


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