知らない街を訪れてみて(飯塚ver.)
九州移住ドラフト会議というイベントで、球団側の飯塚市、ゼミの友達が選手側で1位指名され、市や商工会議所、街づくり会社も巻き込み、商店街を活性化しようということから、福大生×飯塚市×SPINNSというイベントが昨日から3日間行われています。
SPINNSさんとは、地元島原でもコラボさせていただいた繋がりから、僕は飯塚でのイベント2日目に運営側として参加させていただきました。
SPINNSさんは、
「はたらく」ってどういうことなんだろう?
自分たちの住む地域で「はたらく」ことで地域を知る
ワークショップを通して「まち」と「大人」に繋がる
という3つのテーマを中心に、”ワークショップ”を開催しています。
2日目は、飯塚市民からのワークショップ参加はなかったですが、参加してくれた人の中には、”商店街をどうにかしたい”、”いろんな繋がりを作りたい”という人が集まっていて、それはそれで面白い人がいるなあと思いました。
売上的には、目標金額を達成することができ、参加した人それぞれの目標も達成できたので、この日は成功に終わりました。
今回は、地元の商店街以外の商店街を見てみて、気づいたことなどを率直にを書いていこうかなと思います。
飯塚市は人口126,481人の町で、江戸時代から長崎街道の宿場街の一つとして栄えています。長崎から黒崎間は、 江戸幕府の厳しい鎖国の中で唯一の西洋との接点であった出島から当時では貴重品だった砂糖の道「シュガーロード」というものがあった歴史的な一面もあります。
本町商店街までのアクセスとしては、飯塚バスターミナルから徒歩3分。
飯塚の本町商店街では元野木書店の元野木さんをはじめ、
”スキマニヤモリ”というまちづくり会社を中心に商店街の活性化を図っています。
まず、この本町商店街に入った途端感じたのは、
建物の並びや、タイルが島原に似ている、、、、、、
とても華やかで、全体が明るい感じがしました。
確かに、建物は老朽化して空き店舗もありましたが、ほぼ毎月行われる”百縁市”と言われるマルシェの旗や、商店街のお店の立て看板などあり、商店街が活気で溢れてるのが伝わってきました。
僕がまず思ったのは、どんな年齢層がいらっしゃるのかなあと。
意外にも、赤ちゃんからお年寄りまで、本当に幅広い年齢層で、お昼の時間帯はたくさんの人で賑わっていました。
その中でも印象に残ったのが、小学生が走り回ったり、スケボーをしたりしている光景や、商店の方のテレビゲームで、商店街の中でみんなで任天堂Switchをやっているのをみて、すごいエネルギーをもらいました。
それから、商店街をふらふらと歩いてみると、若い世代(小学生〜高校生)が興味がありそうなお店があるのは、take latteさんというおしゃれなカフェくらいかなあと思いました。
やはり、婦人服や日用品、八百屋や魚屋さんが多く、中にはスポーツ用品店や伝統工芸品などもありました。
普段の利用は、どのような人が商店街を利用しているのか、婦人服を売っている商店の方に聞いたところ、平日は銀行病院が開いていることから年配の方が多く、週末に家族連れや若い方が多いとのこと。
商店街の組合での集まりなどがコロナ前はあり、そこで商店街で買った服を着ていく人がいたりして、婦人服も売り上げがあったそうだが、
コロナの影響もあり、そういう集まりが規制されて、外出するのを控える人が当然増え、服を買う機会すら減っている人が多いそう。
先ほど出た、”百縁市”。
どういうものなのか商店のひとに尋ねてみたところ、100円均一の商品がほぼ月1でマルシェに並ぶところから来ているそう。
いつやっているのですか?と聞いたところ、年金がもらえるのが毎月15日だそうで、銀行4社入っている本町商店街ではたくさんの年配の方がお金をおろしに来られるそうです。その流れを利用し、毎月15日”百縁市”というマルシェを始めたところからだそうです。
この話から、え!そんなところまで考えてやっているのか!と意表をつかれて、
