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トマムをリピートする3つの理由

「旅行は三度楽しめる」と思っています。

一度目は、旅行の前。準備はおっくうですが、そういう気持ちも含めて「あれ持っていこう」「どこ行こうか」と同行者と考えるのは楽しいと思います。
二度目は、旅行当日。この楽しさは言うまでもありません。楽しければたのしいほど、あっという間に時間は過ぎてしまいますが。
そして三度目は、旅行が終わってから。搔き集めたチケットの半券やチラシ、書き散らした旅のメモや撮りまくった写真などを整理しながら、「あそこ良かったなぁ」「あの料理がおいしかったなぁ」と思い出す時間ほど豊かなものはないと思ってます。スマホの時代になってからは画像で記憶に残すことが楽になりました。

そして思うのです…「また行きたいなぁ」と...。
でも、この時の「また…」が現実になる可能性は、結構低いと思ってます。
同じ所に何度も行くくらいだったら、違う所を訪れたいと思うのが人情かもしれませんので。

ですので、北海道勇払郡占冠村(ほっかいどうゆうふつぐんしむかっぷむら)にあるトマムの星野リゾートへ、かれこれ10回は訪れていることに「なんで?」と自分でも思うのです。


1.ねくすとトマムの自己紹介

ねくすとトマム(私のハンドルネームです)にとって、なぜこんなに北海道が身近になったのか。人生は不思議なものだとつくづく感じます。

私は静岡県に生まれ育ち、もうじき還暦となる男です。静岡は温暖な地域なのでスキーなど雪と触れ合う経験は、2年前まではたいしてありませんでした。アイススケートは市内に屋内リンクがあるので、わざわざ寒い地方に遠出する必要がありません。看護師なので、他県に出張する機会もないですし、独身時代は旅行なんて全くしなかった出不精でした。唯一、フィギュアスケートにはまった時期があったので、大会の観戦でどこかに出掛けたくらいでした。でも、北海道…たとえば札幌の真駒内アイスアリーナまで遠征する元気はなかったです。

2.北海道との出会いは突然に

転機になったのは、奥さんとの出会いでした。40代半ばになって紹介されたのですが、同じ看護学校の出身ということで意気投合しました。お世話になった先生や校舎のことなど共通の話題が多く、車の中で一緒にアニソンを歌ったりして、ゴール前へとパス交換を繰り返しました。今から15年くらい前の話です。その頃の彼女は帯広市で仕事をしていて、結婚で私の地元に来てからも、北海道のことを色々教えてくれました。特に、冬の雪に囲まれた生活についてが興味深かったです。

ちょうど10年前の2014年から奥さんの案内で北海道に旅行するようになり、最初に行ったのは然別湖とトムラウシでした。全てが氷と雪の世界で、特にトムラウシの国民宿舎 東大雪荘では吹雪に遭遇して、ちょっと散歩するだけで遭難するかも(?)という異世界感でした。

東大雪荘の客室のテラスより


常夏気分の静岡県民だった私は、すっかり北海道の冬にやられてしまい、それからは毎年北海道に旅行するようになったのです。
でも、トマムとの出会いはもう少しかかって2017年のことでした。その時の体験は改めて記します。それからは北海道旅行の経路にトマムを欠かさないようになりました。正確に言えばトマム抜きの旅もありました(たとえば、女満別空港から知床半島に流氷を見に行ったり)が、一年に一回は必ずトマムに通ってます。

トマムから帰った後に「良かったなぁ」と思うのは他の所と変わりありません。ところが、トマムだけは「また行きたいなぁ」ではなく、「次はいつ行く!?」になるのです。思い出に浸るだけでなく、次のトマムを考えずにいられない。そんな思いをこめられたらと、 "ねくすとトマム"というハンドルにしました。

「なぜトマムに繰り返し行くのか?」その理由を自分なりに考えてみました。

3.理由その1:好アクセス

一つ目の理由は、新千歳空港とのアクセスの良さにあると思います。
私の住む静岡県から北海道に旅行するには、中部国際空港(セントレア)を利用するのが便利です。特に新型コロナの脅威が言われるようになってからは、空港まで自家用車で行き来するようになりましたので、3日間駐車しても5千円以内で済む料金は助かっています。また、朝から新千歳空港に向かい、夕方にセントレアに戻って来られる便があるため、余程のことがなければ空路はセントレアー新千歳往復の一択です。
新千歳空港からは、鉄道なら南千歳駅で乗り換えるだけで特急が使え、レンタカーなら道東自動車道のインターのあるトマムは、アクセスが抜群です。

