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コミュニケーションは一回では決まらない_カウンセリングログ

2019年の4月から、シェアハウスに住んでいる。入居から1年が経ち、たくさんの人と友達に・・・なったのは最近のこと。

2020年の4月、コロナウィルスの蔓延により、会社から当面の在宅勤務を命じられた。そこで私は、初めてシェアスペースに足を運ぶようになった。それまで、私はほとんどシェアスペースに行ったことはなかった。友達も、一人もいなかったのである。(26歳人見知り)

シェアスペースに足を運ぶようになり、一人目の友人ができた。彼女はなんと、同じ高校出身(岡山県!)の、1学年年下の女の子。私と同様酒飲みな彼女のおかげで、友達が1人、2人と増えていった。

コロナのおかげで?住人の(心理的)距離が縮まった結果、カップルが3組爆誕した(久しぶりに他人の恋愛模様をそばで観れたのできゃっきゃしていた)。私は社会人になってからあまり恋愛をしてこなかったので、「大人の恋愛ってこんな感じなんや〜」と思いながら、彼らの話を聞いていた。みんなそれぞれに歩いてきた道があり、これからの行く先をなんとなく見つめている。学生の頃のきゃっきゃうふふとした恋愛と少し違って、地に足がついた恋愛をしているようでまぶしかった。

のだが。

各カップル共に、付き合い始めてから2か月を迎えようとしていた時、大きな喧嘩をしていた。2か月ともに過ごしたことで気づいた、お互いの特性や、それまで話せなかった事情が明るみに出たことが原因だ。それぞれの喧嘩の背景を聞いた時、「あぁ、これはもうダメなんじゃないのかな」と思ってしまった。せっかくみんなで喜んだのに、2か月か。恋愛って難しいなぁ、と思っていた。


・・・・・・・

7月に入り、コロナ禍で誕生したカップルは、今も仲良くイチャイチャしている。みんな、関係を修復したのだ。喧嘩する前のようなキラキラした感じは少し薄れたけれど、お互いのダメなところを「ダメだなぁ」と言いつつそばにいる感じが、とても好きだ。

彼らのやり取りを見ていて思い出したのが、タイトルの言葉。私がカウンセラーさんから言われた言葉だ。

私が職場の上司に当たってしまい、なんかもう自分が嫌だ、辛すぎ、と漏らしたところ

「当たってしまった、と感じた後、どんな行動をとりますか?」
「大丈夫です、コミュニケーションは1回では終わりません。リカバリーの行動をとれば、大丈夫です。」

と、教えてくれた。

これまで、人間関係で失敗すると、即座に連絡を絶ったり、自分の非を認められずに相手を責めてしまったりしていた私だったが、今はそんなことはない。

もちろん、失敗が許されるかどうか、失敗を取り戻せるかどうかは誰にも分からない(自分だけの問題ではないからだ)。でも、失敗を取り戻すために、自分の影響の範囲内でリカバリーすることはできる。そう知った時、ふと肩の力が抜けた気がした。


以来、この言葉は私のお守りである。


職場でも、家族でも、友達でも。関係性の糸が強ければ強いほど、絡まった時に解くのは難しい。だからと言って、その糸を切る必要はない。自分の力で解ける時もある。相手や他人が解くのを助けてくれる時もある。新しい糸が結ばれる時もある。糸を結ばない、という新しい選択もできる。


心を整理する方法を身につけつつある今、30人の青年たちと暮らせる日々を、尊く思う。



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