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アラサー成人男性、本気のヘアドネーション!!

皆様お久しぶりです、お元気でしたか?

昨年の冬、突如丸坊主でnoteに現れた僕ですが…皆さんそれなりに驚いていましたね?多分😂

プライベートでは過去2,3回の坊主歴があるので、古くからの友人知人にはそれほどのインパクトは無いと思うのですが

皆さんが知っていたかつての僕ってこんな感じでしたよね??

頭の中誰やねんの嵐じゃなかったですか?😅

なんでこうなったのか、それは昨年の5月に髪を31cm全頭ヘアドネーションしたからなのでした。

思えば長い旅だった……
準備期間は約1年半。

以前、アメリカ出張の記事を書きましたが、

その時の短髪スタイルからほぼまったくハサミを入れずに髪を伸ばし続け、

noteデビュー兼アイドルの練習生としての活動期間にはこれぐらいの長さになり、

TOEICで初めて900点を超える頃には、中々キツイ長さになっていました。



この頃TOEICの勉強のために机に広げた問題集を解くため、頻繁に顔を下に向けるわけですが、髪が全部バサッッと本の上に広がるわけですよ。
もう不便で仕方なかったので前髪、頭頂部、襟足とヘアゴムで束ねる訳ですが…

事件はTOEICの試験会場で起きました。
僕は問題用紙が配布される直前にマッハで髪を3箇所束ねて試験に挑むわけですが、

試験終了後!!!前髪、頭頂部、襟足をヘアゴムで束ねていることを忘れ、当時の試験会場の最寄り駅である大阪市JR弁天町駅まで歩きだしていた!!!
しかも駅前のマクドで倍ダブルチーズバーガーを買ったような記憶もある!!!


誰か教えろ!!!!
「あの…髪型すごいことになってますよ?」
ってさりげなく教えろよ。ここまでツッコミ不在とかここほんまに大阪なんか?

そんなトラブルを乗り越え、
昨年の4月、家族で韓国旅行に行った頃には、僕の髪はもうこれほどの長さになっていました。

この写真を人に見せる度に、
「どうやって撮ってるの?」
と聞かれるのですが、普通に鏡越しに自撮りしています。
前髪が襟足級に伸びているため、なんか身体が中国雑技団よろしく、アクロバティックな体勢で写真を撮っているように見えなくもない。

韓国旅行を機に、コロナ禍の関係で両親とは実に4年ぶりに顔を合わせた訳ですが、
「あんたコロナが怖くても散髪ぐらい行きないよ!!」
と言われました。わーーーっとるわい

そして2023年5月。
ついに時は来た………!!

当時、つな髪という団体様に髪を全頭ヘアドネーション致しました。

つな髪さんは当時、31cmに満たない髪であっても寄付を受け入れてくれたので、
(※現在2024年3月時点では31cm以上のみ)
一部の比較的短い髪を無駄にしなくて済むと思ったのが理由です。

そして、ヘアドネーションというプロジェクトに共鳴しているヘアサロンが全国各地にあるのですが、僕が住む大阪にももちろんありました。

事前に打ち合わせ(!?!?散髪で打ち合わせって…)に行くと、男性のドネーションカットは初体験ということでスタイリストさんもドキドキとワクワクが隠せなかった模様。

スタイリストさん「わーーーっ!すっっっっごい!!よく伸ばしましたね」

(↑文では表しきれないほどの驚き)

スタイリストさん「えーっと、濱村さんの髪の長さ的に長い部分でも31cmギリなので、丸刈りって感じの仕上がりになりますけど大丈夫ですか…?」

僕「良いですとも!!!」

こんな感じで打ち合わせを終え、カット本番の予約を入れてその日は家に帰りました。

それはもう、僕自身もワクワクのドキドキでした。
なんてったって、1年半も髪を切ってないんだからっ!!

そしてカット本番の日。
ドネーションカットはスタッフの皆様3人掛かりで行われました。

え?丸刈りにするだけなのに?
と思いきや、髪を少しずつ結う作業が必要で、それにめっちゃくっちゃ時間が掛かるとのこと。

遅くとも30分ぐらいで済むかと思いきや、なんやかんやで90分ぐらい掛かったような気がします。
(その日仕事休みで良かった…)

初めに、ドネーションカットでよくある、自分で髪にハサミを入れる作業を前髪ギリギリのところでやったのですが、その時に僕は色んなことを思い出しました。

一番は、10代の頃にアトピー で苦しんでいた時のこと。

今回、ヘアドネーションに挑戦した理由は色々あるのですが、その一つはこちらの本「この顔で生きるということ」を読んだことがきっかけです。

ヘアドネーションに関しては以前から知っていましたが、まさか自分が挑戦することになるとは、夢にも思っていませんでした。

まず、日本社会では一般的に男性の長髪はビジネスシーンでは奨励されていないという背景がありますし、
ヘアドネーションの要件には最低でも31cm以上という決まりがあり、僕の当時の写真からも分かるように、それが如何に男性にとって高いハードルであるか(もちろん女性にとっても)は理解に容易いと思います。

そんな僕を突き動かしたのがこの本でした。

この本を読んで、10代の時に全身に現れたアトピー の湿疹に苦しみ、死んでしまいたいとまで思った日々を思い出し、

髪を失い、僕と同じような苦しみを味わっている人を、一人でも救いたいと思い至りました。

髪が無い人、アトピー で肌が荒れている人を見ても、この本に登場する方々と同じ特徴を持った方々と出会っても、僕はニュートラルに接することができると思いますが、

でも、当事者の苦しみと、それを尊重できずに心無い言葉や態度を示す人たちの存在を、僕は拭い去ることができません。

ヘアドネーションのために髪を伸ばしていた頃、そんなに髪を伸ばしてみっともない、と数えきれないぐらい言われたような気がします。
そんな言葉は適当に流すわけですが、それでもやっぱり、自分の見た目のことを悪く言われるのは、胸が痛くなりました。

でも、この本に登場した方々、今髪を失って生きている方々が浴びてきた言葉は、それ以上に胸を深く刺し、心に影を落としてきたことだろうと思い、僕は挑戦を諦めませんでした。

ヘアドネーション終了後、僕の頭は青かった。
エーゲ海よりも青かったと思う。
こうして坊主頭になりました。


この記事が少しでも、ヘアドネーションへの挑戦を考えている方の背中を押したり、現在挑戦中で髪を伸ばし続けることが辛くて挫折しそうになっている方を励ますことができるように、

そして、病や体質により、人とは違う外見上の特徴を持っている方々に対するバイアスが、少しでも変わるようにとの想いを込めて執筆いたしました。

髪の有無で、人の価値は変わらない。

真の美しさは、美しい心から生まれる。

これを信条の一つとして今も生きています。

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