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マエストロ

これまでピアノ曲はあまり聴いてこなかったけど、ピアノ協奏曲は好きでよく聴いてきた。

私にとっての三大ピアノ協奏曲は

モーツァルトの20番
ラフマニノフの2番
グリーグ

なのだけど、例によって、グリーグの好みの盤に出会えていない。
開始3秒くらいで、その後を続けて聴くか決まってしまうのよね。
何をおいても冒頭の掴みがすべて。
冒頭のドラマチックさはグリーグが一番。
(異論は認めますよ、チャイコフスキーとかね)

ティンパニのトレモロがクレッシェンドしたあと、全楽器が「ジャン!」って鳴るんだけど、ピアノがオーケストラに埋もれてしまっているものが多いんだよね。
録音の関係もあるとは思う。
でも、いくらオーケストラが数十人いたからといってもね。
ピアノが聴こえないってどうなの?
そんなだから、だいたい「ジャン!」のところを聴いて、聴く気を失くす演奏が多いよね。

で、ある日のyoutubeにおすすめが来たんですわ。

https://youtu.be/3PY_0KZOLPw

(↑こちらリンク貼れないので、ご興味があればご覧になってください)

これがおすすめに出てきたとき、最初は「え?なんでいまさらグリーグ?」とちょっと気味悪く感じた。
というのも、あまりに好みのグリーグに会えないので、しばらく聴くのをやめていたから。
なんだったら、ちょっとグリーグの存在を忘れてたくらい。
だからおすすめがすごく唐突に感じたの。

でも、見てみたら、なぜこれがおすすめされたのかは、すぐにわかった。

これは、「理想の運命」のマエストロではないですか!

マエストロ、お名前はパーヴォ・ヤルヴィさんとおっしゃるのだけど。
私、このマエストロの端正な解釈、めちゃ好みだわ。

オーケストラをきれいにまとめる力があるというか、全体に調和のとれた美しい演奏だと思う。

ピアニストは存じ上げない方だったけど、見かけによらず力強くてびっくり。
ときどきマエストロを見上げる視線が信頼にあふれているよね。
オーケストラメンバーが彼女を見る目も優しいし。

最後に受け取った花束の中から、マエストロとコンサートマスターに1本ずつお花をプレゼントするのもとても可愛らしい。

録音は録音でしかなくて生演奏には絶対に適わないんだけど、動画はこういうのを知れるのが本当にいいなぁ。

そして、やっぱりグリーグ好きだわ。
好みの盤を探す旅に出てみるかな。

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