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リフォーム、人体に無害なシロアリ駆除


 3月のある日、工務店の社長さんと大工さんに台所や二重サッシのリフォームと、ちょっとした修繕のために我が家をチェックをしてもらった。暫くして社長さんに「奥さーん」と呼ばれたので、台所から縁側まで早足で移動した。すると、いきなり「シロアリが発生してますよ。ここに跡があります」
縁側のサッシ上方部近くの柱に、その痕跡が見られた。

3度目のシロアリ発生か

 衝撃が走り、少し鼓動を感じ呆然としていると「シロアリ業者に来てもらいましょう。早い方が良いですよ」
「はい!お願いします」
咄嗟に答えた後、薬剤の人体被害を気にしている旨を話した。
「もしもし、お客さんの家にシロアリが出てるようだから、後で来てください」素早い電話での手配だった。
 この緊迫感に3度目のシロアリ発生かと気落ちし、以前ホウ酸で防御をしたのに効果がなかったのか、有効期限切れなのか頭が混乱しそうだった。こう何度も食われては、薬剤の少々の害には目を瞑った方が良いのだろうか残念至極だった。

 その日の午後には、シロアリ被害の点検をしてもらった。人体に害のない処理方法を望んでいる旨を伝えると「昔に比べると、人体への害は少ないですよ。親父の代はひ素が使われていて、ゴム手袋がドロッと溶けていたらしいですよ」などと説明を受けた。           

 まずは、廊下の天井に取り付けてある折り畳み式の階段を下に降ろし、天井裏へ上がっての点検だった。次に台所の床下収納庫を開けて床下へ潜ってもらった。
 夫が20年以上前に、床下に除湿のための炭を一面に敷いていた。
「床下は炭があるので、身体が痛いと思いますが宜しくお願いします」
炭がゴツゴツところがっている上を、這いつくばっての作業は大変である。
 その最中は、家中に薬剤の匂いが漂っていた。点検をされた方の道具や作業着にそれが染み付いていたのだろう、何処かの駆除を済ませた後だったのかもしれない。

 点検の結果に若干の不安はあったが腹を決めて、次なる一手を模索していた。点検を終えて、業者の方が床下収納庫の穴からゆっくり顔を出し、そろりと上がって来て「大丈夫ですね、今はシロアリはいませんね」
痕跡は、以前の物だったようで胸を撫で下ろし「やはりホウ酸が効いている。ホウ酸は凄い!」と万歳でもしたくなるような嬉しさだった。
 家の中は翌日になってもまだ残り香があったので、一般的なシロアリ防御はやはり止めようと思った。

シロアリ発生の経緯、3種類の防御方法

 新築して3年目にシロアリが発生し、屋根裏に出ている床柱の上部に巣を作っていた。そして、あちこちに被害が出た。
 シロアリ駆除会社の冷や汗をかきながらの説明を聞くと、どうやら手抜きだったようだ。補償は、床下換気扇の取り付けと、シロアリ駆除と防御をしてもらっただけで釈然としなかった。

 それから10年が経ち、そろそろ防御する時期を迎えていたが人体被害を危惧し、一般的なシロアリ防御に躊躇していると、2度目の被害が発生し愕然とした。そこで人体に無害な物はないのだろうか、暗中模索した。
すると、セントリコンという人体無害の工法を知った。しかし、経費が嵩んでいったため10年間で終了することにした。新築から22年が経過していた。

そして、他に良い手立てないかと考えあぐねていた。ネットで懸命に調べて人体に無害のホウ酸処理に辿り着き、これだと直感し行動することにした。
 その処理は、まだ事業として確立する前だったので、即座に実行という訳にはいかなかった。そこで、モニターとして是非お願いしますと頼み込んだ。
 今回良い結果が分かり、当時御尽力くださったM氏に改めて感謝をしている。

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