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【今月のトークテーマ】日々ゲームについて考えていたらいつの間にか増えている【hororo】

 今月のトークテーマは、“ゲームライターがどのように情報収集をしているのか”ということだけど、俺の場合はすごく単純で、ゲーム情報サイトや公式ページをチェックしてみる。これだけ。今のインターネット社会では、情報が速いのは結局公式Twitterやニュース系情報サイトなんだよね。とくに洋ゲーの場合、仕事として情報をもらえるのは、そのゲームの日本語化が決定して、かつ日本での発売予定が立ったあと。ニュースサイトはもっと前の段階、海外での発売ベースで情報が公開されるから、圧倒的にこちらのほうが早い。昨今は大型タイトルは世界同時発売するようになってきたので平均化されてはいるものの、まだモノによっては日本語版が海外から1年遅れということも普通にある。

 ということで、「どうやって情報収集をしているか?」の答えは「情報サイトを見る」だけで終わってしまう。これだけではさすがにアレなので、俺がどんなプロセスでゲームを探し、購入しているかを書いていこう。

Phase.1 ゲーム情報サイトを適当にめぐる

 誰でもやっていることだとは思うけど、基本的には情報サイトを定期的に見る。これが一番早い。別に目を血走らせながら巡回しているわけではなく、仕事で疲れた時などに「あー」と口から涎を垂らしながら見ている。疲労しているときに何も考えずに新作ゲームの情報を探すことにより、ワクワク感によってMP(メンタルポイント)が回復するだけでなく、頭が働かないことで、より直感的に気になるゲームを見出すことができるのだ。うん、雑に書いているだけだから信じるな。

 俺は基本的に洋ゲーが好きなので、doopeGame SparkAUTOMATONをさまよっている。もちろん、気分によっては他の情報サイトを見ることもあるけどね。情報サイトにもそれぞれ色があるから、自分の好みのサイトを見つけるといい。とにかくこの行為によって俺のMPは回復していき、「あーー」とか「うーー」とかしか言わないゾンビ状態から、「さて、面倒くさいけど仕事するか」というライター状態までステータスが戻るのである。なので仕事中にTwitterで「このゲーム楽しそう!」とか呟きだしてもそっとしておいてあげてほしい。彼は今、アンデッドから人間へと戻っている最中なんだ。

 毎日各サイトを3回も4回も見ていると、なんとなく自分が好むゲームの特徴というのがわかってくる。俺の場合は、世界観がファンタジーかSFだと、とりあえずページを開く傾向がある。あとはゲームジャンルが経営シミュレーションやRTS、MOBAなどもチェックすることが多いかな。別に時間があれば片っ端から見てみるのもいいと思う。自分の予期しない出会いが待っているかもしれないからね。あとは順当に、自分が好きなゲームの続編や、アップデート情報はほぼチェックしているよ。

Phase.2 ウィッシュリストに入れて買った気になる

 俺は謙虚なので自慢していないんだけど、じつは記憶力がそんなに良くない。そのため、情報サイトで気になるタイトルを見つけたからといって安心してはいけないと、自分を戒めている。「おっ、これ楽しそうじゃん!」と思ってそのままにしておくと、そのタイトルが1年後とかに発売だったりした場合、完全に忘れている可能性が高いのだ。大型タイトルは定期的に情報を出すので心配いらないが、中小タイトルや、日本語化がほぼされないであろう作品はそうもいかない。そこで活躍するのがSteamだ。

 一応説明しておくと、SteamとはPCゲームのゲームプラットフォームのひとつ。このクライアントを起動すれば、ストアでいろいろなゲームを漁ったり、購入したゲームを遊んだり、フレンドと連絡を取れたりする。ほかにもGOGとかEPIC Games Storeとかいろいろあるけど、もっとも有名なのがSteamなんじゃないかな。最近こそEPIC の時限専売タイトルなどが増えて作品が少し散らばってきた印象はあるものの、大抵のPCゲームはSteamで遊べると思っていい。なので、物忘れの激しい俺は、心にビンビンきたタイトルがあると、まずSteamを開き、そのタイトルを検索してウィッシュリストに登録しておくのだ。これはもう気持ちの上では購入したといっても過言ではない。つまり、俺は魂的にはかなりたくさんのゲームを持っている。

 ちなみに、まだ予約すら開始していない場合はストアで検索しても出てこないので仕方がない。あとは未来の俺に任せた。南無三。

Phase.3 発売されたらあとは買うだけ……本当に?

