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今年の富岡町のさくら

富岡町といえば「さくら」です。

2011年東日本大震災のとき、私は富岡町の人たちが避難した大規模避難所に支援で入りました。だれもいない町で咲く桜。その富岡町の桜を大きくプリントした写真が避難所に貼ってありました。その写真の前で、静かに涙を流す人…富岡の人たちの桜への強い想い、ふるさとを感じたのです。

その後、富岡町は段階的に避難指示が解除され、さくらのトンネルも一部通れるようになりました。そして、今年3月の避難指示解除によって、長い間帰還困難区域だった夜ノ森駅周辺の避難指示が先行解除されました。このことで、さらに桜並木を見られる距離が増えたのです。

※福島民報2020年4月5日記事から

ですが、今年は新型コロナウィルス感染拡大を防ぐことから、桜まつりは中止、外出が自粛されていることから、人出も少ない。満開の桜はさみしそうでした。まさか震災以来、こんなことになるなんて。そして、この状況、震災のときに似ている。政府の対応の後手後手、先が見通せない、生活が立ちゆかなくなる人も出てくる…
来年は多くの人が平和な気持ちで桜が見られますように。

3月9日に行ってきました。満開。



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