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アトリエと、余白のある家づくりを|クリエイティブ・コンサルタント 市川渚さん

4月27日にローンチした「NESTING」。カスタマイズ可能な3種類のテンプレートを用意し、あなただけの理想の家づくりが実現できる、デジタル家づくりプラットフォームです。

今回、今後NESTINGを使った家づくりを検討されている方々へ「理想の家づくり」をテーマにインタビューを実施。大きさや用途が異なる3種類のテンプレートでそれぞれ、いまの住環境や理想の住まいについてお話を伺いしました。

1人目は、クリエイティブ・コンサルタントの市川渚さんです。市川さんは、大空間を自由にカスタマイズできる、離れつき平屋住宅であるMサイズでの家づくりを検討中。仕事と趣味と生活が溶け合うような、理想の暮らしについてお話いただきました。

━━現在のお住まいについて聞かせてください。

 いまは都内の賃貸マンションに夫と住んでいます。2人で決めた家ではなく、元々夫が10年ほど前に住み始めた家に、一緒に住んでから7年くらい経ちますね。

 最初から設備や内装が充実している家だったので、すごくコスパが良いんですよ。静かな場所だし、立地にも満足してます。ただ、唯一であり最大の不満は「手狭」なこと……。50平米くらいの1LDKなのですが、自分がやりたいことをやろうとするにはあまりにもスペースが足りないので、行動が制限されてしまっているんです。

━━やりたいこととは?

 例えば実家に学生時代から使っていた職業用ミシンがあるのですが、それを持ってきてせめてパンツの裾上げくらいは自分でやりたいなとか……。あとは3Dプリンタを置いて思いつくままにものづくりをしてみたり、木を削って食器や器を自分でつくってみたりとか、色々あります。でもいまの家だとミシンも3Dプリンタも置いておけないし、床がカーペットなので木の削りカスの掃除とかを考えるとかなり躊躇してしまって。

 私の場合「とりあえずやってみよう」と思ってやったことが趣味になり、それを突き詰めていくことが仕事につながったりすることも多いので「やってみよう」と思ったらすぐできる環境に身を移したいなとずっと思っています。

 あと、原体験の部分も大きいと思います。実家には、小さい頃からものづくりをするための道具はなんでも揃っていました。ちょっとネジがほしいなと思ったらすぐ出てくるし、もちろん工具も自分で買ったことはなかった。だから、都内で住み始めてから「そうか、ドライバーって買わなきゃいけないんだ」とごく当たり前のことに衝撃を覚えたりすることもありましたね。そんな環境で育ったものだから、何かやりたいと思ったときすぐにそれができないことでフラストレーションがたまってしまうんです。

 そんなもやもやを抱えながら、いまの家に住み始めてから常に納得の行く新居を探し続けています。だけどなかなか本腰を入れて探して検討する時間が取れないこともあり、気づいたら7年以上が経っていました。

━━現在は二拠点生活を前提に家づくりを検討されているとお聞きしました。

 コロナ禍を経たワークスタイルの変化で、夫がリモートワークになったことをきっかけに検討をはじめました。私の両親が那須塩原に家を持っておりよく遊びに行っていて、すごく良い環境ですし多少土地勘もあるので、那須エリアに移住して東京に事務所的な場所を構えるのも良いなと思っています。

 少し前までは、家が少し手狭だとしても会いたい人とすぐ会えたり、情報にいつでも触れられたりなどのメリットを享受できることが都内に住む理由のひとつだったのですが、最近はそれにあまり興味がわかなくなってしまって。だったらいっそのこと地方で、気持ちの良い自然に囲まれながらやりたいと思ったことをすぐ自由にできる環境のほうが良いなと思って、検討を始めたところです。

━━もしNESTINGを使った家づくりをするとしたら、どんな家をつくりたいですか?

