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バイイングと差別化

こんばんは。

普段仕事をしていると(それは普通のことなのだけど)なかなか更新できないものですね。まめにこういったブログやSNSをアップできる人はすごいと思います。。。


さて、お店(小売)をやるということは、基本的に仕入れが発生します。
同じ小売でもオリジナルで商品を作って販売する職種、
例えばパン屋さんなども素材は仕入れているでしょうが、基本的にメインで売る
ものを仕入れて売るわけではないので、少し異なります。

バイイング(バイヤー)はアウトドア商品の場合、年に2回春夏・秋冬で大きく
分けて展示会を巡って主に新商品を見て触って着て選び、次のシーズンに備える わけです。

夏の展示会で見た商品が入ってくるのは翌年の春以降ですので、約半年〜長い場合は1年前に予約しています。

ちなみに私は昨年の夏に退職し、そのタイミングで展示会に行っていないので、
この春の直近で在庫のある(用意してもらえる)ものを打診し選定しています。

予約をしていないので、当然人気商品を廻してくれる優先順位は下げられますし、そもそも予約しないと入らない商品があったりと、現状かなり不利です。また以前の会社で取引していたところに「個人でお店やるからまた新たに取引お願い
します!」とお願いしてもエリアバッティング(商圏内で売り上げの奪い合いを避けるため販路を限定するような動き)を理由にお断りされることもあります。

まあこれには慣れていて、メーカーや代理店としては昔から取引のあるところへの
不義理を果たすわけにはいかず、そこにお伺いをたてるわけです。
営業「○○って新しいお店から取引の打診がありまして」
老舗「えーそれは困るよ」
営業「ですよね〜」
まあ本当にこんな会話があるかどうかは知りませんが😅

また販路を絞ることで、よりプレミアムなイメージをショップとともに戦略的に
作っていきたいという点はブランディングの基本ですから、新規参入の壁は
ケースバイケースで高いこともあります。


スキーは試乗会をメーカーがしてくれます。


大手登山用品ショップのMD(バイヤー)時代では年間の取引する金額が桁違いで、それはそれはメーカーの営業さんからチヤホヤされてましたが、
地方のあるメーカーに転職したら全く相手にしてくれなくなるという手のひら
返した対応を受けたこともあります(笑)

結局仕入れる側ではなく卸す側が強者なんですよね。

まあそれは気にせず、コツコツ開拓するとして、今回のオープンに際して取引してくれる代理店やメーカーさんには感謝しかありません。
良くして頂ける方達や同年代も多く、本当に救われます。

最初って肝心なんですよ。
ここで”妥協”という表現は適切かどうかわかりませんが、「あそこから仕入れできないから、ここからとりあえず仕入れるか」的なことをすると
大して思い入れのない商品を並べることになるので、やっぱり売れないことが多いです。


ところが問題は、

前職も同じようにバイイングしていたので、商品が被ってしまうこと。。。

商品に不満があって辞めたわけではなく、むしろ好きな商品を仕入れていたので
同じようなラインナップになってしまうことが悩みの種です。。。



差別化というのは大事なのですが、ネットがここまで広がった現代において
既製品の仕入れで競合他社との違いを出すことはかなり難しいものです。
パン屋さんのように、自身の手でオリジナリティを作り出せる職人さん
(手に職のある方)は我々には知り得ない色々な大変さがあるにせよ、羨ましい。尊敬しています。

既製品を仕入れて売るということは「どこでも」「いつでも」購入可能で価格競争に巻き込まれやすく、必要性のレベルによってはそのお店でなければいけない理由がないわけで。

価格は特に大事ですよね。同じモノだったら安く買いたいというのは当たり前。

ヒト・モノ・ウツワのヒトとウツワで何かしら工夫やアドバンテージを持たせないといけませんが、まずモノがないと売れないので今日も妥協せずに仕入れる商品をどうするか頭悩ませていますww




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