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Old Schooool! 黒い家 By 貴志祐介

もはや古典すぎて。 「吾輩は猫である」とか「枕草子」とか「源氏物語」とか、そんな古典たちと同レベルになりそうなほどの古典?!

サイコパス。

なぜ人間は生まれるのか。

なぜ、幸せな人間が増えないのか。

どうやったらみんな幸せに生きれる? みんな無理でも自分は?と

考えている山田(41) には 古典だろうがなんだろうか どんと、こい

黒い家。

ずっとずっとずっと読みたかった、1997年!!(みんな、生まれてます?)発行の伝説の「黒い家」をKindleで買って読んだYO。

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どうしてこんな人間が生まれてくるのか? は、わたし (独身41)が、前の職場で、サイコパスに出会って以来、ずっと考えているテーマではあるし

黒い家、なんて映像を見ただけで悍ましくて映画は見ることができないけど

やっぱり気になるよね? わたし (独身41)は、ホラーが気になるくせに見れないタチなので、映像では無理なストーリーは、小説で読む、という強者(41)である。

で、もう、「吾輩は猫である」と同じくらい古典の「黒い家」を、読みました。ええ、3日で。

さすが、古典。あのドロドロした雰囲気が映画の映像(ちなみにサムネイルしか見たことない(//∇//))にもよく出ている。まだ携帯もスマホも、インターネットも存在していなかった世界の物語は、それを抜いてもツッコミどころ満載ではあるが、ひとことで言うと、面白かった

************ネタバレあり**********

知的障害と精神障害は、遺伝するのか。

一人の、おそらく知的及び精神的に障害のある中年女性、菰田幸子(推定45)(菰田和也が享年6歳を考え、また27歳の時にも5、6歳の子供を殺害していることも考え)がたった一人でこんなにたくさん人を殺せるか? など考えてしまう、41歳。

旦那である菰田重徳(推定44)を、どうやって説得して両腕切り落とさせたんや。。。おそらく同じように知的障害のある和也(享年6)の殺害シーンももう少し詳しく書いてほしかった。

ただ、山田(41)が非常に興味のある、nature VS nuture をこれほど問いかける小説も、そうないだろう。彼女がそうなのは、なんで? 彼がそうなのは、なんで?

山田(41)にとって愛黒猫(1歳)は全てである。

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でも、この美しく尊い生き物を、同時に殺すことのできる人間が存在していることもよく知っている。(黒い家は、猫の殺戮描写が出てきます)

OH 人間よ。

ここが名シーン、ハイライト!

菰田幸子(推定45)が、主人公若槻慎二(推定28)の部屋に、鍵を持って(!)堂々と侵入し、血眼でナイフを振り回し、部屋を荒らすシーン。はむすた (41)的にここが一番のハイライトだと思う。こういう人、いるよな、って思った。人間染みた描写だった。

ここで偶然ギリギリ逃げ切る若槻(推定28)もスリリングでいい(・∀・)

ツッコミどころ。

猫を殺戮されたり、マンションの部屋の前に猫の生首が置かれていたり、てゆーかその前に手紙読まれている時点で、引っ越さなかったり、恋人(推定27)に引っ越すように言わないのが、はむすた (41)的にとても気になった。平成初期はまだセキュリティーに対する概念が緩かったのか。(あ、これ小説だったわ)

1997年の、世界

この頃にはまだ鬱病という言葉も、携帯電話もないかと思ったら、意外にもどっちの描写も出てきていて、まだわたし(41,発達障害者)が高校生だった頃から、鬱病なんて言葉は、それでもこういう小説の世界にはあったんだな、と感心した。

これをなんの準備もなしに映画を見たら、おそらく一番最初の自殺の場面でびっくりするだろう。これはトラウマになる。

小説なら、やわらぐの。

でも、古典小説なら、トラウマに、ならないから、大丈夫だよ、やっぱり古典は読んでみよう(・∀・) 黒い家。

いただいたお金を使って、また記事を書きます(*^^*)わーい