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スリランカ仕入旅2024:その5

今日は一番タフなディンブラを回る。
なぜタフなのか、1日に6茶園ほど回るからだ。
朝7時に出発、ヌワラエリアのホテルでコテコテのイングリッシュブレックファーストを食べていざ出発である。

ディンブラは「セイロンティーの女王」と呼ばれることもある茶葉で、綺麗な赤い水色(すいしょく=液体の色)をしており、心地よい渋みもアリ王道の1種と言っていいだろう。(推し紅茶は個々に違います)

そんなディンブラ、まずはサマーセット茶園いつも美味しいディンブラを出してくる茶園でマネージャーも顔なじみ。期待している茶園であるが、出てくるサンプルも多いので気合が入る。

運搬トラック

とりあえず挨拶を済ませ、テイスティングの準備が整う間は世間話。これが意外と時間がかかる。大きな茶園だと難十種類とサンプルがでるのでその分
準備するには結構な時間がかかる。

その際に茶園のテイスティングカップをノリタケに作ってもらったぜ!と軽い自慢を受けて「お土産として売ればいいのに」と言うとやはり欲しい人は多いらしく買っていったり、茶園のロゴのエプロンを買っていった団体もいたそうだ。それにより茶園のエプロンが一時的にヤバイ状態らしい(笑)

ちょっと欲しい

さて最初のテイスティングである程度候補を絞り、冷めるまで待つ温度でわからなかった味を確認する為に温くなるまで待つのだ。この時点で対象を全体の2割まで減らす。

これをすべて確認する

この日はその日朝に作られた「デイズメイク」と呼ばれる物もあり、まだグレーディングが終わっていない物も出た。「デイズメイク」は直接訪問しないとタイミング的に買えない貴重な品だ。その中で1つ私が美味しいと思う物があったのでそれを含めていくつか冷めるまでまつ。

同行している同業者の方やルワンさんと意見交換をしながら待って水でうがいをしながら再度テイスティングに入る。やはり「デイズメイク」の物が良かったので決めようとしてたら「グレーディングしたら3種類ぐらいに分かれるからやろうか?」と提案を受ける。

グレーディング前は色々な大きさの茶葉が入っているので、複雑な味が魅力だが、茶葉の大きさがそろっていると味や蒸らしが均一化するので個性がはっきり出るのも確か。せっかくなので頼む、そして待つ、ワンダーリンクスは待つ、ただひたすら。

そうしてグレーディングされたFBOP、BOP、BOPFの3種類を再度テイスティングしてBOPに決める。
味、渋み、色、甘味、バランスよく優等生と言った雰囲気の一品。
初めての人も慣れた人も美味しく飲めると思うのでこれをチョイスした。

さて、選んだのを伝えたので移動だ!と思いきや最後に工場から袋に詰めて送る茶葉を「本当に同じものか」チェックするという事で再度テイスティング。丁寧でありがたい、本当にたまに頼んだものと違うのが来るばあいがあるからだ。
しかし、時間がかかるのも事実まだ1茶園目なのだ。
無事最終チェックが終わり、次のシーズンに会おうぜ!と移動を開始、しかし時計は3時間が経過していた。残り5茶園。

つづく

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