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新作DCG『レジェンド・オブ・ルーンテラ』Oβ開始に際し感じた、TCGのありかた

1月24日。『リーグ・オブ・レジェンド』(以下、『LoL』)の世界観を使ったDCG(デジタルカードゲーム)、『レジェンド・オブ・ルーンテラ』(以下、『LoR』)のオープンベータが開始された。ちなみに“ルーンテラ”とは、『LoL』の舞台となっている世界のこと。

ルーンテラという世界が好きな俺としては、プレイしないわけにはいかない。といっても、カードゲームは「マジック・ザ・ギャザリング」を大昔に趣味でプレイしていたくらいなので、極ウマプレイのコツみたいなものは書けないんだけど。DCG全般についても明るくないので、他作品と比較してここがどうだとも言えない。

でも、ユーザーの反応を見ていてちょっとひっかかるものがあったので、その違和感について書いておきたいんだ。

「カードを揃えてからがスタート」は本当に正しいのか

通常、紙のカードゲーム同様に、DCGはリアルマネーを使ってカードパックを買うことができるようになっている。『LoR』でも買うことはできるものの、週間購入数に制限がかけられていて、開始初日にリアルマネーパワーで全カードを集めるといったパワープレイができない

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ちなみに『LoR』ではカードパックの販売ではなく、ワイルドカードと呼ばれる、同レアリティの好きなカードとの交換券を購入する形式。これにより、課金によって“必要のないカード”を引いてしまうことはない。

そんな仕様への不満として聞こえてきたのが「TCGはカードが全部揃わないと戦いの場に立てない」という意見だった。購入制限をかける意味がわからない、さっさと金で揃えさせてくれ、と。

先に表明しておくと、俺はカジュアル層だし、カードをドカ買いして強いデッキを作ろうとは思ってない。だから常に勝負の世界で勝利を目指し続けるアスリート的楽しみ方の人とは相いれないかもしれない。

とはいえ豊富なカードプールから自分なりの戦術を見出し、デッキを組んでいくのはTCGの醍醐味だと思うし、カードが全部揃うことの重要性は理解しているつもりだ。

でも、「全部揃えてからがスタートライン」という言いまわしが、少しひっかかってしまった。「強デッキを作れない環境では戦えない、戦う意味がない」という意味が強く感じられちゃったんだよね。

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