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人生リブート指南(29)スーパーが何軒あるかで変わる食費支出

人生リブートを試みる際に重視すべきは「近隣のスーパーの数」だと思います。
何が言いたいかといえば、数が多い地域だと店同士で「価格競争」が行われて安くなるが、その逆に近隣に1軒しかない地域では殿様商売ができてしまう、ということです。
お金持ちしか住んでないようなお屋敷町ならば高くても困らないでしょうが、一般庶民や私のような「それ以下の経済状態の人」の場合、これは死活問題となります。

こうした問題は東京都心でも起きていて、だから私は格安スーパーのある一つ先の駅までわざわざ買い物に行っていたわけです。
近所の店だと、マジで倍近い値付けだったりしますからね。

そんなわけで現在の居住地付近を下見した際、重点的にチェックしたのはスーパーの数でした。
人間が「毎日物を食わないと生きられない存在」である以上、住居費と並んでかかるお金が「食費」です。
たとえ住居費が安くてもこちらが高くつくと、全体の支出は高止まりになってしまい、生活を圧迫し続けます。
「都会よりも安く暮らせる場所で生活に追われない日々を手に入れる」という目的で人生リブートを試みる人にとって、これは命取りになりかねません。

スーパーが多い地区というのは、当たり前ですが「利用者(地域住民)が多い地区」ということになります。
それはつまり「中規模都市」であり、一般に想像される「田舎」とは異なる景観のエリアです。
「それじゃぁ都会から出る醍醐味が薄い!」と不平を口にされる方もおられるでしょうが、現実的な成功率を考慮すると、やっぱりこのほうが良いと私は思います。

最近はネットニュースで「都会から田舎に移って大失敗したケース」が頻繁に取り上げられ、トレンド記事の一ジャンルとして成立している感じです。
その掲載背景には「ホンネでは都会から出たいのに諸事情で出られない読者の留飲を下げる」というやや悪意的な理由もあるでしょうが、しかし「シビアな現実を知っておく」のはやはり重要なこと。

夢(ファンタジー)というのは素晴らしいものですが、時に「人間を滅ぼす劇薬」にもなりかねません。
特に「口当たりの良いもの」ほど毒性が高かったりするので、「キレイな物語」しか聞きたがらない人は要注意です。

メディアというのは一枚岩ではないですから、一方で「田舎暮らしはサイコー!」と無条件に褒めたたえたかと思えば、別のところでは「田舎暮らしは地獄への道」過剰に脅したりする。
ではどうするのが正解かと言えば「誰の意見であっても鵜呑みにはせず、話半分に聞いておく」ことです。
その後の人生を左右するものですから「自分で見て確かめたものしか信じない」くらいに用心深くていいと思います。

だから、人生リブートの事前調査は自分自身で念入りに。
食費支出に直結する「近隣のスーパーの数」は特にキッチリ調べましょう!

画題「あまりに高すぎるダイブは危険すぎるのでほどほどで」

ダイブ


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