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鑑賞する、とは【2章】

私の全く悪いクセでもう飽きてしまいました。しかし書きかけなのは良くないので、ブラッシュアップライフを見て、感じたことを書きます。

伏線回収や懐かしアイテムが出てくることが、ドラマを魅力的にさせたカギだったのですね。うまいな、バカリズム。

みんなが「知っている」「わかる」「懐かしい」30代ではなかったとしても、聴いたことがある音楽、知っているゲームやドラマの名前が出てくれば、お!っと思うわけです。これはドラマだけでなく、漫才やコント、そして映画などを見るときにも「自分が知っていること」と照らし合わせることで、その作品の魅力がわかるわけです。今回、私もそれにまんまとハマった、ということ。

私が少し残念に思ったのは、Twitter上で繰り広げられていた「#ブラッシュアップライフ考察」というもの。確かに、みんなが語りたくなる作品というのは価値の高いものだし、それだけみんなに愛されたものであることは確かです。でも、「俺はこれを見つけたぞ!」ならまだしも、「◯◯って伏線回収してないじゃん」みたいな論調には少しガッカリしてしまいました。

テレビ局側の都合もあるだろうし、伏線回収することがこの作品の主たるテーマではない。こんなに素敵な人生もあるよ、ってことなんだと私は思っているんです。だからものすごく面白くて笑ってしまうシーンもあれば、ジーンと心に染みるようなシーンもある。ドラマのあらすじを書くつもりはないので結末も書かないけど、とても良いドラマだったと私は感じました。

ただ、そのあとでもSNSは続き、色々な人が書き込んでいたのを見ました。例えば、浅野忠信さんが出演したこと。トレンドワードになっていましたが、なぜ彼がトレンドになったのか?それは浅野さんのこれまでの作品を見てきたからこそ、このドラマでの「いい意味での裏切り」が印象的に映ったわけです。いやーやられたね。
しかし、今回このことを書こう!書かねば!と思ったのには、きっかけがありました。

バカリズムさんが、作品のお礼的にアップしたSNSにとある方の書き込みがあり、それに対して「どうしてこうしたのですか?どうしてこうしなかったのですか?理由を教えてください」と…

うーん。エンターテイメントの楽しみ方を知らないとこうしたことが起きるのか、と思わされました。もちろん、ドラマの見方は人それぞれ。どのような作品だってその人の見方で良いとは思うのですが、「素直に楽しめない」ということは、ドラマを見てきた経験値やその作品に付随したバックグラウンドを知らないから。そうすると心から楽しめず、文句?のようなものを書いてしまうのだなと思いました。

これはきっと、私が普段から鑑賞について考えているから思ったのだと思います。どのような分野でも「楽しむ」のには知識や経験が必要で、それが蓄積されることにより、作品の魅力がわかる。さらには審美眼が磨かれていくのだと感じました。

ということで、詳細に書こうかと思っていたのですが、この辺で。私も本業の方、つまり論文執筆に取り掛かることにしたので、この辺で終わりです。

ではまた!

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