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【コラム】演奏会が生えるまで

こんにちは!代表です!

 「せっかくnoteアカウントをつくったのに、投稿しないなんてもったいない!」どこからかそんな声が聞こえてきた気がしたので、今回から演奏会に関するコラムを投稿していきたいと思います!

 記念すべき第一弾は、NEW-S Wind Ensembleができるまで、つまり"演奏会が生えるまで"のお話です。この演奏会のアイデアがどう生まれ、どんなふうに具現化していったのか。皆さんの今後の参考(?)になるように、いい感じに振り返っていきたいと思います。



吹奏楽バンドの持つパワー

 NEW-S誕生のきっかけは、「吹奏楽の枠を超えて、意味のある演奏会をしたい」という代表の想いからでした。

 近年、関西のアマチュア吹奏楽界で多数開催されている、企画バンドによる演奏会。どの演奏会も個性豊かで、奏者の楽しそうな姿を見る度に、心から素敵な演奏会だなと思います。

 一方で、そのバンドの持つパワーをこれまでとは違う方向に向けたら、一体どんな演奏会ができるのだろうかと考えることもありました。「音楽を楽しむ」「吹奏楽を楽しむ」「人とつながる」といった従来の演奏会のテーマに加えて、新たな意味を付け足してみたらどんな化学反応が起きるのだろう。そんな考えが、この演奏会を生み出した"きっかけのきっかけ"みたいなものでした。


社会にアクセスする

 じゃあ、どのような形で企画バンドは吹奏楽の枠を飛び出せるのか。真っ先に考えついたのは、吹奏楽における"社会派作品"の存在でした。

 吹奏楽で演奏される楽曲には、歴史上の出来事をテーマにした作品が多数存在します。有名どころとしては、「ラッキードラゴン 〜第五福竜丸の記憶〜(福島弘和)」「And Can It Be?(D.ギリングハム)」「A Brussels Requiem(B.アッペルモント)」などがあります。

 こういった作品をただ演奏するのではなく、題材となった出来事や社会に真正面から向き合い、何かを感じ取り、その先に私たちが生きていく"新しい社会"を思い描く。そうすることで、吹奏楽で社会にアクセスすることができるのではないか。そしてそれこそが、演奏会を吹奏楽の枠を超えた意味のあるものにするのではないか、と考えました。


「1.17」にアクセスする

 吹奏楽の社会派作品を頭の中で並べてみたとき、ひときわ鋭く光っている作品がありました。それこそが、この演奏会のメイン曲である「おほなゐ 〜1995.1.17 阪神淡路大震災へのオマージュ〜」です。

 1995年1月17日に発生した阪神淡路大震災は、日本の歴史に残る未曾有の大災害となりました。この「おほなゐ」は、その震災を限りなくリアルに描写した作品です。詳しくは、メイン曲発表の際のnoteをご覧いただければと思います。

 関西に住む人々にとって、阪神淡路大震災は過去の出来事であると同時に、現在の生活につながっている記憶でもあります。確実に今の関西の地域社会や防災社会は、震災の記憶の上にあります。

 でも、私たち20代はこの記憶を知りません。だからこそ、私たちが震災を知って、感じて、表現すること、つまり1.17にアクセスすることは、現在と未来の社会にとって大きな意味を持つと直感しました。ということで、「おほなゐ」をやる演奏会をつくるため動き始めました。

 演奏会の開催時期を震災発生から30年の節目を迎える2025年1月に設定し、会場を兵庫県内のコンサートホールとすることを決めました。こうしてNEW-S Wind Ensembleのアイデアが生まれました。


運営チーム結成

 代表の頭の中で原案がまとまったのはいいものの、実際に演奏会を生やすには、一緒になって働いてくれる運営メンバーを集めなければなりません。

 最初のうちは代表の狭い人脈の中から、吹奏楽関係者の知り合いに声をかけていきました。所属や年齢は問わず、NEW-Sのコンセプトに賛同してくれそうな人をひたすら探し続けました。そうしてありがたいことに、演奏会の中心を担ってくれる運営メンバーが何人か集まってくれました。

 でも正直まだ人数が足りない。そう思っていると、今度は他のメンバー自ら新たな運営候補を連れて来るようになりました。中には代表の知らなかった人も何人かいましたが、コンセプトを聞いて参加したいと思ってくれた人は全員同じ。積極的に参加をお願いしました。

 知り合いが知り合いを呼び、気づけば運営メンバーは10人以上に。所属や年齢、交友関係の垣根を超えて、NEW-Sのコンセプトのもとに集まった運営チームが誕生しました。

 こうして正式に企画が動き出し、ホールを予約し、情報公開をして、ついに「NEW-S Wind Ensemble」が始動しました。


演奏会が生えるまで

 以上が、NEW-S誕生までの大まかな流れです。まとめると、

1. 何を目的とした演奏会にするのか決める

2. そのためには、どんな演奏会にすればいいのか考える

3. 具体的なコンセプトや曲を決める

4. 運営メンバーを集める

みたいな感じです。

 ちなみにこれまで演奏会づくりにあたって、運営外からも多くの吹奏楽関係者の人にご協力いただきました。まだまだ道半ばですが、この場をお借りして一度お礼申し上げます。本当にありがとうございます。

 というわけで、演奏会が生えるまでの振り返りをしてみました。皆さんがもし万が一、何かの間違いで今後演奏会を主催することになった際の参考になれば嬉しいです。

 以上、代表がお送りしました!

【業務連絡】
奏者募集は2024年4月開始予定です!


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NEW-S Wind Ensemble

2025年1月11日(土)夜公演西宮市民会館アミティ・ベイコムホールにて開催!

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Instagramアカウント(@newswind2025)
E-mail : newswindensemble@gmail.com


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