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ひさしぶりに

10月から、いわゆる「9時5時」の事務の仕事で働き始めた。

それまでの7年間は在宅で主に原稿を書く生活をしていたので、生活は180度変わった。

以前は、起きたいときに起きていた。だいたい9時とか10時。気分や体調にまかせて床を出ていた。目が覚めても、まだ布団の中にいたいと思ったら、好きなだけスマホを見てゴロゴロしていたのだ。

それが今は、毎朝6時半に目覚ましをかけて起床し(家を出る80分前)、弁当を作り(曲げわっぱ使用)、外出用の服を着て(在宅ワークの時は夏は毎日タンクトップ一枚、冬はジャージだった)、バスに乗って職場に通っている。
勤め始める前は、「朝起きるのきっと辛いだろうな…」と思っていたのだが、始まってみれば2日で慣れた。休日も朝6時半に自然に目が覚める(ちょっと悲しい)。弁当作りも10分でぱぱっとまとめることに苦は無い。

しかし、仕事に慣れるのは大変だった。いや、まだぜんぜん慣れてはいない。

わたしは多くの人がやって来る窓口対応と事務ということで採用されたのだが、そこは覚えなければならないことがべらぼうに多かったのだ。5年いる人が「まだ完璧ではない」というくらい複雑で、例外が多く、しょっちゅう変わるしくみを頭に叩き込むことを求められていて、割りと途方に暮れている。

この仕事を選んだのは、今までの仕事とはまったく違う、いわゆる普通のオフィスワークをしたかったからだ。

わたしは、オフィスワークからはみ出した仕事ばかりをしてきた。事務が苦手だったし、きちんときっちりと数字を合わせるなんてことも嫌いだ。
でも、自分が好きで選んだクリエイティブ系の仕事が行き詰まり、未熟さや甘さをとことん突きつけられて失業し、クリエイティブ系ではない仕事がしたくなったのだ。苦手な事を苦手ではなくしたい、そんな気持ちもあった。

一応、契約は半年。希望すれば間違いなくずっと延長はできる。
半年は続けようと思っているけれど、その後、どうするかはまだ決めていない。

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