見出し画像

旅費150万円で世界一周自転車旅はできる?YouTubeやスポンサーで資金集め出来る?

noteをかちかちいじっていたら。
150万円で世界一周自転車旅に出たいという話を見かけまして。

僕は、南米とアフリカは自転車で旅しているんだけれど、
実際、自転車世界一周って、150万円くらいの予算で出来るのか。
さらに、YouTubeやスポンサーなんかで資金集め出来るのか。
今回はそんなことを書いてみます。

YouTubeでも話してます。YouTubeでは元テンチョって名前です。

世界一周自転車旅ってどのくらいの期間で出来るの?

旅費を出すには、まず期間を決めないといけないです。

結論から言うと、150万だと1年だろう。長くて1年半。
そうなると、こんな感じでしょう。

  • 北米 3ヵ月

  • 南米 3ヵ月

  • ヨーロッパ3ヵ月

  • 東南アジア 3ヵ月

  • 合計1年

走行距離としては、二万キロくらいを目安で作ると良いと思います。
一カ月1500~2000キロくらいで。
頑張ってもっとたくさん走っても良いけど。

各地域5000キロ程度走ると、結構走れます。
もちろん、全部は走れませんけどね。
でも、5000キロ走れば、大陸を横断出来ます。
エリアにもよりますが、5か国くらいは周れます。

あるいは、縦断なら、北アメリカから、南米の南までの2万キロでも良いけど。
これだと、世界一周って言いにくいですから。

アフリカは走らなくても世界一周って言って良いの?

「え、アフリカとオーストラリア走ってないやん?!」
と思う人もいるかもしれません。

自転車の場合、世界一周に明確な定義はないので、本人が、
「世界一周したぜ」
って感じれば、それでOKだと僕は思います。

というのも、現実問題としてですよ。
ロシアを横断するのは、自転車の速度だとビザの期間の問題だったり、シベリアなんかがあまりに難しいです。さらに、ロシアの右上とかは基本的には単発じゃないと狙えないです。
あるいは、紛争地域の中央アフリカとかもかなり難しいですよね。
(日本人でもその辺をやってる人もいるので、不可能ではないです)
だから、全部の国を周るのは、仮に時間とお金があっても不可能に近いです。
日本人だと小口良平さんが、9年かけて世界二周していて、彼が、確か最多国数だったと思います。

とは言え、南北アメリカだけだと、やっぱり世界一周じゃないよね、って感じはします。

最終的には、当人の満足感で世界一周って言っちゃって良いと思います。

アフリカはいろいろ難しいので、走らないっていう選択肢はアリだと思います。
もちろん、不可能ではないので、ヨーロッパの代わりにアフリカを走るでも良いと思いますが。
(極端な話、ヨーロッパ、東南アジアなんかは体力が落ちた老後にでものんびり走れますから)
どうしても、アフリカも踏みたいということであれば、ヨーロッパから少しだけモロッコを走るなんかでも良いかもしれません。

1年で150万円の旅費で足りるの?

結論から言うと、150万円はかなりギリギリです。
200万円あれば、まあ、何とか。
250あれば安心?
まあ、旅の仕方によっても旅費は変わります。

何にせよ、新車一台買うくらいのお金があれば、世界一周は可能です。

旅費は大きく分けると、三つです。

  • 現地の宿代、食費などの生活費

  • 飛行機代

  • 日本に払う年金や国保(これが大きい)

他には予防接種とか、ビザやパスポートなんかの諸経費もかかります。

飛行機代は実際に行くルートを考えて、ググってみましょう。
ざっくりですが、50~100くらいで事足りると思います。
なんとか50万くらいに収めたいですね。

飛行機で飛ぶ回数を抑えると、安くできます。
それに、飛行機で自転車を運ぶのは結構毎回ヒヤヒヤしますので。
(現地の自転車屋さんで段ボールもらって、パッキングして、空港までタクシーで運んでってだけなんですが。段ボールに入れた後にサランラップでぐるぐる巻きにすると崩壊しにくいです。乗り継ぎがあると、だいたい段ボールは崩壊するので)

生活費については、エリアによって物価が違うのと、テントで野宿すると、ちゃんと自炊するか、で変わります。

実際に僕の走った経験としては、アフリカなんかは月に十万円あればお釣りが来ます。
宿代、食費は高くないですので。
ただ、アフリカに行くなら、予防接種なんかもお金かかります。
(僕は予防接種ゼロで行きましたが。マラリア、肝炎くらいは対策していくのをオススメします。国によっては黄熱病の予防接種が義務のところもあるので、そこだけはきちんと調べないといけないです)

