新リーグのフォーマットとこれからのラグビーの育成と発展

日経の記者に色々話をパクられたので(笑)もうちょっと練ってから有料で出す予定でしたがTwitterで書いた話を完全版としてまとめて出すことにしました。

そもそものリーグフォーマットから行くと上が重くて下が軽いとかありえないです。
基本的にピラミッドで底辺を広げましょうって考えじゃないと強化って視点には繋がらなくて実際世界的にほとんどのプロリーグが裾野が広い上で成り立ってるリーグであって、そこに現実もありながら最高のリーグもあるよねって理解のもとやってる部分があるから実際に一般的にラグビーを広めるにはそっからでしょう?と。
結局1部を重くしたら今まで来てたやつが同じ距離感のままラグビーを見るだけでそこになにか新しい事が起きて人が代謝してって事はなくなるから今の最大ピーク値をいかに維持するかだけになっちゃう。
このわけのわからんフォーマットがなにを基準にどこをターゲットにしたいかがどっからも読み取れない。
ただ後で動かしやすいフォーマットであるってのがすけて見えて実際3部とか7チームとかしかないいてどういった強化を見据えてるの?ってなりますよね。
なら25チームで上の12チーム動かせないなら13チームの2部になぜ出来なかった?てのがなによりの問題やのに誰もツッコミ入れてないよね?
これがフォーマット上最大問題になる部分でしょ?
3部にすることでリーグ運営費ってのが余計にかかるわけでそこで動かせるお金は増えるから得する人が出てくるんでしょって話。
興行と言うのは動けば様々な場所にお金が動くのは仕方ありませんがこの中途半端な対処で無駄に動かすのはそこにポストを用意したりすることありきで動いてるんじゃないかな?
この説明はちゃんとされましたか?ってのが1つ

次に選手の契約はどうするんって話で各チームの選手の登録数を一定化するって方向性でいくんかどうか?とかって話にもなってきて
そんなかで日本代表資格がない選手とかどうしていくの?ってのが一切問題にされてないんよね。
これリーグ、チーム、選手全て守る上で最も重要よね。どういうリーグにするかや平等性や成長を見た時に選手達は今までのチームでプレーするのか?
またこれから入る選手はどうするのか?って話がわかんないし、
それ込みで勝手に12チームの1部リーグの振り分け決めてその後みんなどういった方向で利益目標出すの?って事にもなるんよね。その中でリーグ、チーム、選手がうまくやるためには一番ファンが楽しみやすくわかりやすいのは移籍なんかじゃないかな?と思いますが。
そのルールを決めるためにも選手登録枠てのはかなり重要でリーグの人気を決める重要なファクターになる。
ここでちゃんとしたルールを決めないとお互いが不幸になる。
その中で移籍が不自由な場合問題は日本代表主力選手なんかが下部リーグに落ちた場合にゲームレベルを落とすのを嫌がった選手はどうすれば良いのか?て問題も出てくる。
ある意味でピラミット化するなら前から言ってるようなスーパーリーグじゃないけど何チームかで昇格、降格ないリーグ別に作っても悪い選択じゃなくその下にしっかりとしたリーグ組織を作るのも1つやったかもしれない
実際このリーグのやり方やと自由契約、自由移籍にするしかないと思うんですがそれって見てる方が面白いか?てのもあるし下部リーグで育成された選手のチャンスも増えないし下部リーグのチームが強くなるのも難しいんじゃないかな?と
この話とフォーマットの話は繋がってくるけど。
今のや次世代のプレーヤーの為だけじゃなく、チームやリーグ、見てるファンの為にも選手という商品の見せ方が全くわからないリーグ構成になってる部分がわかってもらえたら良いかな?と思う。
そのルールを決めるから現在問題の外国人枠、特別枠と言った選手の枠をどうするか?や帰化問題や他国のリーグにも所属する選手の二重登録を認めるか?
大学生年代の選手育成の為の登録枠なんかをもうけるのか?
その上でタックスをつけるかとか?
トレード、ドラフトなんかのルールをつけるかて問題にもなり
選手育成にも大きく左右されるよね。

