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5歳でポケモンカードができるまで(11)

イリマで号泣。

子どもがいる方はもちろん、多くの方が自分の子どもの頃の経験から知っていることだと思うけど、多くの子どもはゲームに負けると泣く。号泣する。うちの息子もポケモンカードを始めた頃は、よく負けて泣いていた。負けるだけじゃなくて、一度、良かったらしい手札をママにイリマで流されて、どうしようもないほど泣いたことがあった。特に幼稚園くらいの小さい子ほど、その傾向は強い気がする。

そうすると子どもは「負ける」ことがイヤになり、親はその子どもへの対応が面倒くさくなってしまいゲームから遠ざかってしまう。まぁ、もちろんゲームはやらなきゃいけないものではないのだけど、せっかくなら親子で楽しみたい。ということで、我が家がどうこの「子ども負けると号泣する問題」を克服したかを紹介したい。

今は、泣いてもちょっとだけ。

とは言っても、うちの長男も今もまったく泣かないわけではない。ただ負けて泣くことはないけど、ギリギリの勝負で負けてしまったり連敗してしまったりすると、顔をクシャッと歪めて少しだけ泣きべそをかく。それでも、すぐに切り替えて「次やろっ」となる。

イリマで号泣した頃に比べれば格段の進化だ。もちろん本人の成長も大きい。一方で、親としてどう接していたかというと、負けて泣く度にこう言ってきた。「ゲームは勝ったり、負けたりがあるから面白い」「いつも勝てるゲームなんてつまらない」「負けがあるから勝った時、めちゃくちゃ嬉しいんだよ」。どれも当たり前のことばかりだけど、繰り返し続けた。また負けて泣いていても、「泣いてないで、次やろう」と促していた。

ポケモンカードの場合、大人と子どもの差はあっても運次第ではわりと勝ったり負けたりになるので、そんな「勝ったり、負けたり」の楽しみを実感できるのも良かった。あと最初の頃は、気持ちをのせるために適度に勝たせていたのも事実。そうするとゲームで勝つことも負けることも、ある程度、当たり前の日常になっていくのだ。

ジャッジマンで流されても動揺しない5歳

またサイド差がすごくついてしまったり、事故ったりして、どうしようもない状況だと誰しも(特に子どもの場合)投げやりになったり諦めたりしてしまうものだけど、我が家ではそういった態度にはママもパパも厳しく接している。「ゲームは最後まで何が終わるかわからない」「サイドを全部取られるまで諦めてはいけない」という感じ。なぜならそういったメンタリティは、ゲームだけでなく人生においても必要になると思うからだ。これを教えるには言葉よりも、親側が負けそうで最後まで最善手を模索しつづける姿を見せる方が効果的な気がする。なので、今はみちしるべで次のターンに進化させようと画策したクワガノンを調達されたあとにジャッジマンを打たれても、ほとんど動揺しない。「まぁ、仕方ないね」と4枚ひいている。

もちろん、もう手心なんて加えない。そんなことをすれば、あっという間にサイドをとられてしまうからだ。

※写真はタイマーボールを使ってコイントスをする息子。「俺のタイマーボールは最低一回オモテになる」と謎の自信がある。

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