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2021年総括。VMV改訂の舞台裏。

①2021年総括

イークラウドは2021年10月には3億円の資金調達(累計7億円の資金調達)を行ったことを発表しました。増資を完了し、活動量を増やしたことで多くのメディアからも取材していただき、改めてこの領域についての注目の高さを感じております。

米国や英国など、海外の市場も成長していますが、日本の株式型クラウドファンディングの市場も2019年、2020年、2021年で倍々で成長をしており、我々自身も市場の成長スピードで以上に成長することができました(もちろん、もっと加速して行きたいと考えています。)。

倍々。2022年もきっと倍。

2021年の後半には、IT系ビジネスの資金調達に加えて、培養肉のベンチャーや、早期膀胱癌の創薬を目指す大学発ベンチャーなど、イークラウドとしては新たな領域のベンチャーを支援することができました。

イークラウドは2021年末日現在、約15名程度の所帯となっており、Fintechの会社としてVCやCVC、メガベンチャー、金融機関(銀行、証券)出身のメンバーが中心となって活躍をしています。副業や業務委託、インターンなどを含め、毎月新たな仲間が加わってくれています。

②ビジョン、ミッション、バリュー改訂の舞台裏

順風満帆に見えるかもしれませんが、実際には、試行錯誤しながら進んでいます。

色々と試行錯誤をする中、今回、イークラウドはビジョン、ミッション、バリュー(以下、VMV)の改訂を行なうことにしました。創業期のVMV改訂はこれまで何度か社内で話題になりましたが、定量的な効果測定も難しいことから、積極的に取組む機会を作ることができていませんでした。

そのような状態を見透かしたのか、資金調達後のある日、ジェネシアベンチャーズの田島さん(担当の一戸さん、コミュニティマネージャーの吉田愛さん)に声をかけてもらいました。

「これ、最近よくみるシリーズAあるあるなんだけど、イークラウドは実際どう?」

VMVが言語化されている会社でも世界観としての解釈は実はバラバラになってしまっていることが最近発生しているという指摘でした。

イークラウドでも、創業時に言語化していたミッションとバリューは標語として組織に一定浸透をしていたものの、確かに世界観としてのイメージ共有が不十分で、標語の解釈は人それぞれという状態になっていました。その世界観の解釈の違い、お互いの正義から、衝突やすれ違いが発生することもあったように思います。

このままの状態で組織を拡大すると課題はもっと大きくなってしまう予感がしたことから、会社の根本でもある目指すべき世界観について改めて話し合い、VMVの改訂も含めて再検討することにしました。

③改訂のプロセス

経営陣や一部のメンバーで話し合って決めるというプロセスの方が早いという考えもあるかもしれません。もちろん最終決定のフェーズでは経営陣で決めるべきだと思うのですが、今回は社内での対話はコミュニケーションを重視したいという方向性から、メンバーも巻き込みながら世界観を共有し、改訂していく方向性をとることにしました。

また、単に「言葉」としてVMVの改訂を行なっても、「言葉」の裏にある意図や背景、世界観が抜け落ちたり、重要な部分で解釈の違いが発生するようでは意味がないと考えて、そのような「言葉」の性質にも向き合って行くことにしました。

個人としての考えの共有、チームでのディスカッション、更にチーム代表によるディスカッション、経営陣でのディスカションなど、結果的にかなり多くの時間を割きましたが、腹を割ってホンネで話し合う貴重な機会になりました。

④Before→After

今回の改訂、Before→Afterは下記の通りです

■Before
Vision :未作成
Mission :投資家に魅力的な投資機会を創造し、挑戦者にとって新たな資金調達手段を提供する
Value     :Go Beyond(限界を超える)、Team(プロフェッショナルなチーム)、Compliance(法令遵守)

■After
Vision:
理想の未来に挑戦できる社会へ
理想の未来を描いたひとがいて、ある日そのひとは挑戦を決意します。理想の未来を描いたひとの元には応援する人が集まり、その応援する人の中には投資を通じて理想の未来に一緒に挑戦するひとも現れます。理想の未来に向けた挑戦は、多くのひとびとを巻き込みながらやがて結実し、豊かな社会に向かって行くと考えています。

Mission:
ひとりひとりの想いをつなぎ、挑戦に力を
クラウドファンディングはみんなが主役です。起業家と投資家、少しずつ役割は違いますが、理想の未来の実現に向けて一歩を踏み出しているひとりひとりという意味では一緒であると考えています。挑戦の力となるのは、資金調達、投資というお金の形もあれば、支援、声援など色々な形があり、全てが貴重な応援です。イークラウドはそのひとりひとりの想いをつなぎあわせることで、大きな「力」にできると信じています。

Value:
TRY FIRST(機動的挑戦)
変化や失敗を恐れず自ら先陣を切ってチャレンジし 挑戦する仲間を本気で応援しよう

COLLABORATION(掛け算のチーム)
発信力と傾聴力をもって互いに信頼を築き 最高のチームワークで会社の成果を最大化させよう

SUSTAINABLE GROWTH(持続的三方良し)
顧客の利益を中長期的な視点でも追求し 選ばれ続けるプラットフォームになろう

Valueは当初定めていた、Go Beyond、Team、Complianceを昇華する変更となりました。個人的には特に、SUSTAINABLE GROWTHが気に入っています。対外的にみると小さいな改訂に見えるかもしれませんが、社内的にはどれも深みがあると感じています。社内の価値基準として浸透させて成果につなげていきたいと思います。

⑤イークラウドは1→10フェーズへ

今回の改訂は、イークラウドの1→10フェーズ、第二章の始まりです。

創業時からこれまでの想いに加え、その世界観に集ってきた現在のメンバーの想いを加えて大幅なアップデートを行いました。

2022年も大きな挑戦をして行きたいと思いますが、更なる挑戦のためには新しい仲間が必要です。イークラウドの世界観(ビジョン)、目指すべき姿(ミッション)、価値観(バリュー)に共感する仲間とご一緒できればと思っています。


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