その中で今の問題は協会にあるなんて言ってるけど実際はさっきのリーグを協会とするとリーグとチームのバランスが非常に悪いのが実情でむしろチームの権限が強すぎるってのが根底にある。
仕方ない事で協会はチームから選手を借りる立場である。
さらに言えば協会のスポンサーの多くが各トップリーグのチームの会社でもあるからリーグ側の裁量ってのはあってないようなもので先ほどのリーグ運営にかかる育成や普及に関するルールに関しても設定することが出来ないって事になる。
実際そのトップの金出してるチームを優先的に考えてリーグ構造を作る。
必然的に割りを食らうのはお金がない下部チームで、リーグ運営に関しても今回のトップチャレンジのように補正予算なんかが組みにくいので延期でなく中止のような事態に陥ったり大学の各下部リーグも中止になったりと相当な被害をうけてるなと感じます。
これでは選手はプレーを続けられません。
その選手の立場はどうかって言うと実際日本のトップリーガー程守られた存在は少ないかもしれないってのは海外からの評価できっちり仕事をしながらプレー出来る環境があるとも見れますね。
ただその分でラグビーだけでのし上がりたいって環境に関してはかなり厳しいのが現実で基本的には全員同じ流れで選手になりますよね?
そんな選手の中にも様々なランク付けの様なものもありますがそこでしっかり選択はする余地はあるのは素晴らしい事かなと思います。
さあこれを無くして完全プロ化にしますってなった時にリーグとチームとしてはなにを保障に与えれるかって話になります。
実際チームがお金を出せればってなりますが完全プロ化した中で毎年その金額を支払っていける予算を組めそうなチームは少ないでしょう。
リーグとしてそこに対する補償を組むことも難しいし更に選手達のチーム登録人数の上限を決めてサラリーキャップまで決めてしまうと選手達がさらに追い込まれていってしまいますよね?
これでわかるように最初の制度を設定する時点でこれらのルールを解決しながらチーム、選手を納得させていく作業が必要ですがそれを外部からしっかり変えていける人間を入れれなかったと言う事にもなるでしょう。
バスケではBリーグがなんて言ってますが既存の物を壊したのはそもそもが外圧で内部は最後までまとまらなかった。
今回のラグビーもそんな事が起こるようにも見えますね。
外部からうまく半沢直樹のように改革者が入ってくればいいですがそれがサンザ―と言った組織やダゾーンなんて組織かもしれませんってのが現実でその後の細かい部分はここまで読んだ方は自分で調べれるんじゃないかなとは思いますが(笑)

さあその上で現在選手も個人で発信できる時代が来ていて実際の市場価値でチームを上回ってしまうんじゃないか?むしろ本業よりも個人にスポンサーが着いていてそのお金の方がチームから出てるサラリーよりも高くなったりしてるなんてのがありますね
この形も現在のスポーツ界で様々な問題になってる、昨日世界中で話題になったNBAで起こった過去最大級とも言われるトレードも引き金を引いたのはチームかもしれませんが引かせたのは選手です。
ロケッツとネッツ
特にネッツ側の2010年代の動きを見ると意思決定ミスをしてしまったものの懸命にチームを立て直しましたが選手のが立場が強いので結局チームはある種言いなりになってしまいましたね。優勝出来ればいいやって考えもあるので一概には言えませんが選手主導でヘッドコーチ解任や、ハーデンのロケッツでの一連の発言等含めたら、ネッツのフロントのやり方が間違いではないもののあまり好意的には慣れないという話ですが。
さあラグビーでもプロ化はしたものの立場が悪いし給料が安いから発信力を高めて自分の価値を上げていかないとってのは大事ですがチームの発展、ラグビーの発展と言う観点で見た時にプラスになっていくのでしょうか?
選手が自分の価値を上げるためにプレーをしてしまう面もあるんじゃないでしょうか?それも1つ大事な事ですがチームの勝利の為のまずプレーしそれが自分の価値を上げる1番のやり方になる方が健全ではないでしょうか?
そのバランスを崩すような小コミュニティーを形成して自分の立場を守っていくそんな可能性もあるって事です。
これを理解せず選手の立場やから無条件に応援するってのは非常に危険をはらんでてそこに現在は直接課金出来るシステムがあるためさらにその傾向は広まるかもしれないって事です。
つまり結局ここまで書いた制度を作れるのも制御出来るのも外側にいる人間って事になります。
俺が結構前から危険って言ってた事が多少はわかってもらえたでしょうか?

