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米地方銀行「シチズンズ・バンク」が破綻!今年6番目・金融規制当局が同行を閉鎖し管理下へ

今回の動画はこちらです
https://youtu.be/bjF_y7iJiLQ?feature=shared

嫌な予感がしていましたが、銀行破綻のニュースはいつも週末の土日にぶつけて来ますね(意図的だと思いますが)。

FRB(アメリカ連邦準備制度理事会)は、アイオワ州のシチズンズ・バンクを閉鎖し、その全資産を引き継いだばかりで、アメリカ金融規制当局(FDIC)の管理下に置きました。米国の地方銀行が経営破綻し、当局によって閉鎖されるのは、今年に入って6番目となりました。

シチズンズ・バンクでは、ATMが使えない、オンライン上の決済ができない、小切手の支払いに不具合が起きる、などといった顧客たちの苦情が相次いでいたよ
うですが、金融規制当局(FDIC)の動きは早く、11月3日には、FRBが同行を閉鎖し、FDICの管理下に置いたということです。

FDIC(金融規制当局)から、次のような通達が顧客らに当てて送られたそうなので、どんな内容なのか見ていきたいと思います。

🔳アイオワ州のCitizens Bankの破綻情報について
今回破綻したCitizens Bankのすべての預金口座は、アイオワ信託貯蓄銀行(Iowa Trust & Savings Bank移管され、来週以降、直ちに利用可能となります。
旧シチズンズ・バンクの店舗は、「アイオワ信託貯蓄銀行」の支店として通常営業時間内に再開する予定です。

シティズンズ・バンクから、「アイオワ信託貯蓄銀行」に移管された預金はすべて、シチズンズ銀行破綻後、少なくとも6ヶ月間は、アイオワ信託貯蓄銀行の口座とは別に“保険“がかけられます。

シチズンズ・バンクに振り出されたチェック(小切手)で、シチズンズ・バンク
が閉鎖する前に決済されなかったものは、口座に十分な資金がある限り取り扱われることになります。

「アイオワ信託貯蓄銀行」は、今後、預金金利を見直します。変更があった場合、お客様に通知されます。「アイオワ信託貯蓄銀行」と新たな預金契約を結ぶまでは、譲渡された口座から資金を早期引き出しのペナルティなしに引き出す
ことができます。

自動支払いや、請求書支払い、そしてオンライン・バンキング などのサービスは、通常通りご利用いただけます。
「アイオワ信託貯蓄銀行」から書面で通知があるまで、お客様のルーティング番号と口座番号は変更されません。

ATMやデビットカードは、通常通りご利用いただけます。

チェック(小切手)も、通常通り処理されます。未処理の小切手はすべて、ご利用可能残高に対して支払われます。
「アイオワ信託貯蓄銀行」から、お客様の口座の条件に変更があった場合は、すぐにご連絡いたします。
小切手の受け取りを“拒否された“場合は、支店までご連絡ください。

直接入金について。
ソーシャルセキュリティー、給与、退役軍人手当、障害手当、失業手当など、電子的に受け取るすべての口座振込は通常通りご利用いただけます。

“当座貸越枠“は、「アイオワ信託銀行」へ移管されました。口座についてご不明な点がございましたら、アイオワ信託貯蓄銀行までお問い合わせください。

「貸金庫」のご利用は、通常の営業時間内となります。変更がある場合は、アイオワ信託貯蓄銀行からご連絡いたします。

税務申告 - 1098および/または1099
アイオワ信託貯蓄銀行が、お客様の1099税金情報の郵送を担当します。1098の申告は、FDICまたはお客様のローンのサービサーによって行われます。ローンの所有者やサービシングに変更があった場合は、お客様に通知されます。

以上が、金融管理当局から「シチズンズ・バンク」の元顧客たちに送付された
案内だそうです。
この週末に調整して、来週月曜日以降は、移管先である「アイオワ信託貯蓄銀行」が、全ての預貯金を引き継いだので、この先は移管銀行で通常通りの決済
ができるとのことですが、元の預貯金者たちの不安は如何ばかりでしょうか。

ある日突然、自分のメインバンクが閉鎖されて、別の銀行に自分の預貯金が
行ってしまうだなんて。。。しかも政府機関である「金融規制当局」によって
何の事前通知もなしに、事後報告とは。。。預金が守られるのならそれはそれで
よしとすべきなのでしょうが、こんなことが次々と起きたら、いづれ移管先の
銀行も信用できなくなるかもしれません。

アメリカの金融システムも、いよいよ危うい新たなフェーズに突入したような
気がしてなりません。

何故なら、一部報道によりますと、バンク・オブ・アメリカやウェルズ・ファーゴ、チェース・マンハッタン銀行などで、直接預金の入金不足や、取引処理の遅延などの苦情が顧客たちから上がってきているからです。

公表された報告書によると、ACH(自動手形交換所)による「サイバー攻撃」の問題の可能性もあるということですが、直接、顧客たちに何らかの「お知らせ」などは銀行側から特にありません。

NYサバイバルは、バンク・オブ・アメリカがメインバンクですが、そう言えば、「入金」が、確かに遅いんですよね。引き落とされるトランザクションは、土日であろうとお構いなしに引かれていくのに、こと「入金」に関しては、土日は
一斉入ってきません。月曜日の午後過ぎた頃にようやく入金される始末です。
これが給与の振り込みだったら嫌ですよねぇ。。。

先週、郵便局に荷物を出しに行ったんですが、バンク・オブ・アメリカのデビットカードが使用不可になっていました。郵便局員が「残高がない」と言うのです。そんなはずはありません。残高は常に注意深く確認していますので、確認
しても、やはりエラーが出て、結局その日は荷物を発送できませんでした。

オンライン上では、確かに残高があるので、電話で確認したところ、カードが不正に利用された兆候があるとかで、いったん止めていたと説明されました。
一つ一つの買い物について、確認して、一点だけ「身に覚えのないもの」が確かにありましたので、新しいカードを再発行してもらい、何とか今週、郵便局から
日本に向けて荷物を発送することができました。

バンカメは生き残る銀行の一つと思って楽観していたんですが、どうやらバンカメも経営状態があまり良くないのかもしれませんね。
実際は自転車操業状態にになっているのかも?と疑心暗鬼になりました。

今回、アイオワ州のシチズンズ・バンク破綻を受けて、来週以降、アメリカの他の地方銀行に連鎖的に影響し、別の銀行がさらに破綻するニュースが聞こえて
来る可能性があります。

何をどうするかは、預金者次第ですが、私なら、一定額以上の資産があれば、
お金を分散しておくと思いますね。

ちょうど、前回は、ウオーレン・バフェット氏や、JPモルガンのCEOが相次いで
株の投げ売りを行ったというニュースをお伝えしたばかりです。
特にバフェット氏は、「銀行株を大量に売却済み」であるというニュースが、
報じられた直後に、今回のような地方銀行が破綻しています。

いよいよ、生き残れない銀行の選別が始まり、本格的な金融リセットに向けて
新しいフェーズに突入したように思えてなりません。

これからも、注意深く見ていきたいところです。
今日もここまでありがとうございました。
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