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【今月のトークテーマ】ホラーゲーム嫌いでも、好きになれたもの【hororo】


 今月のトークテーマは「ホラーゲーム」ときた。俺は正直怖いものが苦手なので、ホラーゲームも基本的にプレイしていないんだ。何を書くべきか迷っていたら、日々の忙しさも相まって8月最終日を迎えてしまった。

「ホラーゲームは(怖いから)プレイしない」という種を植え付けたタイトルは覚えている。初代『バイオハザード』だ。友だちから借りたそのゲームを「流行っているから」という理由で借りた俺は、帰りしだい意気揚々とプレイを初め、そして挫折したのだ。かの有名な、ゾンビがこちらを振り返るムービーシーンで。

 ムービーシーンが明け、ゆっくりとこちらに迫ってくるゾンビ。そこで恐怖を抱いた俺の指は、即座に電源ボタンへ伸びていた。もちろん、翌日にはソフトを友だちへ返還した。

 そんな経験から、俺はホラーゲームを敬遠するようになる。夏の折には友だちが集まってホラーゲームを皆で遊ぶ会みたいなものが開催されることがあったけど、参加はしてもプレイはしなかった。

 これは映画も同じで、ホラーは基本的に見ない。誰かといっしょに見る機会があっても、ホラーの見どころでもあろう怖いシーンは、どことなく目線を逸らし、周辺視野で捉える程度に留めたりして回避している。

 そんな俺でも、ホラーゲームの記事担当を依頼されることがあった。そりゃ向こうは知らないからね。それで実際に仕事としてプレイすることになったのが『バイオハザード5』だった。だけど久しぶりに触れた『バイオハザード』は、思い出のそれよりも怖くなかった。ゾンビ(性格にいえば『5』は違うが……)は撃ち放題だし、たまに演出でビックリさせられることがあるとはいえ、その2秒後には「驚かせるんじゃねぇよこの野郎!」と殴ることができる。これが『バイオハザード』が変質したせいなのか、俺が生きてくるなかでFPSとかに慣れすぎたせいなのかはわからないけど、とにかく前よりは“対抗できる恐怖”に関してはマシになっていたんだ。とはいえ、今でも好んでホラーゲームはプレイしないんだけどね。

 そんなふうに過去を振り返って改めて実感したけど、やっぱりホラーゲームをそもそもプレイしていない。怖いけど気になる作品に関しては、ゲーム実況などを見ることはあるけど、それを含めてもあまり数がない。記憶をもちもちこねくりまわしていると、あった……。一つだけ、自分でプレイして、かつなかなかに怖かったと思えるものが! それが今回取り上げるタイトル、『Alien:Isolation』だ。

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