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NEWPEACEのプロダクト開発チームの実態と,立ち上げの理由について

はじめに

こんにちは!

NEWPEACEでプロダクトマネージャーをしている樋口と申します.わたし達のチームは,コミュニティ支援のSaaSアプリケーションの開発を進めています.

NEWPEACEは,プロデュースワークや6curryなどToC向け事業を運営している会社の印象が強く,ソフトウェア開発の話をすると,以下のような反応が返ってきます.

👷‍♂️ < いったい何を作っているの?
👩‍🌾 < なんで自社開発をすることにしたの?
👬 < 「ちゃんと」開発できるの?

鋭い!

本当にこのチームで自分の力は活かせるのか,と疑う気持ちは非常によくわかります.(そんな中,一緒に働いているエンジニアのみんなには,本当に感謝しています.)

ただ,真面目な話をすれば,情報不足やイメージの偏りがある現状は,優秀なエンジニア採用の機会損失につながっているのも事実です.そこに手を打たないのはプロダクトマネージャー失格です.

開発しているプロダクトは,間違いなく多様性があふれる社会をつくると確信しているので,少しでも多くの人に知ってもらいたい,といった気持ちも強いですが.

なので,何を・どうやって・どんなチームで・なぜやっているのかを,エンジニアにもきちんと伝わるように書くことにしました.

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💃 対象になりそうな人
・NEWPEACEやcomcomに興味のあるエンジニア
・ワークフローとアプリケーション双方の刷新に興味のあるエンジニア
・comcomやコミュニティに興味のある方,すべて

忙しい👨‍💻のために
ざっくりまとめた採用スライドも公開しています.
忙しい人は,こちらをご覧ください.

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comcomについて

わたし達は、小規模事業を運営する方向けに、コミュニティマネジメントと事業経営を、効率的に両立できるツール「comcom」を開発しています.

近い将来,小規模事業では,コミュニティ作り・運営と事業経営が,これまで以上に密接に繋がるようになるでしょう.

一方で、コミュニティマネジメントのワークフローは煩雑で,ノウハウやプロセスは属人的になっており,少ない従業員の中でコミュニティを運営ことは工数・技術の両面で、高いハードルになっているのも事実です.

だからこそ,少人数でもコミュニティと事業経営を両立できるワークフローの発明と,それを支えるツールを開発し、世の中に提供することで、小規模事業の発展とコミュニティの爆増を実現できると考えています.

具体的には、イベント作成やオンライン決済等、運営に不可欠な機能と、フィードバックの獲得や統合されたデータを確認できるダッシュボード機能等を想定しています.

多少の誤解を承知で言えば,いわば「コミュニティ版のSalesforce」を目指している,といえばわかりやすいでしょうか?

営業といえば,Salesforce.コミュニティといえば,comcomとなることを本気で目指しています.

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チームについて

開発チームは,プロダクトマネージャー 1人・エンジニア 6人で構成されています.副業やフリーランスのメンバーが多いこともあり,開発当初からほぼフルリモートで開発しています.

立ち上げ時期から,フルリモートはなかなかハードルが高い試みではありましたが,円滑にコミュニケーションが取れ,継続的なデリバリーができるように,様々な工夫をしてきました.

⛏取り組みの一例

📆 稼働予定の共有.
*「絶対反応できる時間」「絶対反応できない時間」の2種類のみを共有することで,反応の有無に無駄な配慮を減らせるように取り組んでいます.

🌀 アジャイルな開発体制
* 2週間単位のスプリントで,隔週月曜日に要件確認会を実施.要件とWikiは,すべてGitHubでまとめて進行しています.

✒️ テストとドキュメント重視
* 新しいメンバーが来たり,途中で引き継いでも齟齬がないように,主導でテスト作成やドキュメンテーションをゴリゴリ進めています.
まだまだ改善すべきポイントはありますが,チームメンバーのおかげで,リモートでも働きやすい環境に近づいていると感じています.


直近もスプリント毎の振り返りを Google formで実施し始めたりと,日々色々試しています.

まだまだ改善すべきポイントはありますが,チームメンバーのおかげで,リモートでも働きやすい環境に近づいていると感じています.

技術スタックについて

オーバースペックにならない範囲で,モダンな技術スタックを採用しました.インフラはAWSのECS,APIはRuby on Rails,クライアントサイドはNuxt.jsを使用しています.

その他のツールでは,エラー監視はSentry,サーバー監視はMackerelを導入しています.もちろん,今後も必要に応じて,どんどん新しい技術やツールを試していく予定です.

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エンジニアの役割について

comcomでは,メインで担当する領域を,クライアントサイド・サーバーサイド分けています.

もちろん,ZERO to ONEのフェーズであり,優秀なメンバーばかりなので,必要に応じて,どちらも柔軟に対応したり,コミュニケーションをとったりもしています.

メンバー構成は,サーバーサイドが3人・クライアントサイドが2人,インフラが1人です.サーバーサイド・クライアントサイドから1人ずつ、テックリードの役割をになっています。


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どうして開発を始めたのか

端的には,NEWPEACEの成長戦略と,個人のVISIONが一致したことがはじまりです.

会社の成長戦略

NEWPEACEは,VISIONINGカンパニーとして,「20世紀的システムから人々を解放し、多様性が爆発する社会をつくる。」を自社のビジョンに掲げ活動しています.
ビジョンの達成手段として,生活様式・関係性・公共・学び方・働き方など、アップデートが求められる領域に、ビジョンを描き、アクションによる現象化までを一気通貫して実施しています.(このメソッドをVISIONINGと,わたし達は呼んでいます)

VISIONINGで実施するアクションの種類は,本当に多岐に渡ります.