自分の街のことだけじゃなく、人々暮らしにももっとフォーカスしていくべきだと思いました。
今は、百縁市は8月以外の偶数月の第三土曜日で行っているそうです。
本町商店街を奥の方へ進み、ひがしまち商店街の中にある”たい焼きやさん”
たい焼きは小さい頃から好きで、福岡にきてからもよくコンビニとかで買っちゃうほど。
なので、絶対美味しいじゃん。って思い、紫芋のたい焼きを一つ購入。
ゼミの友達の手が写っちゃってますが、めちゃくちゃ美味しかったです。
食べようとした横に、親子連れがいて女の子が、
「ここのたい焼き美味しいよね!」と、お母さんに言っていたその情景が、
とても温かかく、感動しました。
やっぱり、商店街ってこういう人の温かみの塊でもあるなあと。
商店街と、スーパーやデパートで買い物をするときの違いは?なんだと考える時があります。
交通の便だったり、駐車場問題だったりあると思いますが、
いくら交通の便が悪くても、駐車場がなかったり、遠いところにあったとしても、魅力ある商品があれば、人は行く。
しかも、商店街だと個人商店だから、商品もだし”人が温かい人だと”、買い物客も寄ってくるなあと思いました。
たい焼きの出来事に続くように実感したのが、元野木書店で、スキマニヤモリの社長でもある、元野木さんとお話しさせていただいたこと。
商店街をふらふらしていたら、バッタリ小さいお子さんを抱っこして歩く、元野木さんと出会い、そこから意見交換を少ししました。
商店街をどうにかしようと、そして自分がその中心の”点”になるんだと。
商店街で何かやりたい!って時に、この人に相談したらいいよっていう、
”この人”になれればいいなあと話してくださいました。
そういった大人の方がいるのは、僕らからしたらとても心強い。
今回のSPINNS出店と同時に、商店街の複数の店舗と協力して、SPINNSで買い物をすると、協力してくれるお店で100円引きクーポンがもらえることもしています。
お店でレジ当番していると、元野木さんが来られて、お魚屋さんの方が
「SPINNSイベントをしている学生さんに手書きの500円割引クーポンを!」
とのことで、持ってきてくださいました。
実は、提供してくださった魚屋さんは、今回の企画の協力店ではないとのこと。
でも、外から来た僕たちの活動を応援してくださったり、元野木さんの人柄もあり、やっぱり商売は”人”だなあと実感しました。
他にも、最近の地方商店街では”子供の声”はあまり聞かないですが、
この本町商店街では、夕方にはたくさんの赤ちゃんから小学生までの子供で賑わっていました。
その子供のお母さんは、子供がいないなあと思って、商店街の人に聞けば、
〇〇に行ったよーと教えてくれるそう。
それに、顔も知らないたくさんの子供が集まるので、そこで友達になって遊ぶというのが日常なので、人見知りがなくなるそう。
もうそれくらい、安心で信頼ある商店街になっていていいなあと思いました。
あったらいいなあと思った点は、商店街のいろんなところにベンチがあり、休憩できるところがあっていいなあと思った反面、本町商店街はテイクアウトのお店も多いので、すぐに食べれるような包装だったり、食べ歩きできるような包装などに工夫すると、より商店街で買い物や友人との楽しいひとときを過ごしてもらえるのではないかなあと思いました。
最近は地方から下の画像のような後継問題で店を閉めていくことが多いですが、
中には、みんなで協力して楽しい街に、商店街にしようと動いている人たちを見ると、とても刺激をもらいます。
また”商店街”というその地域ならではの歴史ある文化のものにも触れたりしていくのも楽しいなあと思います。
こういうところ、めっちゃ好き笑
今日、飯塚商店街に行ったことを通して、地元にもまた活かしていきたいと思い、妄想を広げながら寝ようと思います。
おやすみなさーーーい。
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