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もう一つのダンカイの世代と国語辞典の粋なはからい

高校生と話をしていたら、「団塊の世代」を知りませんでした。
聞いたこともないとのこと。
「そもそもダンカイって何のことだと思う?」
「一段、二段」
「そっちじゃない!」
「段階の世代」と思ったようです。
私は以前noteに書いたようなことを説明しました。

日本の2022年の出生数は80万人を割るとのこと。
団塊の世代は、毎年約200万人だった出生数(これだって現代と比べればすごい)が、1947~49年の間、年間約270万人にまで一気に上昇したというのですから、すさまじい。今の3倍以上です。

賃金は上がらず、結婚に否定的な人は増えているため、出生数はまだまだ下がりそう。これからの世代は段階的に人口を減らす「段階の世代」なのかもしれません。

「三省堂国語辞典 第八版」見出し画像も

「団塊の世代」は堺屋太一の小説からとありますが、隣の言葉が「タンカー」であるところがニクイですね。

堺屋氏は元通産官僚。デビュー作が石油ショックの頃に発表した「油断!」だからです。

日本への石油が断たれたら、どうなるのか?というシミュレーション小説。

当時、私は五木寛之氏の大ファンで、その五木氏が堺屋氏の「油断!」をベタ褒めしていたので、強く印象に残っています。

アイウエオ順の単なる偶然なのですが、「タンカー」「団塊」の並びに、「三国サンコク、わかってるねぇ」と喜んでしまう私です。

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