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「VCが感じる株式投資型クラウドファンディング(ECF)の課題点」をイークラウドでは完全に払拭できた話

本稿は、元起業家(株式会社葵を創業し、Z会グループにM&A)で現在は千葉道場ファンドでパートナーを務める石井さんに、「VCが感じる株式投資型クラウドファンディング(ECF)の課題点」という投稿をしていただいたことをきっかけに作成したものです。

この度、直接(Zoomで)説明させていただき、イークラウドが用意しているスキームやプロダクトについてご理解、ご納得いただくことがでました。千葉道場が投資したスタートアップに対して株クラをご提案することもあるかもしれませんし、イークラウドで資金調達に成功したスタートアップを千葉道場に紹介させていただけることにもなりました。

■Before

■After

以下、個別の論点に対しての回答を記載させていただきます。

①VCとして投資しにくい?

日本国内での上場事例がなく、上場審査の際にどう評価されるのかが不透明。

株クラはまだまだ新しい資金調達手法です。株クラで資金調達した国内の会社からはまだ上場の事例はありませんが、海外ではすでに上場を果たしている会社もあります。株クラではありませんが、国内では第一生命は株主数が150万人で上場した事例があります。

個人投資家に反社会的勢力(+反市場勢力)が入り込んでしまい、株の譲渡なども難しい場合は、IPOはもちろんM&A、追加の資金調達も困難になる。

イークラウドでは大和証券グループとの資本業務提携を行ない、個人投資家の属性を定期的に確認いたします。大手金融機関の水準で確認を行ない、このようなリスクは徹底的に排除いたします。

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大好きなWBSで取り組みを紹介していただきました(2018年11月20日)

②管理コストが高い?

株主の数が膨大になるため、株主対応が大変。
もし資本政策上の問題で株主を整理する必要が出てきたときの対応コストが死ぬほど高い。管理部門の方や、株主対応をしたことがある方は理解していただけると思うのですが、株主は増えれば増えるほど面倒な手続きが増えます…汗

このような管理コストを減らしていただくために、弊社では株クラの株主に対してオンラインで情報発信し、オンラインで株主総会や議決権行使を行なっていただくことができるITの仕組みをご提供しています。株クラでは株主は平均して200人増えることを想定して設定していますが、管理コストとしては1名のエンジェル株主が増えるのと変わらない状態を目指しています

自分も前職ではVC8社+エンジェル2名に投資いただきましたが、これだけでもかなりの負荷でした。個人投資家が数十名、数百名いるという状況は考えただけで吐きそうです。

自分は前職ではベンチャーキャピタリストとして何十社も投資先を管理してきました。書面の印刷、書面の発送、捺印、回収、集計などで大きな負担をかけているなと思うことが多々ありました。今回はそういった経験からもオンラインで株主管理ができるツールを開発しており、今後は株クラの株主に限らず全株主に使っていただきやすいようなサービスに拡張することも考えています。

③調達コスト(手数料)が高い?

単純に発行手数料が高い。
例えば、手数料20%で3,000万円の資金調達をした場合、600万円+税を支払う必要があるので結構なコストです。

イークラウドでは資金調達が成功した時にはじめて成功報酬手数料をいただくビジネスモデルを採用させていただいております。着手金や審査料などはいただいておりません。

また、イークラウドで資金調達していただく総額としては、①事業計画達成のために必要な資金に加え、②成功報酬手数料も合わせて調達していただいております。資金調達時の時価総額に関しては、イークラウドが個人の投資家を代弁する立場として起業家の方と交渉をさせていただきますが、上記の手数料コストも含めた資本政策をご提案させていただいておりますので起業家にとって総合的な調達コストは実はあまり変わりません。

個人投資家の「応援したい」という気持ちは非常に嬉しいものの、いわゆるエンジェル投資家からもらえるような助言などは期待できなさそう。
やはり、エンジェル投資家から資金調達するメリットは、「経験豊富な先輩から、創業初期からアドバイスを貰えてサポートしてもらえること」だと思うんですよね。

イークラウドとしても、株クラは万能だと思っておりません。エンジェル投資家からのサポートやベンチャーキャピタルからのサポートとも異なる特徴がありますので、起業家の方にはサポートの性質についてご理解いただき、他の資金調達手段と組み合わせて事業成長の資金として有効活用していただくことをご提案しています

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起業家から見た株クラの魅力とは?

株クラに対する課題点については説明終わりです!
最後に課題じゃなくて株クラの魅力もお伝えさせて下さい。

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起業家から見た株クラの魅力は大きく3点です
①株クラでは1年間に1億円未満の資金調達をすることができます。 シード・アーリー期の企業の成長資金獲得に活用いただけます。
②申込みから着金まで、約1〜2ヶ月で資金を調達できます
(期間は審査や募集の状況で変動します)
③事業に共感する個人投資家が中長期的に応援してくれます。 会社・事業の認知が高まり、PR効果も期待できます。

株クラで一番特徴的なのが、③の事業に共感する株主にファンとして応援してもらえることです。株主をファンとして最大限活用しているのが、イギリスで株クラを駆使して成長しているBrewDogという会社です。株主数は11万人を越えており、時価総額は約2,000億円と評価されているユニコーンです。

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株クラのメリットもデメリットも理解していただけましたでしょうか。株クラの特性を理解して魅力を最大限に引き出していただき、事業拡大に活用してしていただけると幸いです。イークラウドとしても全力で株クラを活用した資金調達を支援させていただきます。

株クラを活用した資金調達についてもっと詳しく聞きたい起業家(起業準備中)の方は、Twitter問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。

現場からは以上です!

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