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レジ袋「有料化」の対応

※この記事はレジ袋有料化、廃止反対の立場で書いています。

2020年7月、レジ袋の有料配布が実質的な義務となりました。
省令により、違反した事業者には罰金などが課せられることもあります。
しかし、法律上は憲法違反との指摘もあり、レジ袋有料化を法制化しなかったと見る向きもあります。
この理屈でいけば、根拠となる法律や憲法がないため、罰則をもうけることはできない筈で、かなり黒に近いグレーな運用とも言えます。
実際政府の答弁ではレジ袋有料化は義務ではなく、強い推奨とされているようです。
参考記事が週刊誌ではありますが、あながち誤った指摘ではないと判断します。
尚、紙袋や基準を満たしたレジ袋については無料配布してもよいこととなっています。また、亀岡市のように一歩踏み込んでレジ袋配布自体を禁止している自治体もあります。

そこで、現在、各商店のレジ袋配布のあり方を自身の体験などを基に記していきたいと思います。


レジ袋有料化に前のめりだった企業達

2020年、レジ袋を有料化される以前からレジ袋有料化の取り組みやレジ袋辞退で値引きする流れがありました。
主な理由としては環境面とコストカット(安価に商品を提供する)の二つが挙げられます。

①格安販売を理由に有料化ーサンディなど

引用の記事では関東を中心に展開しているOKが例にあがってますが、関西を中心に店舗を展開しているサンディも商品をより安価に販売するという理由でかなり昔からレジ袋有料化がなされています。
私の幼少期から有料化されていたので少なくとも2000年代初頭から有料です。
サンディでレジ袋を利用すると10円もするので、マイバッグや他店のレジ袋を再利用する方がお得です。
レジ袋も本来タダではないのでこの理由はある程度納得できるものではあります。

②環境を理由に有料化ーイオングループや地方都市など

東京のイオン

レジ袋有料化の流れは地方都市を中心に条例や協定で進んでいきました。例えば三重県では2000年代後半から有料化の動きが進んでいます。イオン王国であるのもありますが、イオンの有料化の動きへの協定加盟ははやいですね。

さらにイオングループのミニストップ三重大学店は開店当初からレジ袋を配布していません。

他方で大阪や名古屋、東京の大都市圏やコンビニでは無料配布は続いていたと思われます。
しかし、先の記事にある西友の他、イオンなど大手スーパーではレジ袋辞退で数円値引きするという動きがありました。
これらはプラスチックなどの廃棄物を減らし、マイバッグ利用を推進する流れで進んでいます。

レジ袋を無料配布を続ける企業や商店

2020年7月以降、コンビニを含め多くの商店でレジ袋の有料化、さらに便乗して紙袋まで有料化する企業まで出てきました。
一方で2020年7月の有料化の後も無料配布を続けるお店もあるので紹介します。

①関西圏の高級スーパー

ikari

ikariスーパーやBig BEANSなど関西圏を中心に展開する高級スーパーではレジ袋を継続して無料配布しています。
環境配慮型のバイオマスレジ袋で対応しています。
しかも、袋詰めも店員さんにしてもらえる大サービスっぷりです。
そのため、自宅にはikariのレジ袋がたくさんあります。
これらのスーパーでは食品レジでも紙袋が積極的に使われますが、もちろん紙袋も無料配布です。
関東では高級スーパーに行く機会が少なく、まだ無料配布してる所を知らないのでもしあれば教えてください。
因みに、下町でも主要駅でよくみる成城石井は有料です。

②松屋、吉野家、セイコーマートなど一部飲食店、コンビニも無料配布継続

レジ袋は使うべきではないという立場で書かれた記事ですが、ここで無料配布の商店の例示があります。
とりわけ飲食店や弁当屋のテイクアウトでは無料配布を継続している所が多い印象です。


③個人商店

レジ袋有料化直後に訪れた
函館朝市では無料配布をしていた

観光地の市場や街の商店街などの個人商店などで商品を買うとしれっと、白色のレジ袋に入れて商品を渡されるという経験が何度かありました。
これがバイオマスレジ袋なのか厚手のものなのか海洋分解性プラスチック利用なのかも正直分かりません。
単純に端数処理が面倒なのか、レジ袋有料化政策に違和感を持っているのか、どういう心情でしているのかは察することはできません。
しかし、私のような利用者からするとレジ袋を貰えるのはありがたい話です。

④一円玉をレジにおいて実質無料化

 ジャンボ酒場

昔、ドン・キホーテのレジに置いてある一円玉を4枚以内なら使ってもいいというのが、ありましたがまさにそのイメージです。
レジに置いてある一円玉で袋代一円を払ってくださいとしているお店がありました。
それが先日記事でも紹介したじゃんぼ総本店です。
なるほどその方法があったかと感心しました。こういう抜け道のような事を考えるのがいかにも関西らしいです。
今はその方式を採らず、無料配布を実施しています。
おそらく基準を満たしたレジ袋を使っているのでしょう。

何でも政府や企業のいいなりでいいのかという視点を持つ

こういう時にレジ袋があれば助かる
飲み屋街の那覇の商店街

 先に示したSPAの記事でも指摘があったように政府など上からのお達しをそのまま受け入れてもいいのかという視点は必要だと考えます。
消費者視点で見ればたかが数円とはいえ、レジ袋有料化は実質的な値上げや増税にうつります。
環境を理由にするなら紙袋なども有料化するのは企業としてどうなのかなと思います。
どうもこの国は建前や綺麗事が先行してしまい、それを何も考えず「ルールはルール」として受け入れてしまう傾向があります。
そして、目立ったデモやルール違反(ルールがコンプライアンス違反でも)も伴うような抵抗は嫌う傾向で、最近は起きたとしても小規模で散発的です。
これはこの国がそれなりに個人主義が浸透し、自由で豊かな証左である一方で自由とは何かという考える機会が奪われ全体主義に呑まれる危険性を孕んでいます。
実際、近年任意という名の強制で全体主義的な政策が進められ、国民や企業も同調し、縛る方向に拡大解釈して異端を排除する傾向が見られます。
温暖化に関わる環境問題や性別や人種に関わる人権問題は大手マスコミは取り上げますが、右向け右で画一的な論調が増えている気がします。
レジ袋有料化政策にしても、消費者視点はもちろんのこと、レジ袋のメリットを考える必要があります。
実際、メリットを考慮し、省庁は例外をもうけましたが、無料配布している所は少数です。
エチケット袋としての利用や外出先でのゴミ袋としての利用などのメリットもあります。
また、そもそも近年の環境保護政策に異論を唱える人もいます。事実かどうかは別として異見もチェックする必要があります。 
環境保護のため、有料化は義務というイメージ(実際は義務ではなく、例外規定もある)が先行し、政府や企業にうまく言いくるめられている気がします。
武田邦彦氏は一連の環境保護政策に疑問を投げかけている論者の筆頭とも言える方です。極論やたまに誤った発言をすることでも知られていますがリンクを貼っておきます。

長くなりましたが、今日はここまでです。
異見に目を通して頂きありがとうございました!

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