仕事との兼ね合いで、私達の旅程は2泊3日が限度です。冬のスキー目的なら、トマムだけに2泊します。空港からは鉄道を選択し、石勝線の夕張川の凍結や霧氷の木々を車窓から眺めてトマム駅に着けばバスが待っていてくれます。駅から歩くことなくホテルのエントランスをくぐることができるのです。帰りも同じように気軽に新千歳へ戻ることができます。

特急とかち3号の車窓より

夏や秋の北海道なら、やっぱり他の場所にも行ってみたいので、レンタカーで遠くまで行ってそこで宿をとります。二日目も色々な場所に寄りますが、基本的には新千歳に戻る方向でトマムを目指します

レンタカーでの旅行の一例

二泊目をトマムとして最終日の三日目で新千歳空港のレンタカー屋さんに車を返却するパターンです。三日目にもう少し遊びたいのなら、ファームで動物と触れあったりして、午前11時のチェックアウトまでのんびり過ごせます。
一泊目に冒険するので、勝手知ったるトマムを二泊目として旅行最終日、あるいはその翌日からの出勤に備えるという算段です。

トマムでの宿泊はリゾナーレが常です。清潔で行き届いた設備はもちろんですし、スタッフの方々のスマートながらもフレンドリーなスタイルのおかげで心底リラックスできます。

この温もりがありがたいです

4.理由その2:自然との調和

トマムの構造物は自然の景色を壊してないと思います。
ランドマークであるザ・タワーはもちろんですが、シックな茶色の外観のリゾナーレやホタルストリートの店舗も針葉樹や雪景色に溶け込んでいるように見えるのです。

ザ・タワー

二ポチェアから見上げるリゾナーレトマムは本当に頼もしく、ノース棟とサウス棟とが頭を出している姿は、木々の良いアクセントになっていると感じます。

ニポチェアより 手前がホタルストリートのレストラン



二ポチェアについては記事を挙げていますが、周囲の景色を時に寂しく、時に活気あるように演出してくれるこの構造物が大好きです!

2023年10月末に撮影 秋の荒涼感もなかなかと…

5.理由その3:動物との触れあい

理由その1でも触れましたが、星野リゾートトマムの敷地内にファームがあります。

6月のファーム(2022年撮影)

そこで牛の放牧を見たり、ヤギや羊が草を食んでいる様子を眺めたりできます。乗馬の体験もできるようで、馬の姿を見ているだけで和みます。
このような「会いに行ける距離」に動物達が生活しているのは、北海道ではポイントが高いと思うのです。

7月のファーム(2020年撮影)
ハロウィンのファーム(2022年撮影)


北海道の動物といえば、キタキツネやエゾシカ、エゾリスなどが有名だと思います。北海道に行ってみてわかったのですが、鹿だけは会えます。レンタカー屋さんで必ず言われるのは、鹿の飛び出しには十分注意してということですし、私達も道端でたむろしている鹿の群れと何回も遭遇しました。トマムでも朝の散歩中に、鹿の群れを目にするのはそれほど難しくないです。

ここは東大寺か?


でも、他の動物との遭遇は、無いことはないけれどもシャッターチャンスを得るのは大変です。トマムでレストランの窓越しに、リスが駆けていくのを目撃しましたが、とてもカメラに収めることはできませんでした。キタキツネは立ち去るのをかろうじて写したことがあります。

待って~!

ヒグマについては…遭遇したくありません!知床のホテルで講話を聞かせてもらい、人とヒグマとのつきあい方の難しさをつくづく感じました。野鳥も…声は聞こえても姿見えずということが多いです。

この一枚のために…
トマム山をこんなに登ってしまった…!!


北海道は野生動物の宝庫ですが、むしろ野生動物だからこそシャッターチャンスを逃すことが多くてフラストレーションが溜まってしまいます。そういう時に、郵便屋のコスプレをしたヤギさんやお尻をこっちに向けて無心に草を食む羊さん達に会いに行き、一緒に写真を撮ったりして溜飲を下げられるファームは貴重じゃないかと思うのです。
牛乳も美味しいですし。

結論として、人(スタッフ皆様)と動物(ファームの住人達)に会って、次の北海道旅へ繋げたいので、私達はトマムを目指すのだと思います。

長文になり、申し訳ありません。
読みやすく、わかりやすい文を目指しますので、お付き合いをよろしくお願いします。


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