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忘れられないV系の歌詞を列挙してみる

ヴィジュアル系の醍醐味のひとつは歌詞にあると思います。
雨の日曜日の所在なさに任せ、私が聴いてきたヴィジュアル系のなかでも忘れられない歌詞を、理由とともに列挙してみます。
(※私はBUCK-TICKをV系にカウントしていないため、ここには記載しておりません。櫻井敦司さんの詩集『夜想』は、永遠の宝物になってしまいました)

●「古代レリーフは語る」 LUNA SEA『MOTHER』
今でも意味がわからないから

●「何処へ行けば 何をすれば」 LUNA SEA『MOTHER』
まさにこの通りの心境が何年も続いていて、ずっと頭の中で鳴っているから

●「クソでも流れて責任とるぜ! アホたれが!!」 MERRY『Carnival』
自分には絶対こんな鋭利なフレーズを放てないから

●「『じゃあ、しょうがないね』が口癖になってた いつも言い訳ばかり考えていた」 MERRY『群青』
人はこうやって「大人」になっていくのだと、自分も含めて思ったから

●「何処かで誰より早く 早く出逢いたかった 悔やむだけ 鍵はない 全部遅すぎる」 deadman『聖者ノ行進』
あまりにも切なすぎるから

●「それは一度失われた 旅の意味で」 LUNA SEA『PHILIA』
この視点は人間ではない、神か宇宙の視点だと思ったから

●「此処に生きて 此処に死ぬ」 lynch.『PHOENIX』
自分もこう言える人生や居場所を求めているから

●「輝きながら燃え尽きた流星 願うなかまうな ようやく終われたのに」 lynch.『THEY'RE ALL AFRAID』
生者の苦しみと覚悟の両方を感じるから

●「白銀の鶏冠を持つ黒い雄鶏が眠る 玉座は車椅子 運命の牢獄」 ギャロ『黒鶏論-破壊篇-』
このような表現にこそヴィジュアル系で在ることの意味があると思うから

●「クソバカゴミゲロ」 cali≠gari『クソバカゴミゲロ』
小学生が考えたように見せかけて知的な企みが入っているから

●「みんなと同じピアノとおもちゃ箱がほしいの」 Plastic Tree『銀の針』
この依存的で幼げな言い回しがギャの感性に突き刺さるから


絶対にもっとあるのですが、絞り出すのも違う気がしますので、後日また浮かぶものがあれば加筆しようと思います。
そもそも、歌詞は「誰が読んでも意味がわかるもの」「書いた本人にしか意味がわからないもの」の2つに大別できるといわれます。
ヴィジュアル系の場合は後者、または前者と後者の間くらい、というところだと思いますが、そういう実験のような言葉の連なりを、酒を飲むように味わって酔うのが私のヴィジュアル系の聴き方でした。
今、久しぶりに「合法的なトビ方」をしたくなっています。

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