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様々なアクションを実行・検証をしていく中で,1つの仮説が立ちました.導出過程について,詳細に書きたいのですが,長くなってしまうので,仮説のみを記述します.

(仮説)
「ある種のコミュニティ形成・運営」がアクションに対して全方位的に有効ではないだろうか.


同時に,大きな課題も発見しました.これも結論だけ書きます.ちょっとでも気になった方は,気軽に連絡ください☺️

「コミュニティ形成・運営」は,小規模事業が生き残る上で不可欠な手段になるが,その方法論は極めて属人化・アナログであり,対応コストが高い.

とすれば,コミュニティ形成・運営を,もっと気軽に・再現性を持って実現できるツールとサービスを開発することで,VISIONINGの効果も大きくなり,法人としての独自性も増すことは必至です.

大きな挑戦ではありますが,comcomの開発を進め,事業として成立させることは,NEWPEACEに対しても,非常に強いポジティブな影響を与えていくと判断しました.

個人的な思い

⚠️この章は,お気持ちが強くなります⚠️

孤独を救うのはいつだってコミュニティだ.

ニーチェは言う.超人は孤独であれ,と.善悪の彼岸だか何かで語っていた.だけど,超人に憧れる凡人のぼくは,孤独を受け入れることは到底できそうにないなと思っていた.

少し自分の話をする.

ぼくの通う大学は,3年生になるタイミングで進学先を選ぶ大学だったのだが,『モテキ』と『ソラニン』を読んで上京を決めたので,明確な志望がある訳もなく,決めあぐねていた.そんな折に,陣内秀信『東京の空間人類学』(ちくま学芸文庫)を読み,自分が好きだったものが「都市」というキーワードでつながった.都市や空間を扱う研究室があるから,と社会基盤学科に進学した.

景観工学を専攻したは良いものの,長い時間をかけて場所をつくったり,最先端を研究するよりは,そこで暮らす人の生活(飲食店や,書店など)に貢献できることが肌に合うなと思って,リクルートホールディングスに就職した.

当初の狙いとは違った部署ではあったけれど,転職アプリのUXデザイナーとして,プロダクトオーナーのようなことを任せてもらった.iOS / Androidをまるっとリニューアルしたり,AEOや広告出稿あたりをやった.当時のチームの皆さんは,ナイスな人ばかりで,元気でやっているだろうか,と今でも思い出す.

最高の場所だったけど,少しサービスが大きすぎた.もっと,生活に近いところからスタートしたいと思い,NEWPEACEに転職.いまに至る.

8年間くらいずっと,都市と生活のことを考えてきたのだなと,改めて振り返って思う.そこまで執着する理由はなぜだろうか.

学校や部活には馴染めなかったので,否応なしに孤独を感じる機会も多かった.

その度に,都市の中にある小さなコミュニティたちに救われてきた.ふらっと入る赤提灯や,行きつけのアングラなバー.古着屋やレコード・ショップでの何気ないおしゃべりが,孤独の解消に繋がっていた.しかも,ちょっと違う世界を教えてくれるから,自分が知らなかった領域の話を知ることができたり,「あんまり理解できない」論理で生きている人にもちょっと優しくできるようになった.

同時に,自分の「ちょっとだけできる」ことで喜んでくれることも多かった.数学はできない方だったけれど,ちょっとした計算をやると喫茶店の兄ちゃんは喜んでくれたし,ガジェットオタクではないけど,スマホの使い方を教えたらバーのマスターは感動してくれた.

孤独を解消するだけでなく,そういった場は,他者理解を助けてくれたし,意外と役に立てるんだなとささやかな充足感を得ることができた.それっぽい言葉を使えば,情報爆発とSNSによる際限なき相対化で表出する漠然とした不安を払拭し,見知らぬ誰かを想像する社会的知性の獲得と自己肯定感の増加を味わうことができた.

似たような経験は,きっと多くの人がしてきたことだと思う.

たまたまぼくにとって,例にあげた場所であっただけで,それは誰かにとっては,アパートの隣人かもしれないし,近所の自転車屋さんかもしれない.あるいは,下高井戸のミニシアターかもしれないし,神保町の定食屋さんかもしれない.

めくるめく時代は変わっていく.

例にあげた多くの場所は「小規模事業者」であり,デジタル化が進む世界で,彼らも変化を迫られているように思う.真面目な言葉で語れば,これまでのビジネスモデルとオペレーションでは継続していくことが難しくなっている.

しかも,世界はウィズコロナの系に突入し,新たなビジネスモデルやオペレーションの導入・習得が急務になっている.その方法論として,「コミュニティ」があるのだと思う.

地縁だけに依存しないで,コミュニティを作っていくことができたら.ぼくの好きな場所はこれからも残っていくし,新たな場所が生まれてくるはずだ.

誰でもコミュニティを立ち上げられる世界を,道具を発明することで作っていきたい.

おわりに

素晴らしいチームメンバーに恵まれ,日進月歩で開発は進んでいます.

品質を保ったままさらにスピードを上げ,非線形に成長していくためにはまだまだメンバーが足りません.エンジニアを中心に,一緒に働けるメンバーを募集しています!

業務委託的な関わり方も大歓迎ですので,ぜひお気軽にご連絡ください!
オンラインのお茶会をしましょう☕️

現在は以下の職種を,主に募集しています!
👨‍💻シニアサーバーサイドエンジニア
👩‍💻シニアクライアントサイドエンジニア
👩‍🎨アートディレクター / UIデザイナー

それ以外の職種の希望や,逆に小規模事業を実際に経営されていて興味・質問を持った方も,お気軽にご連絡ください 📪

連絡先
🦜Twitter:  @n_hgc36
✉️Mail: info@newpeace.jp

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