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ロシアのエネルギー主導権と環境保護問題

ロシアにどんな制裁をかけて参らせるか、欧州はほとほと困っているようだ。SWIFT(国際銀行決済システム)に関してもなかなかまとまらない。制裁をかけるともっと困ってしまうのは、実はヨーロッパやアメリカになる可能性が高いからだ。

なぜにヨーロッパはロシアにこんなにエネルギー資源を依存することになってしまったのか。スティーブ・バノンのWarroomでベン・ハーンウェルが言ってたことが興味深かったので紹介したい。以下要約。

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ヨーロッパ諸国内のNGOが積極的な環境運動を推進してきた結果、エネルギー発掘が阻害され、結果ロシアに依存するという体制ができている。

2014年6月、当時のNATO事務局長はロンドンのChatham Houseでこう演説した。

「いくつかの同盟国と協議を交わしましたが、ロシアは、巧妙な偽情報と誤情報作戦を駆使して、NGOや環境保護団体に積極的に関わり、ロシアに天然ガスを依存せざるを得ないように、欧州でのシェールガス発掘に反対する動きを煽っています。天然ガスと石油の新しい供給源を確保することでヨーロッパのエネルギー保証を強化するため、フラッキングは行われるべきです。」

この発言は、後になって「これはNATOの意見ではなく、彼個人の意見である。」とされた。

ヒラリー・クリントンは、2016年1月にジョン・ポデスタ宛に書かれた80ページのメモで(ウィキリークで判明した) 以下のように語っている。

「ロシアはオリガルヒ(新興財閥)にメディアを買収させている。私は環境問題に関心があるが、ロシアから経済支援を受けている怪しい環境保護団体もいて、パイプラインやフラッキングに反対している。これはアメリカにとって問題で、これらのメディア情報の多くがロシアから発信されている。」

今思えば、パリ協定を脱退するか否かは国守りに関する問題だった。トランプは脱退を公約に掲げ、実際にそうしたが、バイデン政権でまた復帰した。

2019年9月に23日の、グレタちゃん(当時16歳)の「How dare you」の国連での有名なスピーチがヨーロッパ全土にもたらしたダメージ(気候変動熱狂)と、プーチンの現在のエネルギー優位には、実は直接的な関係があると結論づけることができる。

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グレタ、恐るべし。

というか、私たちはどうしてこんなにも簡単に感情的に振り回され、騙されてしまうのだろう?

そしてもっとも大切なことは、この最終目的はなんだろう?ということだ。

環境問題は本当に問題なのか?太陽光発電といい、風力発電といい、「環境に優しい」という名で日本のどれだけの美しい山が切り崩され、外資に買われ、鳥たちや野生動物が被害を受けたのだろう?

CO2削減とコロナ騒動は、パターンは基本的に同じだ。結局は国民の自由が制限され、経済がガタガタになる。

やはり「グレートリセット」に、向かおうとしているのだろうか。

人が覚醒するなら、社会を変えることは可能だと信じたい。

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