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忘れられた被災地 佐賀豪雨の武雄市で

<佐賀豪雨覚えていますか>
 現在大型の台風19号が日本列島に近づいていますが、今年の夏、大きな災害としては、佐賀県の豪雨(令和元年8月九州北部豪雨)と台風15号の千葉県での被害(令和元年台風15号)があります。
 佐賀県の豪雨は当初から報道も少なく、すぐに千葉県の台風があり、停電件数が多く長引いたことから、こちらの方が記憶に新しい人が多いと思います。佐賀の豪雨は、鉄工所から油が流出し、順天堂病院が孤立したと言えば思い出す人もいるかもしれません。

・佐賀県の豪雨災害 8月26日
・台風15号の千葉県での被害 9月5日

<武雄市の被害>
 私の元同僚であり先輩が、武雄市で「おもやいボランティアセンター」を立ち上げたことから、9月中旬からこのボラセンの手伝いに入りました。
 ※おもやいボラセンについては後ほど詳しく

★おもやいボランティアセンター
https://local-design.jp/omoyai/
https://www.facebook.com/omoyaivc/

 武雄市に入ると、見た目には被害状況はそれほど大きくはない気がしました。しかし、一軒一軒お話を聞きに伺うと、家の中は畳と床を上げ、限られた狭いスペースで生活をしている人が多く、不自由な生活が続いていることに驚きました。
 たとえ床下浸水だとしても、床下には水が入っているわけで、泥を除去し乾燥させ、消毒をする必要があります

<武雄市の被害状況>
床上浸水1027棟
床下浸水507棟
(佐賀新聞9月10日記事から)https://www.saga-s.co.jp/articles/-/425188

 また、大規模な家の倒壊が少なく、水が引けば生活できる家が多かったため避難所で避難生活を送る人が少なく、自宅で避難生活する人=いわゆる在宅避難者が多かったのです。ということは、支援の目が行き届きにくいのです。そこに今回の災害の難しさがありました。
 家で生活といっても、台所、お風呂が使えない家が多く、十分な食事が取れていない人も多かったのです。

 毎回被災地で聞く言葉は「まさか」です。
 台風19号による大雨と暴風が予想されています。千葉の停電被害が記憶に新しく、備える人が増えたのはうれしいことです。どこかで自分は大丈夫と思っていませんか?災害は本当に起こります。備えていて後悔することはありません!

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