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[読書記録]ここ最近読んだ本 (2023.12)

12月は日本各地を巡り、師走らしく走ったように思います。どうやら奥田英朗にハマったらしく、移動中は小説を楽しむ時間になっていました。
仕事が落ち着いてからは年末年始に向けて本の買い込みも済ませました。(まだ積読があるが..)

コーヒーでも飲みながらゆっくり読書な年末年始にしたい。


「オリンピックの身代金 (下)」
「沈黙の街で」
「噂の女」  奥田英朗

奥田英朗さんの小説が幸いなことに本棚に何冊もあり、妻の勧めのままに読んでおります。どれも面白い。

基本的に構図が「勧善懲悪ではない」から、思いを馳せたり心情を想像する余地があるのが良いですね。また、1つの出来事を複数の視点から見ていく点も余地を広げてくれていると思います。

こと「噂の女」に至っては、当の本人(噂の女)の1人称視点は一切ないまま物語が進むんですよね。複数の視点から描く事実が、噂の女を形作る。本当の真相は読者に上手に委ねてくる..。

どの作品も答えがないような終わり方をするんですが、個人的にはそこに余韻が十分にあり、読み終わってからも自分の中で物語が続くような感覚でした。
小説はしばらく奥田シリーズで進みそうです。

DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール ビル・パーキンス

友人からお薦めされ、早速読んでみた一冊。
伝えたいことはシンプルで、その内容にも共感でした。

1. お金の使いどきには旬がある。一般的に若いうち(20~40歳)の方が老後より価値が出る。
2. 人生の区切りを意識すれば必要な貯金量は見えてくる。多くの人は使いきれない(=使いきれないお金を稼ぐために時間を浪費している)
3. 終わりを定期的に意識することが日々の幸福度を高める
4. 遺産は生きているうちに渡すこと

個人的要約

特に「終わりを定期的に意識する」というのは、改めて大事だなと感じました。
学生のうちにしかできないこと、独身社会人の時だからできること、結婚して知る世界があります。そして同時に、次のステージに進むことで前のステージでやっていた事ができなくなる事もあります。

筆者はこれを「小さな死」と表現しており、なるほどなぁと痛感しました。

これは決して悲しい話ではなく「新たな生」の始まりでもあります。大事なのは、このサイクルを自覚し今できることは今のうちに実施しやり切ること。そして次のステージに気持ちよく進み、そのステージを楽しみ切る事。

過去には戻れない(といいつつ、いうほど過去にやり残したと思う後悔もないかな)ので、今後に対して「何が小さな死なのか」を自問自答し、今だからできる事を大切にしていこうと思います。


なんとか読書記録1年間続きました。
とりあえず自分に課したコミットメントは達成。

読んだ直後にある程度文面をまとめておくだけでもう少し気軽に続けられそうな気がするな。音声で言語化してChatGPTに読ませて記事化するとか試そうかな。

来年もよろしくお願いします。

写真は生テオヤンセン。

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