初めて同人誌作るまでの話

 お疲れ様です。名義を変えました、つのじです。というわけで、はじめまして。
 今回は、同人誌を作ることになったので、どういう流れを得たかを思い出したりメモを取ったりしつつ、お話ししていきます。

6か月前、つまり12月

 見出しより遡ることさらに5か月ほど前、とあるゲームに手を出しました。きっかけは広告で見た子がめっちゃ可愛かったからです。結局リセマラでその子は来ず、別の子が推しとなりました。
 二次創作を始めたのは彼女がきっかけで、はじめてのことでしたが楽しく活動していました。最近ゲーム内で見られる、ラインを模した形式のキャラとのやりとりを創作できる場がジャンル内で整っていたのでそれを中心に行っていました。それが11月頃です。その頃は、同人誌を出すなんて思いもしてませんでした。
 余談ですが、創作垢が家族に見られて名義を変えたのもこの頃です。まじでやばい。

5か月前、つまり12月

 創作活動を順調に行う中で、承認欲求が芽生えました。いいね付くの楽しー!大バズリしてぇー!そのような感情を燃料に模索していくなかで、シリーズものを書くとフォロワー数が伸びることに気づきました。そこで、18禁のシリーズものを書き始めました。これが、のちに同人誌になります。
 シリーズの1が12月22日に投稿され、12月26日には小説版を書き下ろすことを考えていたツイートがありました。早すぎるな? おそらく、この頃は単にシリーズをまとめたものを手元に置きたいという気持ちがあっただけだと思われます。しかし、ライン形式では著作権に問題があったので小説版を作ることになりました。突然小説を書くのではなく、ある程度の原型があったことも同人誌を作るハードルを下げていたと思います。
 12月31日には表紙を誰に頼むか問題が浮上しているので、ここら辺で本格的に同人誌を作ることを決意したように感じます。それにしても早すぎるな。
4月、つまり4か月後に住んでいる地方でオンリーイベントがあることに気づいたので、それも大きな要因です。日数的に遠すぎず近すぎず。

4か月前、つまり1月

 あけましておめでとうございます。年明け2日にはイベントについて言及するツイートがあります。また、シリーズものが終了し、本格的に小説に向き合い始めました。
 そして、小説版のデータを吹っ飛ばしたのもこの頃です。書き込みができなくなっただけで、情報は残っていたので手打ちでやり直しました。量は忘れましたがめっちゃ大変でした。
 書くのを忘れていましたが、小説を書くにあたってWordに課金しました。同人誌を書いたことのある知人は一太郎をおすすめしてくれましたが、新しいことを始めるのがだるかったので、使い慣れてるWordにしました。
 小説が行き詰り始めたのは、1月中頃でした。書きたいことは書いたのですが、書きたいことを書いただけの文章になってしまっているような気がして、満足できていない状態でした。いろんな人に見てもらったりして、小説ノウハウ本も読みました。特にありがたかったのは、夢枕獏『秘伝「書く」技術』です。読みやすく、また内容もかなり勉強になりました。おすすめ。
 年が明けたので、表紙を知り合いの絵師さんに頼みました。これは、年末バタついているのに連絡すると迷惑かなと思っただけで、なるべく早く連絡するのが吉です。しかしその一方で、表紙サイズはページ数によって変動するので、ある程度のページ数が決まっていないと頼めないと言う問題もありました。私は、仮サイズを出して、無理やりお願いしていました。おそらく、依頼する場合はそのようなことは難しいと思いますので、ある程度終わりが見えてから、依頼するのがよいと思います。金額ですが、私はサークルカットと表紙で1万円出しました。

3か月前、つまり2月

 2月頭には同人誌の中身が完成していました。目次、本文、あとがき、奥付です。表紙が上がってきたのは、2月末でした。お忙しいところ、本当にお世話になりました…感謝感謝…。
 同人誌をイベントに印刷会社の方から直接搬入するか、一旦手元に呼んで完成品を見るかが個人的に迷いどころでした。結局、初めての同人誌なので、当日何かあっては遅いと思い、自分の家に一旦送ってもらうことにしました。

