孤高のアイリッシュ・シンガー、ヴァン・モリソンのソロ・デビュー・アルバム。名曲”Brown Eyed Girl”収録。

ゼムを脱退しソロとしてのキャリアを歩み始めたヴァン・モリソンは、当然自らの個性的で圧倒的なヴォーカルを最大の武器とした。シンプルで武骨な演奏の中、ミック・ジャガーを想起させる声質で熱唱を聴かせる。

音楽的にはオーソドックスなリズム＆ブルースや、いわゆるブルー・アイド・ソウルだが、アーシーなサウンドのようで意外にポップな仕上がりになっており、彼らしいアクの強さや独特の渋み・深みは抑え気味。
たしかに良い作品ではあるが、偉大な作品にまでは至っていないか（本人の許可なくリリースされたという説も）。

陽のエネルギーを含んだ音像の中でヴァン・モリソンが（比較的）軽やかに歌う貴重なレコードともいえるが、彼の真骨頂は次作以降。

８月最後にヴァン・モリソン。暑さをふっとばそう。

色々と動き動かされた１ヶ月でした。疲労と充実ってことでいいかな。
何よりビール三昧。
明日からの新しい季節に乗り込んでゆきましょう。