ノンリニア時代のリニア編集

ニューヨークの映画学校の講師はまずこう言いました。
「いいか映像編集は!カットを時系列に並べろ!」
何を当然のことを今さら…という空気を僕たち学生から感じたのでしょう、講師が続けます。
「だってキミたちタランティーノ好きだろ?タランティーノ以降、好きに編集させると時系列バラバラに編集する奴がいっぱい出てくる!」
確かに僕たちはタランティーノが大好きでした。

80年代までの映像編集は1秒間に24コマ撮影されたフィルムを切り貼りして1本に繋げるか、マスターテープを頭から順にダビングしながら行う「直線的編集」でリニア編集と呼ばれるものでした。自然、カットも時系列に並んできます。対して今は、編集ソフトやPCの進化に伴った「非直線的編集」、ノンリニア編集が主流。カットの長さも入れ替えも、やり直しだってワンクリックです。

カットを順番に並べていくリニア編集では、一つ直すと全体を見直さなければなりません。ですから、本来映像編集は「完成形を明確にイメージする想像力」と「常に全体を見通す目線」が必要とされる、常に一発勝負の緊張感と怖さのあるものでした。ノンリニア編集のように、ダメだったら差し替える、くらいの心構えでは時間も労力もかかり過ぎてしまうでしょう。

最近思うところがあり、スマートフォンの編集アプリで短尺動画を量産することを自身に課しています。本格的な編集ソフトのように、複数カットをガチャガチャ動かしながら気持ちのいいつなぎ目を探すような作業はできません。タイムライン上に乗せられるのは1カットずつ、編集は直線的になります。

いま僕は最新のスマホとアプリで、80年代的な緊張感と不便を味わっています。それは全体の構成を頭の中で組み立ててから編集する、という基本に立ち戻る行いです。

映像編集の講師は講義の最後にこう言いました、「You have to learn the basic, in order to break it.」(基本を学べ、それを破る為に!)

新浦和映像は基本を大切にしています。

新浦和映像代表 三浦慶

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