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短時間勤務体育祭のリアル

育短を取ってはじめての体育祭がありました。
フルタイム勤務、担任をやっていた頃とは業務量が雲泥の差です。
フルタイムで頑張っている先生方はすごいです!
自分はこんなに働いていたんだなあ…という気持ちで見てください!


①準備や競技の担当がない

短時間勤務をしているので、「部活」「委員会」の顧問から外れています。
私が勤務していた学校は、競技の運営を受け持つ委員会が決まっていたり、準備の担当が部活ごとに分かれていたりします。

学年委員会→学年種目
生活委員会→騎馬戦
体育委員会→100m走
陸上部→ライン引き
テニス部→テント張り   など

これらの分担がありません。
競技の企画・準備→0
練習や本番の運営→0
前日や当日の準備→0

また、前日の午後に全校生徒総出で準備をすると思いますが、そもそも勤務時間ではありませんでした。

②クラスがない

学級担任ではないというのは本当に大きいです。担任の皆様、日々お疲れ様です。

リーダーの選出→0
進捗状況の確認→0
トラブルの解決→0
応援練習の鼓舞→0

昼休みは計画通りに仕事を進めることができました。家庭連絡のために勤務時間外まで残ることもありません。
行事は予定外の出来事がつきもの。それが楽しくもあり、子供の成長にもつながりますが、働き方としては賛成できません。
担任がどれだけ予定外の仕事を担っているか、外から見て感じました。
「担任なんだから」「若いんだから」とは絶対に言わないようにしようと思いました。
担任の先生方、本当にありがとうございます。

③当日の役割がない

開会式をやっている頃に出勤して、お昼休憩の頃に退勤するもので、当日の役割ももちろんありませんでした。
出勤したときにはすでに事務さんだけ。
ちょっとゆっくり準備して、「ボチボチ行くかな」なんて思っていたところに、「体育祭に参加できない子と一緒に校内で見学していてほしい」と言われ、クーラーの利いた教室で体育祭を見ていました。
しかも、仕事をやりながら。
担当していた子もほとんど体育祭は見ず、自習をしていたので、仕事が非常にはかどりました。

④体育祭の練習がない

これも勤務時間のおかげです。

学年種目の練習は、学年朝会のあと1時間目
全体種目の練習は、給食のあと5・6時間目

が多かったです。
その時間は基本的に遅刻か早退なので、ほとんど参加していません。
おかげで今年は、採用後はじめて日焼けしませんでした。

なくなったもの、手に入れたもの

育児短時間勤務で削減できたものはたくさんあります。
1番減ったのはもしかすると「やりがい」「働きがい」かもしれません。
今年の体育祭は全く面白くありませんでした。見ていて何も感じませんでした。

ただ考えてみると、昨年度までの体育祭は何か残ったのかと疑問に思います。

その年の生徒はその年だけ、卒業したら無関係。その人たちとの思い出は、今の自分にどんな価値があるだろう。
体育祭の指導をしていて身に付けた力はなんだろう。それは体育祭でしか身に付けられないのか。
子供に身に付いた力もなんだろう。それは私が身に付けたのか。体育祭以外でも発揮される力なのか。

そんなことを考えると、減ったものがある分、家族との時間が増えたなと思います。
今はそれを優先順位1番にしていきたいと思えます。

体育祭に一生懸命になることを否定しているわけではありません。私も過去はそうでした。
でも立ち止まって考えることは大切だと思います。
短時間勤務は自分の大切にしたいものを大切にできます。
優先順位はなんなのか。そんなことが見えた短時間勤務の体育祭でした。

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