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大野人 「牧野純也」 

「大野市」で活動する方々を少しずつ紹介していきます。

第一弾はこの方。


プロフィール

純ちゃん農園
牧野純也

大野市中野地区出身。 小さい時から農業を始め、農業大好き少年として地元のちょっとした有名人に。そんな彼は大学進学も農業経済の分野に進み、大学卒業後にUターン。県内で働く傍ら、自分の田 畑で米や野菜を栽培、 出荷、販売をしている。共に農作業をする仲間も絶賛募集中。


祖父について行った先が「畑」だった。

 農業というか、畑に入り始めたのは4歳から。最初は祖父について行った 先が畑で、そこで祖父がしていた「野菜の棚づくり」が面白そうに見えたの がきっかけ。その過程で土に触れる機会が増えて、「あ、農作業面白いか も」と思うようになった。

 しばらく祖父と農業をしていたが、自分が10歳の時に祖父が体調を崩して 農業ができなくなった。その時に「誰もしなくなるんだったら、自分がやっ てもいいかな」と思って、ここからより深く農業と関わるように。

 そして自分が12歳の時に、地区の公⺠館で「⻘空市」が開かれるようにな り、少しずつ自分で作った野菜を売るように。後々大学では「農業経済」の 分野に興味があって進学したけれど、今振り返ってみると、この時に「売る」という経験を積めたことが自分という人間に大きな意味をくれた思う。


次の目標は “農業経営をすること”

 「農業」を軸にしてやりたいことはたくさんあるが、ひとまず目の前の目 標は、専業で農業経営をすること。それこそ農業をしていてつくづく思うこ とが、「失敗してもいいから一度やってみること」。正直専業でやることに 不安はあるが、やったからこそ気づくことはきっとあると思うし、今の自分 の気持ちを納得させるためにも挑戦してみたい。

 あとはやっぱり、いろんな人に少しでも農業に興味を持ってもらえるよう に、将来的にどんな形になるかはわからないけれど、『農業の魅力を広める』ということに何か少しでも貢献できる活動をしてみたいなぁとも思って いる。


自分にとって “農業” は「命を育む産業」

 人間が「生きる」過程で、「食べる」ことが根っこにあることは古今東⻄変わることはない。一言で言えば、「命を育む産業」だと思う。

 もっと突き詰めて、「食べる = 健康をつくる」だと考えると、普段の「食」に対して少し意識 を持って強い体を作る方が、病気になってから高い医療費を払うよりよっぽど良いと思う。そういう 面では「農業」は「医療」にも置き換われる力があると思っているし、最近の自分のテーマでもある。食は何よりも勝る保険だと思う。

 もう一つ伝えたいことは、農業は「教育の場」にもなると言うこと。野菜たちとは言葉こそ交わせないけれど、何かを育てるという過程こそが、「人間を育てる」ことに繋がることがきっとある。

 そして、さっきの食の話じゃないが、農業は人間の根本に関わること。根本に触れる機会が増えていけば、農業以外のいろんな物事に対しても、「根本を考える、見つめる」ことの習慣を育めるんじゃないかって。現に僕自身が農業をやってきたからこそ実感している部分もあるし、「自分の考えを 持て」と言われる時代だからこそ、農業にはそういった役目も担えると思う。


“大野” はバトンを繋げていく場所

 正直、農業をするだけなら大学のあった静岡とかの方が環境的にも断然恵まれている。じゃあなんで大野でしているのかと言うと、やっぱりここには自分のアイデンティティがあるから。自分がまだ 小さい時から応援してくれる人たちもいて、そして古臭い考えかもしれないけど、自分は先祖からの バトンを繋ぎたいと思っているし、それは小さい時から祖父と一緒に土を触ってきたからそう思えるのだと思う。

 それに何より、大野市っていいところだと思う。「特にこれがズバ抜けていい!」と言うものはな いかもしれないけれど、身の回りのことも何不自由ないし、農業をする準備も揃っている。そんな土台があって、水が綺麗だったり、豊かな自然っていうプラスがあって、振り返ってみてみると「あ、 なんかとっても良いところじゃん」って。



 これからやりたいことはたくさんあるけれど、一つずつ一つずつ挑戦していきたい。純ちゃん農園 を見かけたらどうぞよろしくお願いします。

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