 まず、ものづくりができるアトリエがほしいです。思いついたものを、形にしていくための場所。私は写真や動画も撮るので、壁の一部は白ホリで撮影スペースとして使ったり、その反対側に3Dプリンタやミシン、木工道具とかを置いた作業スペースをつくったり。木の削りカスとかをすぐ掃除できるように、外とシームレスにつながっているような場所だといいですね。

 あとはいまどき欠かせない音問題。いまは1LDKなのでリモート会議をするときにもお互い気を遣わなくてはいけないのですが、私がアトリエで作業しているときの音が夫の仕事の邪魔をしないよう、仕事部屋とアトリエは反対の位置にしたいなと。2つの空間をつなぐ中間地点にはキッチンとリビングがあり、平日はそこで一息ついたり、友人たちを招いて食事をしたりできる場所になれば理想的です。キッチンとダイニングテーブルはシームレスに繋がっている形にして、料理をしたり食器を洗ったりしている人が、ダイニングテーブルで会話をする人たちと同じ空気感を共有できるような場所にしたいですね。

 Mサイズのテンプレートには薪ストーブも含まれていますが、それは絶対欲しい。暖まるまで時間はかかるけど、すでに扱いになれているのもあって、家全体の暖房を薪ストーブで賄うかたちにしてもいいかなと思っています。あとは庭にファイヤーピットをつくって、焚き火を見ながら食事をしたりお酒を飲んだり。夏なんかは庭にテントを張って、友人同士で庭キャンプをしても楽しそう。

 内装をどうするかは、いまのところあまり考えていないです。というのも、最初に決めきらない家づくりは賃貸じゃできないから。住んでから家に合う家具を買ってもいいし、何ならアトリエで自作してもいいですよね。制限がない家づくりができるからこそ、自分たちが好きなように変えていきたいなと思っています。

━━NESTINGを知ったとき、どう感じましたか?

 はじめて知ったのはTwitterだったと思います。まずデジタル上で家がつくれることに驚きました。平面図ではなくて3Dで建ったときの様子が見えることも魅力的でしたしね。図面だといまいちイメージが掴みづらく、家づくりの専門家とのコミュニケーションがしづらそうだなと思っていたのですが、NESTINGでは外観と内観が立体的に見れるようなので、こちらからも的確なフィードバックがしやすいと思います。
 
 一番惹かれたのは「家が建つまでの早さ」です。通常の家づくりプロセスだと確認や相談などコミュニケーションコストが大きく、時間がかかることが何よりのネックでした。その点、建てる前までのコミュニケーションがすべてウェブ上で完結して、かつそれもスピーディーそうなので良いなと思いました。

━━いま抱えている悩みはありますか?

 いま土地探しをしているのですが、私が良いなと思っているエリアは上下水道が通っていないことが多いんです。隣人の視線を気にする必要がないけれど、適度に人の営みの気配があるような場所がいいのですが、前者を重視する場所だとインフラが整ってなかったり、逆にそうじゃない場所だと隣の視線が気になって庭先でのんびりくつろげないんじゃないかと思い、その塩梅が難しくて……。

 あとは土地が先か建物が先か、それが決まらないと予算が立てづらくて結局堂々巡り。その点、建物をプロトタイプしながら見つけた土地に合わせて柔軟にカスタマイズでき、かつリアルタイムで金額が表示されるので考えやすいと思います。まだ実際のアプリケーションは使えていないのですが、どんな使い心地のUIになるかとても楽しみです。

市川 渚(いちかわ・なぎさ)◎ファッションデザインを学んだのち、海外ラグジュアリーブランドのPRなどを経て、2013年に独立。クリエイティブ・コンサルタントとして国内外の企業、ブランドのコミュニケーション施策の企画、コンテンツ制作、ディレクションに関わる。またクライアントワークの傍ら、自身でのクリエイティブ制作にも注力しており、フォトグラファー、動画クリエイター、コラムニスト、モデルとしての一面も合わせ持つ。丁寧なモノづくりと少し先の未来を垣間見れるデジタルプロダクトが好き。

<インタビュー後記>
那須塩原など地方と東京との二拠点生活を想定し、家づくりを検討している市川さん。今回は2人暮らしを想定されているので、もしNESTINGを使う場合は「M model」テンプレートをカスタマイズしながら、アトリエと仕事部屋があり、みんなで過ごせるリビングや薪ストーブなど、希望をすべて詰め込みながらも予算との兼ね合いを考えた住まいがご提案可能です。また、NESTINGでは土地探しもお手伝いできるので、建物はテンプレートを元にして3D上で組み立てつつ、良い土地に出会ったら柔軟に組み替えていくこともできます。(秋吉)

家づくりをご検討されている方は、ぜひお問い合わせください。
問い合わせフォーム

NESTING
https://nesting.me/



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