南米も十万円あれば何とかなります。余裕ってわけじゃないですが、まあ、何とかなります。

東南アジアは多分、一番安く走れると思います。行ってないから分かりませんが。日本からも一番近いですし、一番最初に行っても良いかもしれないですね。

北米、ヨーロッパは走っていないので分かりませんが、十万円はかかるんじゃないでしょうか。
食費は自炊を頑張りましょう。日本の宿と違って、キッチンが使える場所も多いので。
先進国で外食していると、即詰みます。
ただ、テント泊できれば、抑えられるかも。
ヨーロッパなんかは、キャンプしやすいエリアかどうか選ぶのも大事です。
予算を抑えるなら、この辺りは期間を短くするのもアリかもしれないですね。

余談ですが、日本が一番高いと思います。
治安は良いので、野宿は出来ますが。
自炊がしにくいです。
ほとんどの宿にキッチンがない。
そして、宿もそこそこお高い。
公園や道の駅で野宿して米炊いてたらさすがにマズいでしょ。
まあ、炊けるときは炊くんですけど、やっぱりマナーとかいろいろありますから。

そういうことを考えると、月に10万円で頑張っても、一年で生活費で120万円。
飛行機で50万円。
やっぱり150万円だとちょっと足が出ます。
200万なら何とかなりそう。
250万円あれば、まあ、行けるでしょう。

とは言え、せっかく現地に行ったら、世界遺産とか見学したり、要は観光にお金もかかるので、いくらあれば安心ということはないのですが。
150万円で考える場合は、綿密に作戦を練らないといけないです。
あるいは、期間を10カ月にするとか。

個人的には、ほんの少しお金が足りなければ、旅程の短縮はアリですし、可能なら親とか友人に借金して行けば良いと思います。
実際、僕も、一回目の南米の旅は、最後にお金が足りなくなって、親にお金を借りました。借りる予定はなかったのですが、向こうでダメになったら、その時借りるでも良いと思います。

一番、避けたいのは、
「お金が足りないから先送りします」

だと思います。
旅に行けるタイミングは人生で、そう多くはありません。
泥棒しちゃいけないですが、借金はいずれ返せば良いです。

距離を狙うか? 期間を狙うか? テントを持つかどうか。

長期間走れば、たくさんの距離を走れる?
そういうわけではないのです。

長期間走るとなると、旅費を抑えたいです。
そうなるとテントや自炊道具が欲しくなります。
つまり、重量が増えるので、遅くなってしまい、一日に移動できる距離が減ります。

逆に、テントなんかなしだと、軽いので、一日の距離は伸ばせます。
それに、テントや寝袋ってそこそこ良いお値段します。
さらに言えば、やっぱり野宿ってそこそこリスキーです。
(だからこそ野宿で旅する面白さはあるのですが笑)

予算を優先させたいなら、距離は諦めて、野宿なんかの装備を持つ方が良いと思います。
逆に、社会復帰の予定なんかを考えて、期間を一年と定めて、多くの国を周りたいなら、テントなんかは持たずに軽量化して行くのもアリです。

スポンサーやYouTubeで資金を賄えるか?

頑張れば150万円で世界一周できます。
150万円くらいは頑張って貯めましょう、と言いたいところですが。
150万円って意外と一括で作るには難しいものです。
分割なら払えるし、一括でも50万円くらいなら簡単なんですが。
(この辺りの金額感は年齢や人にもよるでしょうが)

スポンサーやYouTubeの収益で旅できるか?
っていうのは、よく話題になるところです。

結論から言うと、全額は難しいにせよ、一部の金額は可能だと思います。

自分のお金だけで走るのも良い面がありますし、スポンサーや資金の協力をお願いすることで、つながりが出来るのも良い面があると思います。
(僕はものぐさなので、やりませんが)

企業にスポンサーをお願いする

スポンサーだったら、モンベルなんかが有名ですね。
アウトドアの道具を提供するよ、って。
募集していたりもしますね。

募集していなくても、自分が好きなメーカーや会社に企画書書いて送るのも良いと思います。
「ただ、旅します」じゃなくて。
こういう旅をして、こういう配信をします、その上で、御社にこういう利益を提供できます。御社の製品が好きなので使わせて頂きたいです。
だから、こういうスポンサーをお願いしたいです。御社のテントを提供して頂ければ嬉しいです、とか。
A4一枚くらいで良いので書いて送りましょう。

別に大冒険じゃなくたって、きちんと企画書を書いて、挨拶出来れば、自社製品をいくつか提供するくらい、会社としては大した出費でもありません。
きちんとプレゼンしてお願いするのが大事です。

現金ならYouTubeの方が可能性はある?