こっからは多少強引な論法で日本の育成がどうなってたかの説明をしていくのでまあこれは今までと違ってわかりやすい部分もツッコミどころも多いのでどんどん茶々入れてください。
まず一番の問題点として今年の優勝2チームの戦い方で日本代表は強豪国と戦えるのか?トップリーグだと神戸あたりかこの質問はなかなか複雑な面もあるし一番わかりやすいデータから出していくと
話を2015に戻す
まず海外出身選手は全部で10人。
このその中で大学等の日本の教育機関に通った選手は4選手。リーチ、ホラニが高校からツイ、ナキが大学からですね。
その他選手もウイング以外は比較的若いうちから日本に来てる。
2019は15名に増えているこのうち9人が日本の教育機関の出身でありつまり増えた5名はそのまま留学生選手と言う事で日本に一定の育成制度があるとも言えそうだが待って欲しい。
結局この選手達の大学はほぼバラバラで東海と埼工大と拓殖が2選手ずつ排出してるけどそれ以外はバラバラである。
つまり一定数留学生をとってくれば日本に馴染む確率も上がり活躍する土台は出来やすいとは言えてもこの結果だけを見れば海外から来た選手を日本代表になるように育てるノウハウを持ってないとなかなか言いにくいかなとは思う。
ただ日本のあまり強度の高くないラグビーで成長する選手が一定数いるのでこのグループは今後も一定数の人間が代表で活躍してくれると予想は出来るがそれも確定された要素ではないし実際海外に流出するパターンも増えてきている。
次に年少者に目を向けると15年の最年少は藤田で大学4年の年
その1つ上に松島、福岡がおりこの3人が年少グループ
その1つ上に内田、その2つ上に稲垣で25歳なので5歳のきりの良い区切りをするならここが最年少グループで3人が19で主力として活躍している
19は最年少がアタアタと木津ですでに24の年齢でその上が姫野、具。
アタアタ、具と言うのは高校から日本で生活していたので慣れていたもあるから言い方は難しい。しかし明らかに年少者の数が減少している。
この段階で日本の育成システムにちょっと疑問を持った面もあるんじゃないでしょうか?
その中で19年ワールドカップに出場した日本人メンバーで19が初出場のメンバーは帝京出身の選手だけなんですね。
話は15に戻ってエディジャパン。
このエディと言うコーチは1990年代後半からシークエンスラグビーと言うものを世界的なトレンドにして2000年代の10年間日本のほとんどのチームがこの考え方を採用して微妙には違うんやけどほとんど同じようなラグビーをしたんよね。2010年頃にはポッドが世界的には最盛期と言えるからちょっと日本は引っ張りすぎてるんやけど。
これで育った堀江、田中と海外にチャレンジ出来た選手達でその後の五郎丸もそうで幸か不幸か細部は違うけど基本的には変わらないまま高校生あたりからの10年同じようなラグビーに触れ続けることになった。
その前後の世代はつまり日本のほとんどが根本的にあったラグビーを共通理解をしていて基準が出来ていた。
そこにコーチはそのラグビーの礎を気付いた超本人である。
ここが実は一番の肝だったんじゃないか?と感じる。
最初から日本代表には根本的な共通認識が出来る土台はその他要素はあれど出来ていた。
実際日本人の出身高校を見ればわかるけどほとんどが違う学校である。
その土台を19に日本でも最高の個人能力を持った3選手。育てて送りこめた。
でやるラグビーに違いはあれどそもそも共通認識を持った留学生達。
帝京って言うその時代の日本ラグビーのある種もっとも完成された形のチームの選手達
パナソニックって言うNZ出身のコーチが作った日本代表と共通認識が多いチームの選手
を中心に作ったチームが19じゃないでしょうか?
これを見て日本代表ってくくりだけで見た時に本当に必要なリーグ、育成システムってなんなの?と思いませんかって話よ。
今まではたまたま共通認識が近い選手がそろってたけどある種旧時代的な選択肢の無さのなかでって話なんよね。
この話では例えばサッカーでも2000年あたりにスリーバックが流行しほとんどのJリーグチームがそれを採用した。それで2006にジーコが就任後にフォーバックにしたかったけどなかなか導入できなかったとか様々な事案がありますね。
さらに育成年代から様々な選択肢を持たせながら共通認識を高めていくにはどうすればいいのだろうか?これが最初の答えの解答にもなりますよね。
天理、桐蔭、神戸もっと言えば早稲田、明治、東福岡、仰星どこでもいいですがそのラグビーの中に共通認識を持たせてその上で独自性を出してる事が感じれるでしょうか?帝京と言う圧倒的な存在を誕生させてしまった事もそのあたりに起因していてそれが上手くいった面もありますがこの先はどうでしょうか?
リーグの裾野を広げず戦力を分散させたリーグにすることでこの共通認識が薄れていく可能性も感じないだろうか?今のシステムならチームの権力の方に偏ってしまいそれぞれが独自的に動いてしまう事も考えるでしょう。日本ラグビーの成長を日本代表の強化を基準の一つにするならしっかりとこのシステム面を形にしないといけません。
まあこっから先は実際のところそれだけじゃない理論でも動かないとあかんし全てがどうとは言いません。
個人的にもその共通認識を持ててた世代やから貢献出来た面もあるかもやから嬉しかった。
同時に狭い見解になってしまったりもっと違う選択肢を持てなかった事への責任とか次世代に残してしまった罪悪感みたいなものも感じてる。
それをどれくらい個々人でも考え直すかもしれないけどこれからはそれが試される事はわかってるのにそれは感じれないよねって話でした。

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