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DMMにナイロンSLSやMJFを発注するときのコツ

※2020/06/17
DMMの造形ルール変更により一部のテクニックが使えなくなりましたので、更新しました。

FDMの3Dプリンタをメインで記事を書いていますが、私自身はFDM機で試作をしてDMMの3Dプリントサービスに最後のチェックと販売用の物の3Dプリントをしてもらっています。
ドールやアクセサリなどではなく、実用品が多いのでナイロンSLSやMJFで依頼をすることが多いです。

ナイロンと一般的に呼ばれますが、正確にはポリアミド(PA)といいます。ナイロンという愛称はデュポンがつけた愛称で商標でもありますが、ほぼ一般名詞となっていますね。

さて、ミートアップなどでメイカー界隈の方とお話をすると、意外と皆さんDMMでの3Dプリント費用の押さえ方や効率的な発注方法をご存じではないらしいので、発注のポイントをまとめようと思います。

ナイロンSLS&MJFの得意と不得意

ナイロンSLSもMJFもPA12が主に造形に使われます。

さらに耐衝撃性や屈曲性能が必要な場合はPA11を使う場合もあります。また、ガラスの少球を配合して剛性や耐熱性を向上させた物もあります。
PA12は機械部品として使用するのに優れた特性を持っています。
強度や柔軟性にもすぐれていますし、耐薬品性も高いです。
ガラス遷移点こそ40℃近辺と低いですが荷重たわみ温度については0.45Mpaで180℃程度と高めで耐熱性もそこそこあります。
80℃程度の温度でもそれなりの強度は期待できます。

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