2か月前、つまり3月

 3月になって、突然もう一冊出したいなと思いました。ちょうど書いていた短編が書きあがりそうだったのでそれを出すことにしました。
 表紙を前回とは別の方に頼みました。メールでやりとりをし、14日後には完成しておりました。ただし、表紙ではなくイラスト単体の納品だったので、自分で表紙のタイトルや背景の加工をしました。アイビスで。
 しかし、ここで問題になったのは、書きあがった短編が自分の納得のいく形ではなかったことです。そこで、入稿を日付ギリギリで行い、それまで小説の加筆を行っていました。
 目安ですが、入稿日は当日の2週間前~10日前のイメージです。金の積み方によりますが。

1か月前、つまり4月

 1か月前というか、0か月前です。2冊目の同人誌も無事自宅に届きました。しかし、ここで問題が発生します。前作の同人誌と2つすべて持っていくには、キャリーケースが小さいことです。45Lなのかな?場所を取らないために小さめかつ折りたたみのものを選んだのが失敗でした。本当に失敗だったかは当日に分かりますが、とりあえず持っていける分だけ持っていくことになりそうです。
 他に購入したものは、まず名刺です。私は人の顔や名前を覚えるのが苦手で名刺を欲しい人間なので、自分の分も作りました。なるべくTwitterのアイコンに近いデザインにしました。また、名刺を入れて首から下げるもの?も百均で買いました。
 次に準備したのは、設営道具です。画用紙とボール紙、ポスカ、イーゼル、コイントレー等々。これも当日の感想でどうだったか書いていきます。ポップつくりには苦戦しました。
 最後に、お品書きを作りました。アイビスに表紙の画像をはりつけて、必要な情報をかいていきました。以下のようなものが完成しました。

 アイビスはアプリ版は無料。また、パソコン版も1日1時間に限り無料なので重宝しています。
 最後の最後に、挨拶しなければならない人に差し入れを買いにいきました。俺はグミが好きなので、グミをたくさん買って配り歩くことにしました。余ったら食べようと思って。現地で等分補給できるものがよいかな、と思います。

直前

 表紙を描いてくださった方に、献本をいたしました。本当は差し入れもしたかったのですが、金の関係で手紙だけになりました。
 そして、現地で買えない方に向けてboothで販売をすることにしました。実本とダウンロード版の両方です。値段は、即売会料金+送料+boothに支払う手数料です。boothは即日公開ができて楽でした。DLサイトの利用者もいたので、そちらは審査待ちという形で当日を迎えました。
 ダウンロード版をイベント前日に公開したところ、その日のうちに購入され、初めての同人誌販売はダウンロード版になりました。素直に嬉しかったです。驚きの方が多かったかもしれません。
 そんなわけで、当日売れないかもという心配はあまりありませんでした。とりあえず売れたので。むしろ爆売れしないかな~くらいの夢を見てました。バカなので…

