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世界を豊かにする、不要不急なリアルビジネスが生き残るために。「緊急ビジネスアップデート」の背景にあるもの。

NEWPEACE代表の高木新平です。この度、NEWPEACEのブランド戦略チームで、新たなプランをつくりました。

企業の非連続成長を支援するNEWPEACEが、ビジョン×DXによる「緊急ビジネスアップデート」プランを提供開始

これは、コロナ禍で大変なことになっている、店舗・施設・イベントなどのリアルビジネスを展開している事業者に向けたもの。この2ヶ月ほどの間にも多くの方々から相談を受けてきました。

実際、コロナに直面する中で、様々なブランドパートナーの事業をオンラインモデルに変革するとともに、NEWPEACEで事業展開している飲食店「6curryKITCHEN」やコミュニティスペース「REING Living」をオンラインシフトを進めてきました。その中で、新たな勝ち筋も見えてきています。

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就活生からのクチコミやデータを活かし、学生と企業間の情報格差を埋めてきた就活クチコミサイトONE CAREER。 「就活に透明性を」というビジョンを開発し、NEWPEACEはブランドパートナーとして毎年アクションを仕掛けてきたなかでのコロナショック。相次ぐ説明会の中止に対し、就活生の不安を払拭したいと、2020年3月に1ヶ月間毎日Yotube企業説明会を配信。リアルタイムで対談形式の配信のため直接質問できる、人事の生の緊張感が伝わると、累計14万回以上の再生となった。また、オフラインの合同説明会で得られていた「偶然の出会い」をオンラインでも成立させるため、日本最大級のYoutube企業説明会を企画。15000名以上のチャンネル登録数を獲得(5/18現在)「スマホ就活」というスタイルを確立しようとしている。

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約3年前、ガリバーの店舗依存の脱却を図ったサブスクモデルの立ち上げから、NEWPEACEがブランドパートナーとしてサポートしている「NOREL」。ユーザーが「車好き」に限られてしまう課題に直面し、車を所有していない層に対して1ヶ月間カーライフを体験してもらう「マイカー・トライアル」をコンセプトから企画、提案し、2020年2月リリース。三菱地所と提携し、トライアル期間は駐車場を割安で借りられ、その駐車場をLINEコンシェルジュが案内するという、ユーザー目線にたったUXも設計。オンライン主軸ながら、リアルで体験したいユーザー向けにポップアップストアも開設。1ヶ月で3000件超の申込を獲得。

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会員制のコミュニティキッチン「6curry」。オフラインのランダムな出会いを価値として800人超の会員を集めているが、コロナショックにより3月末から営業停止。しかし一方で2020年4月から、不安や孤独を感じるときだからこそ、オンラインでの出会い・交流の場としてボイス・テキストチャットツール Discordを使った「6curry ROOM」をオープン。場所を超えて常時繋がれる場所として日々多くのアクセスがあるうえ、会員主体で開催するミニワークショップ(CLASS)は毎日行われるなど、賑わいをみせている。

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Creative Studio「REING」が運営する「REING Living」では、ジェンダーにまつわるトピックについて考える様々なイベントを企画してきたが、コミュニティスペースでの開催自粛を機に、全てのイベントをオンラインに移行。海外や地方からの参加が可能になったことで、年代/人種/国をも超えて人々が集い、ジェンダーの視点から映画や美容を考察するイベントが盛り上がっている。また新型コロナウイルスにより活動に制限がかかっているクリエイターたちのサポートを目的としたオンライン・ポップアップストア「REING with」をオープンしたり、プライドウィークの期間中、オンライン上でアーティストとともにパフォーマンス企画を実施するなど、活動を広げている。

なぜ、やるのか。リリースには載せていない想い

そもそも多くのリアルビジネスは、規模や深さの差はあれど、その「コミュニティ」を価値にしてきたと思います。コミュニティという体験価値は、リアルに人が集って交流することで生み出されていた部分も多く、それが社会的に「三密」や「不要不急」と否定されてしまうと、アイデンティティロスになりがちです。

もっと言えば、今回コロナ禍で、世の中の仕事は「エッセンシャルワークかどうか」で線引きされました。確かに命は大事ですし、危機下における優先順位付けは重要ですが、「今すぐ必要なもの」だけになった世界は本当に豊かなのでしょうか。成熟社会を生きる私たちは、この発想に真っ向から立ち向かわなければなりません。

経済合理性の外側にある“遊び”こそ、感情を育み、文化の種になる。緊急事態宣言が解けつつあるとは言え、長期化することがほぼ確実であるコロナ禍。不要不急なものが急速に失われている今こそ、新しいテクノロジーを駆使して、生き延びる打開策を見つけなければ。

ただ、今まで提供してきた価値をゼロにして、オンラインでも物を売ったりするのは、積み上げてきたブランドを殺すことになる。むしろ根本であるビジョンから見つめなおし、どうやってオンライン・オフラインの組み合わせで「リアルな体験」をつくっていくかが論点です。

そこで今回、ビジネスとカルチャー両方に造形のある5つの領域の専門家が一つのチームとなって、リアルビジネスならではの価値を生かしながら、『ビジネスモデルのデジタルシフト』と『オンライン上のコミュニティ開発』の2つの支援していこうと考えています。

あらゆる余裕や余白がなくなっている今だからこそ、不要不急だが確かに、世界を豊かにしている事業を応援していきたいと考えています。NEWPEACEと一緒に、新しいビジネスをあり方を一緒に発明していきましょう。


企業の非連続成長を支援するNEWPEACEが、ビジョン×DXによる「緊急ビジネスアップデート」プランを提供開始 
※「緊急ビジネスアップデート」のタイトルや表現は、先日発表されたGO社の「緊急事態会議」などの取り組みにインスパイアいただきました。

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