 待ちに待った発売日。俺の心はもうウキウキ。早速ゲームを買いに行こう。昔はお年玉をもらったその足でデパートのゲーム売り場へ駆けていき、欲しいゲームを2本も3本もいっしょに買ったもんだ。今はといえば、原稿料をもらったその足で椅子にどっかりと座り、インターネット経由で欲しいゲームを2本も3本も買っている。出不精にはいい時代になった。

 といきたいところだけど、残念ながら俺はピーターパンにはなれなかった。生きるための現実的な問題を見ないわけにはいかないからね。あまり無計画にお金を使っていると、生活がままならなくなってしまう。何より、たくさんゲームを買ったところで、プレイできなければ意味がない。……いや、待ってくれ。意味がないことはない。いつか遊べるかもしれないし、逆に今買っておかないと、いずれ何らかの理由で買えなくなるかもしれない。そんなのはイヤだ。しかし、生きるため無駄遣いは控えねばならぬ。そうして善と悪の俺が脳内でハルマゲドンを繰り返した結果、導き出されたのが以下の指針だった。

ひとつ、特典がスゲェ欲しいやつは予約してでも買う
ふたつ、オンライン要素が強いやつは旬のうちに買う
みっつ、以上2つを除く場合は、そのとき遊ぶ時間があれば買う
よっつ、遊ぶ時間がない場合、遊ぶ時間ができて、そのときまだプレイ欲があれば買う
いつつ、それ以外の場合はセールを待ち、値引き率が50%以上なら買う

 順番に説明していこう。ひとつめの特典に関して。最近は予約特典とかデラックスエディションやらで、豪華な特典が付く場合が多い。フィギュアとかの現物の場合もあるけど、まれに「今後配信されるDLCが全部無料で付いてきます券」みたいなものが付いてくることがある。そんなお得な条件を出されたらとりあえず買っちゃうね。もちろん、個人的な期待値が高いゲームの場合だけど。あとは「今後単体DLCとして配信される予定はありません」的な特典が付いているやつとか。くっ、あざとい……! そういうのは仕方ないから優先的に買うことにしている。

例えばPS4で発売された『Marvel's Spider-Man』は、初回購入特典としてDLC3つを無料でダウンロードできる権利が付いてきた

 ふたつめは、オンライン要素が強いタイトルだ。協力・対戦に魅力の重きを置いているタイトルは、発売後時間が経過し、人が少なくなってしまうと本来の魅力を味わうことができない可能性がある。だって、「最大128人でのド派手な大規模戦が楽しめる!」って書いてあるのに、いざ接続してみたら5人とかしかいないと、派手さうんぬんよりもまともにゲームができるとは思えないでしょ? だから皆、協力・対戦がおもしろそうだなと思ったタイトルは、悩んでるなら買っちゃったほうがいいよ。

特に大規模マルチゲームは、十分な人数がいるかどうかが重要。半数がBOTだと、かなり悲しい……。

 みっつめ。遊ぶ時間というのは重要だ。大学生のときは時間が唸っていた(正確には大学には強制力が少ないため、時間があると錯覚している……)ためStar Wars Galaxiesをやりつつ、ほかのゲームも同時進行するという無茶が利いたが、今ではそうはいかない。我々ゲームライターという職種は、読んで字のごとくゲームをプレイして記事を書く職業である。つまりゲームをすることも仕事ってことだ。そこまではいいんだけど、この“仕事のためにゲームをしなければならない”というのが地味にやっかいで、好きなゲームだけをプレイしていればいいというわけではない。当然、仕事として依頼されたゲームを優先的にプレイしないといけないからね。あくまでも俺の場合だけど、優先度は仕事のゲーム>日々の生活>趣味のゲーム、という感じ。フリーランスにとって体調管理は死活問題なので、残念ながら優先せざるを得ない。サラリーマンと違い、自分が休んでいる期間=収入がなくなる期間なのだ。大きな病気にかかったら、それこそヤバイ。なので、(締切直前を除き)睡眠時間はそれなりに取るようにはしている。ということで、もし“趣味のゲーム”の時間がそれなりに取れるようであれば、買うといった感じ。

 しかしある程度ゲームを寝かせていると、たまに「なんでこれ買ったんだっけ……?」というものや、「今はこのゲームの気分じゃないな~」という感覚になることがある。それがよっつめのプレイ欲というものだ。こればかりは運みたいなもので、その時にならないとわからないので、仕方がない。選ばれなかったゲームの方々は「なんだよ、運ゲーかよ!」と悪態をつくことを許す。

 最後の“セール待ち”は判断基準としては比較的固まっているほうで、簡単にいえば“安く買えるタイミングがあれば買っておく”ものだ。Steamなどは季節ごとに大きなセールをするため、そのタイミングでウィッシュリストに登録したタイトルが割り引かれていたら買うことにしている。とはいえ、買ってすぐ遊べるとも限らないから、買うのは大抵50%オフ以上になったものだけどね。発売されたばかりのものは、よくて30%オフくらいにしかならない。もちろん、すぐに遊びたくて、その時間が取れるなら30%でも大きいので買うけど、そういうゲームはもう発売日に買ってるんだよ。

 本来のトークテーマである“情報収集”からは少し外れてしまったけど、俺がゲームを探し、買うまでの流れはこんな感じ。もちろん、ほかの人のレビューとかを見て参考にすることもないことはないけど、基本的に俺の好むポイントはちょっと違う部分を見ていることも多いので、話半分に流してみている。結局のところ、合う合わないは人それぞれだし、自分の好みをどれだけ正確に把握できるかと、事前に得られる情報からどんなゲームかを予想して、自分が楽しめるかどうかを判断するしかないんじゃないかな。

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