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飛び去る時間とクロワッサン

日々時間に追われている。
気がつけば昼になり、あっという間に夜になる。
1日でやることが目白押しなため、早朝に起きている、
けれどもそれでも追われている感。なんだこれ。

介護も終わり、自由な時間なはずなのに、全くもって忙しい。
介護中は、座る時間も持てないことも多かったから、介護がごっそり無くなった今、余裕があって当然なのに、ない!
どうしてだろう、同じ24時間なのに、何が変わってしまったんだろう。

行動の合間に夫のことを考えている、ついぼんやりしてしまっている自分に、気が付く。
こんな時間が、1日の大半を占めているからだろう。
実際に行動している時間はごくわずかで、心がここにない時間が大半なんだと思う。
人にも会わない、外にも散歩以外ほぼ出ない、ついぼーっとしてしまっている。
こんなんで社会復帰はできるのだろうか。

一日中鳴らないスマホ。
独り言しか発しない1日。
あー暗いわ。自殺考えるレベルじゃん。

いや、私は死なない。
フランスでクロワッサン食べるまで生きる。

「死んだ方が楽かもしれない」とは、夫が亡くなってしばらくは頭をよぎることは多々あったけれど、死後の手続きとか葬儀屋さんとの打ち合わせとか、わんさか押し寄せる雑務に追われていたら、そんな暇さえ与えてもらえなかった。

ここで死ぬのは簡単だけど、いや簡単じゃないけど、逃げられるものなら逃げたかった、現実から。
逃げる暇のない慌ただしさは、残されたものを守るために考えられているのかもしれないな、なんて思いながら役所に行ったりしていた。

本当に疲れる作業だ。
誕生の反対だから、もっと簡単でいいと思うけれど、人一人の存在を消滅するための作業は本当に大変だ。
今もまだいろんな手続きが残っている途中だけれども。

まだまだ気を抜けない毎日だけれど、ちょっと疲れた。
書くことも休みたいけれども、この感情を忘れないうちに書き留めておきたい。
きっと後から振り返っても、何にも思い出せないくらいハードな日々だから。
しかし、ここでまた疲弊しても、自分以外誰も助けてはくれないので、休む。

肩の力を抜いて、好きなことをしてボーッとしてみたい。
一番好きなのは旅。
このご時世ではどこへも行けないので、とても残念。
いろんなことをあきらめてきたけれど、旅することは続けていきたい。
まずは肩の力を抜いて、社会とつながろう。
ここまで友人とも疎遠になってしまったので、これから出会うであろう人たちを大切にしていこう。

今日はこの辺で、力を抜くことにした。
ふぅ〜。

ふりかえり
行きつ戻りつの毎日を送っていました。
時間の速さは半端なく、ぼんやりが多かったからでしょう。
旅に行く気力もなく、家にこもっていました。
それを経て、元気になっていきます。         (20)

最後まで読んでいただきありがとうございました。
新堂きりこ

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