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フランキンセンス(乳香)灸??

ここのところ箱炭灸の手軽さで,腹部や腰背部に冷えのある方に使うため出番が多くなってきました。

そして香炭についても何種類か購入して試していると「フランキンセンス」という呪文のような言葉が目に付くようになってきました。
なんでも香炭と同時にネット購入する方が多いらしく,勝手にお勧めされて気になり始めました。
まんまとネット販売のAIに購買意欲を煽られていたりします。

写真だと黄色の小粒ゼリーのようなお菓子??
なんでも世界最古のお香とも言われ7000年前エジプトでも使われていた樹脂香だそうです。
ちなみに英名のフランキンセンスはフランス古語の franc encens,すなわち「真の香り」という言葉に由来するとのこと。

香以外にも中医薬漢方薬としても用いられ、鎮痛、止血、筋肉の攣縮攣急の緩和といった効能があるとされる。
また、多く流通している南アラビア地域では、唾液分泌の促進やリラクゼーションのために乳香樹脂をガムのように噛むことがある。

(wikipedia)

ということでインドの伝統医学アユルベーダでも用いられているそうです。

で,このフランキンセンスの香りを楽しむために「香炭」にしっかりと火をつけ,1/3ほど燃えた状態にしてからその上に香の乳香を載せるのが一番だそうです。

香炭というと,香りのよい炭なのかな?って勝手に思っていましたがそう言えばご焼香でも,伽羅や白檀などの香木を細かく刻んだものを指でつまんで炭の上に載せ,香りでご供養するものでしたね。

香道でも,炭の上に・・・

あそうか!だから「焼香」なのか!!って気が付きました。

「香炭」も香りのついた炭ではなく香りのための炭だったんですね。(;^_^A

箱炭灸はもちろん治療方法ではありますが,あらためて考えると炭だけ燃やすのは勿体ないかもと思いはじめ乳香を発注してみました。

そして本日,到着!
早速,箱炭灸の頃よく火の回った炭の上に一粒のせてみました。

乳香というのでミルキーな香りをイメージしてましたが,どちらかというと柑橘系でさわやかな香りが広がりました。

参考資料として立命館大学の馬場先生の「乳香のはなし」ももリンク張っておきますのでご興味のある方はご一読ください。