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IT監査、内部統制、ITガバナンス/中間管理職/blockchain周りの監査など …

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IT監査、内部統制、ITガバナンス/中間管理職/blockchain周りの監査など ※すべての投稿は個人の見解であり、所属組織の見解とは無関係です

最近の記事

詳解: IT統制とIT監査

本記事の位置づけIT統制やIT監査に係る本のうち、業務処理統制側との繋がりにフォーカスしたものが少ないような気がするというお気持ちツイート(ポスト)をしたところ、想定外に反応が多かったので、僭越ながら自分で書いてみることにしました。 IT統制に係る説明では、例えば「ITGCはプログラム開発・変更、運用管理、アクセス管理、委託先管理を見るべし」のような、コントロールベースチックなものが多いように感じているので、そもそもの考え方や理念に遡及できるような記事にできればよいなと思

    • (Web3) ガバナンスと監査の視点から学ぶ、FTX事件の教訓

      本記事の位置づけ2022年11月11日にFTXがChapter11を申請してから1年が経ち、先日の裁判で創業者であるSBFに有罪判決が下りました。 本記事では、公開情報をもとに、なぜこのような事件が起こってしまったのかを検討します。 ※この記事に記載の内容はすべて個人の感想であり、所属組織の意見を代表するものではありません。また、執筆時点での情報に基づいて記載しており、今後公開される情報と異なる内容が記載されている可能性があります。 FTX事件とはFTX事件とは、FTX

      • 【web3】ステーキング報酬と会計、株式会社との類似性

        本記事の位置づけ今年の頭に初めて記事を書いてから、気づけばもう一年が経とうとしています。すっかり記事の書き方も忘れてしまいましたが、X(旧Twitter)で面白いテーマを見かけたので、2つ目の記事のテーマとして取り上げてみようと思います。 ▼ 今回のテーマ ステーキング報酬にかかる会計処理については、こちらの資料(KPMG)が参考になります。基本的な用語説明から収益認識の考え方までを簡潔に記載しているので、ぜひ読んでみてください。 会計処理や収益認識の詳細はこちらの記

        • web3(ブロックチェーン)領域の監査と内部統制:実務指針から考えるコンソーシアムチェーンのガバナンス

          本記事の位置づけ前回の記事(web3(ブロックチェーン)領域の監査と内部統制)に対して、予想外に反響があったのでよりマニアックな続編を書いてみようと思います。マニアックとはいっても、この記事は「監査人が何を考えているのか」を少しでもいろいろな人に伝えていくことを目的にしているので、監査に精通された方には今更な内容が多くなっている点、ご容赦ください。 この記事では監査人が監査手続きを検討する際に参照する「実務指針」を読み解くような形で記載しますが、監査人向けの記事にはあえてしな

        詳解: IT統制とIT監査

        • (Web3) ガバナンスと監査の視点から学ぶ、FTX事件の教訓

        • 【web3】ステーキング報酬と会計、株式会社との類似性

        • web3(ブロックチェーン)領域の監査と内部統制:実務指針から考えるコンソーシアムチェーンのガバナンス

          web3(ブロックチェーン)領域の監査と内部統制

          本記事の位置づけ暗号資産の税務やNFTの会計上の取り扱いが(私のTLで)よく話題になる一方、監査や内部統制についての記事はあまり見かけないなと思い、筆を執りました。監査法人勤務者(IT監査人)の目線からの記事になるので、まさにビジネスを作っている方からすると不合理に見えるものもあるかもしれませんが、何かの参考になればいいなと思ってます。 また、内部統制の目的は必ずしも会計のために限定されるものではありませんが、ここでは財務報告にかかる内部統制(ICFR:Internal Co

          web3(ブロックチェーン)領域の監査と内部統制