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アンパンマンで虹を見てはいけない

こんにちは、びんです。

私は常々、
アンパンマンはディスられるべき100の理由があると
うそぶいております。

はっきり言って高校生の時から
そんなことばかり考えていました。

世の中が「是」とするものに物を申したい!

そんな反抗的で反社会的で
アナーキーな気持ちがあふれていました。

いえ、いまでも溢れています。(痛)

もう30代も終わりにさしかかり、
思春期の娘の反抗期に苦労している私ですが、

私だって、なにかに反抗したい!
私だって、まつろわぬ民でいたい!
坂上田村麻呂に討伐されたい!

ということで今日は
アンパンマンがディスられるべき100の理由
【その2】として

やなせたかしワールドの貨幣と経済について

お話する予定・・・でしたが。

今日、衝撃的な出来事があり、
私は非常に怒っています。

何があったかと言いますと、

「やなせたかしワールド、
       虹(にじ)出すぎ問題」

なのです。

きっかけは、数週間前。
まだ4歳の末っ子、壮ちゃんの発言でした。

「ママ・・・虹、でないね。
 そうちゃんね・・・
 まだ、虹みたこと、ないんだぁ」

壮ちゃんは突然、悲しそうにつぶやきました。
その日はカンカン照りのよく晴れた真夏日。
空を見上げれば、立派な入道雲。

とても虹が出るような状況ではありません。

「そうだねえ。虹ってね、
 今日みたいなお天気のいい日は出ないんだよ。
 すごく雨がふって、雨がおわったら、
 もしかしたら出るかもよ」

私がそう言うと、
壮ちゃんは嬉しそうに私を見上げました。
それ以来、ほとんど毎日

「今日は虹でる?」
「今日も虹でないね?」
「いつ虹が出るんだろうね?」

そう聞いてくるようになったので、
私は困ってしまいました。
虹なんて、私だって生まれてからこのかた
数回しか見たことがありません。

「虹って、なかなか出てこないんだよ。
 神様の気が向いたら、見えるかもね」

なんて言って誤魔化していました。

そして、今朝の出来事です。

「ママ・・・今日も虹でないね」
壮ちゃんは半ば諦めたように言いました。

「虹、見たいなあ。
 アンパンマンでは、
 あんなによく虹がでてるのにさ…」

!!!!!!

そういうことだったのか!!!!
急に「虹、虹」言い出したこと、
やっと合点がいきました。

確かに、アンパンマンのアニメでは、
しょっちゅうしょっちゅう、虹が出ています。

特にエンディングでよく見るような気がします。

バイキンマンをバイバイキンした後、
特にこれといったオチもなく、
アハハハハ~と笑い声が響く中、
カメラワークが空へ持ち上がり、
空には小さな虹が。

虹はいつも出ている。
決して珍しいものではありません。

うちの壮ちゃんは、アンパンマンのせいで

「虹とは毎日でているものなのに、
 それを一度も見れないでいる自分は
 不運なのではないか。悪い子なのではないか」

という挫折感を味わっていたのです…

なんということ!!!
壮ちゃんの心を傷つけたのです!!!

私は単に、
わが子可愛さゆえに
特に末っ子の4歳児だから可愛くて可愛くて
もーーーどうしようもないがゆえに
わけのわからんモンペ的な超クレームを
申し上げているのではありませんよ!

これは
人間の宗教観を揺るがす一大事です!

なにせ虹は、
珍しいから尊いのです。
自分の力では操れないもの。
珍しいもの。美しいもの。
それが自然です。

だからこそ、
自然の偉大さに圧倒され、尊敬するようになる。
大地や海からの恵みに感謝するようになる。

しかし、
アンパンマンの世界は
虹の希少性を地に落としました。

これは、わたしたちが愛する地球、
母なる大自然への冒涜なのではないでしょうか。

自然への感謝を忘れた人間は
やがて傲慢な心をふくらませます。

自然を操るために機械を作り、AIを発達させ、
自我が目覚めたスカイネットにすべてを奪われて人類滅亡への道を歩み始めそれを阻止しようとしたジョン・コナーの現在の姿はググってはいけない画像になるのでしょう…。

ということで、
私が有権者の皆様に訴えたい
アンパンマンがディスられるべき100の理由
【その2】

壮ちゃんをがっかりさせた
あっ、まちがえた
母なる自然を冒涜した

大自然への愛をこめて・・・。


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