企業やメーカーにスポンサーを依頼するのは、デメリットもあります。
悪いことできないです(笑)
例えば、モンベルにスポンサーをお願いしていたら、ぱかぱかタバコ吸って、毎日ビール飲んでたら、そりゃ良くないですよね。
(パタゴニアなんかはビール飲んでても良い気はする。タバコはダメだろうけど)

その点、YouTubeで個人にスポンサーしてもらうのは、良いと思います。
別にタバコを吸っていたって、悪いと思わない視聴者もいるわけですから。

もちろん、煙草をやめたって良いわけですけど。
でもね、自転車で異国を一人旅するのに、
人目を気にして、自分がやりたいことを我慢するって、変な話だと僕は個人的には思うわけですよ。
そりゃ、テレビ局として、世界一周の番組作るなら、煙草なんて吸うなよって話ですが。
タバコに限らず、立ちションも出来ないとかなったら嫌でしょう。
嫌というか、日本みたいにコンビニがどこでもあって、トイレに困らないって国ばかりじゃないですからね。

YouTubeの場合は、応援したい人は応援してね。
嫌いな人は、否定はせず、だまって画面を閉じてね。
で、良いわけです。
逆を言えば、そういう動画の方が視聴者も面白いわけです。
(別にタバコを吸って立ちションしろってわけじゃないですが、まあ、それも味になるわけです。でも、煙草の良さを語ると、アカウントが止まるかもしれないですが)

YouTubeの広告収入じゃなくて、直接の資金援助をお願いする

で、YouTubeでお金を作る上で大事なのは、広告収入じゃなくて、
「もし良かったら、1000円か500円、旅費をカンパして下さい」
と明確に頼むことだと思います。

広告収入だけだと、スズメの涙くらいしか入りませんから。

実際ですが、本当におもしろいもの、自分が好きなものなら、1000円くらいは払います。
noteでも、本当に面白い記事とかって、500円や1000円くらいなら支援するじゃないですか
(僕だけ?笑)
特に、明確に、こういう目的で、お金が欲しいです、って頼まれたら、
「まあ、この人になら」
って言って、1000円くらいは出しますよ。

だって、日本人、お金持ちですから笑
いや、お金持ちっていうのは嘘にしても、
普段の日々で海外を自転車で走るって出来ないでしょう。
でも、その人のYouTubeを見たら一緒に旅している気持ちになれて、
「すみません、旅費がカツカツなので1000円だけ下さい!」
って言われたら、
「OK。いつも楽しい配信ありがとう! 旅、頑張ってね!」
とか、
「一万円あげるから、たまには美味しい物食べて、頑張って下さい!」
とかありえるわけです。

実際、旅すると分かりますが、不意にビールおごってもらえたりって結構あるんですよ。
1000円もはもらえないにしても。
それでも、無料で一泊庭で野宿させてもらえたり。

なぜかは分かりませんが、人間、旅人には優しいんです。
なぜか応援したくなるんです。

ただ、何も言わないとお金は出しません。
だって、失礼ですから。

明確に、1000円カンパしてもらえると本当に嬉しいです。100円でも良いですが、最近、野宿続きなので、1000円カンパしてもらえると暖かいシャワー浴びれて嬉しいです。
とか。
2000円カンパしてもらえたら、お礼に現地からお礼の絵葉書送らせてもらいます、とか。

これはちゃんと成立します。

動画の編集とかは凝らなくても良いけど、マメさは必要

YouTubeだと、編集が大変そうとかいろいろ思う人もいますが。
旅の現地からの配信なら、編集とかは凝らなくても良いと思います。

スマホで日々、写真やちょっとした動画を撮って、スマホのアプリでくっつけて、ナレーションを簡単に吹き込むくらいで良いと思います。

ただ、マメさはいると思います。
写真や動画をちゃんとこまめに撮るとか。
宿にWi-Fiがあれば、どんなに短い物でも配信するとか。

マックブックとか持って行って、時間かけて編集するのは大変です。
特に旅の日々ではいろいろ大変です。
そりゃ、みんな分かっています。
だから、現地からの配信は、簡単にで良いので、でも、マメにする。

編集とかが好きなら、日本に帰国してから総集編みたいな感じでやったって良いわけです。

スポンサーを背負う良さと、背負わない良さ

繰り返しになりますが。
スポンサーを背負うのが必ずしも良いことではありません。
でも、せっかくの旅なんだから発信するっていうのは、多くの人にとって楽しいことだと思います。

もちろん、スポンサーやしがらみなど背負わずする旅の良さもあります。

でも、YouTubeが使いやすくて、旅していても、WiFiが使える宿も多いという環境、そして、スマホも容量が大きくてきれいな動画が取れますから。
スポンサー収入をたくさん狙うかどうかは人によって考え方があるでしょうが。
YouTubeで配信すること自体は楽しいんじゃないかなと思います。

ーーー

そんな感じで、旅人が無事に世界一周出来たら良いなと思いつつでした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?