あと、コピー本を出したいかもしれないと唐突に思い、印刷等しました。

 おつりの準備をしに、三井住友銀行に行ったところ、一日に10枚までしかコインを出せないと言われて困りました。ゲーセンに行くといいと思います。

他、値段などのポップを事前に作りました。
サンプルも公開しておきました。

当日

 当日は10時サークル入場、12時開場、15時閉場という流れです。
同サークルの方との待ち合わせがあったので9時45分ごろに着くようにしました。早く着いて得などはあまりなかったように思います。5~10分前からそれとなく入場列ができはじめ、しかしスムーズに入場できたと思います。あまり記憶していません。
 スペースを探すのにわたわたしたので、地図の確認は必須。広い会場に何もなくて、困りました。スペースに着くと、机の上にサンプルを提出するための封筒がありました。ボールペンを忘れてきたので、困りました。2023年と各欄に、令和4年か5年のどっちを書けばいいだろうかと迷ってしまい、かなり混乱していました。自分で気づいていなかったのですが、緊張していたようです。
 サンプル提出は早めに行ったので、数分しか待ちませんでしたが後で見たところさらに長い列になっていたので、なるべく早く済ませた方がいいと思いました。
 サンプル提出が終わったら、いよいよ設営です。テーブルクロスをひきました。120*150のサイズで、机半分と机の前部分、横部分が完全に覆われるかたちでした。養生テープが便利です。隣の先生は、専用の固定アイテムを使っていました。すごい。机半分のサイズ感はカンでいきました。
 

 思ったより狭かったです。可能であれば、事前に同じサイズ感の机などで配置準備してみた方がいい。

あってよかったもの。
 ポスタースタンド。お品書きをA4用紙に刷って貼り付けました。それを見て注文してくださる方もいたので、お品書きはある方がいい。
 養生テープ。はがしやすくて粘着力あり。とてもよい。
 新刊を立てるもの。新刊など本を立てると見やすくて見栄えもよい。人の視線の壁にもなるので嬉しい。人間こわい。なるべく小さいものを探すとよい。百均にもある。
 キャラクターが分かるイラスト。キャラクターモチーフグッズを作ったので、それが伝わるものが必要でした。画面のスクショを小さめに印刷して使っていました。
 

なくてもよかったもの。
  コイントレー。置くところがなくて、結局手渡ししていました。場所があれば、あってもよいかもしれませんが、特になくても困りませんでした。でも、預かったお金をぱっと置ける場所があるのは悪くなかったかもしれません。百均にもある。
 折りたたみキャリーケース。折りたたまなくても机の下に入りました。
 コインケース。専用のコインケースを買うか迷いましたが手持ちの空き缶にいれていても問題なかったです。むしろ毎回コインケースにしまう方がめんどくさいかも。でもお札入れは出し入れしやすいものがいいかな。

 サークル入場してから45分程度で設営が完了しました。早い方だったと思います。適当に周りの先生方の設営状況を見ながら、挨拶をしました。左右のサークルと、相互の方にご挨拶させていただきました。名刺と新刊を持って、挨拶に行きました。名前とアイコンが分かる名札があるとより名乗りやすいです。みなさんたくさん差し入れを下さるのでありがたかったです。ファミリーパックを小分けにして配っている方もいれば、地元のお土産を買って来てくださった方もいらっしゃいました。これは、己の財布で選ぶと良いと思います。
 開場まで時間があったので、おひるごはんも食べました。パンにしました。別におにぎりでもいいと思います。ゴミ箱がどこにあるかすぐ分からなかったので、ゴミ袋が必要でした。

 開場後は人の流れがたくさんあり怖かったです。開始30分くらいは怯えていました。段々慣れてくるので大丈夫です。開始1時間ほどは知り合いの方がたくさん来てくださり、忙しかったです。2時間ほど経つとかなり暇でした。サークルによっては完売して撤収している方もいらっしゃいました。私はいっぱい(50部)持って行ったので、全然でしたが、終わり30分前でも買ってくれる方がいらっしゃったので適度に持っていてよかったと思います。結局、交換で15部、通常の販売で15部ほど捌けました。10部程度の売れだと思っていたので、想定通りです。
 撤収はとにかくカバンに詰めるだけでした。飛行機の方は荷物が増えるので気を付けた方がいい。撤収の時間は設営ほどかかりませんでした。

後日、まとめ

 疲れてすぐに寝ました。みなさんがたくさん感想をつぶやいてくれてとても嬉しかったので、積極的に感想はつぶやいたほうがいいです。
 ダウンロード版はたまに売れているので、やはり公開してよかったと思います。
 正直、まだ片付けが終わっていません。が、とりあえず次のイベントに向けて新刊を生成しているところです。感想としては、これくらい。最後まで読んでくださってありがとうございます。また、どこかでお会いしましょう。



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