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僕がイークラウドを創業した理由

はじめまして。イークラウド株式会社代表取締役の波多江です。

2018年7月にイークラウドを創業しました。その後、2018年11月には大和証券グループ本社の100%子会社であるFintertech(フィンターテック)より創業期としては大型のシード資金調達(約4億円)を完了させ、今日に至ります。2019年12月にイークラウドの代表取締役に就任致しました。

■イークラウドのミッション

イークラウドは、

投資家に魅力的な投資の機会を創造し、
挑戦者に新たな資金調達手段を提供する

をミッションに掲げている会社です。

現在、イークラウドは、株式投資型クラウドファンディング事業への参入を目指しています。

株式投資型クラウドファンディングとは、インターネットを通じて、多くの方から少額ずつ資金を集めるための手段です。起業家は1社あたり年間1億円未満、投資家は1社につき年間50万円を上限として出資することができます(日本の法律で、出資可能な上限額が定められています)。

まずは、株式投資型クラウドファンディング事業を成功させ、将来的にはFintech領域において、各種金融商品取引業の登録を得ることで創造的なサービスを提供できる会社を目指します。

■株式投資型クラウドファンディングに参入する背景

このタイミングで株式投資型クラウドファンディングに参入することにしたの背景はいくつかあります。

まず、自分はここ数年、ベンチャーキャピタルを中心に活動をしていましたが、投資家としてでは無く、事業家としても大きな成果を出したいと常々考え続けていました。

イークラウドの創業に深く関わった、イークラウドの株主でもあるXTechの西條も、これまでのキャリアの中でサイバーエージェントFX創業や、仮想通貨(暗号資産)取引所に投資家、アドバイザーとして関わる中で、次なる金融商品を投資家に対して提供したいという熱い思いがありました。

株式投資型クラウドファンディングの市場を調べてみると、特に英国においては市場が急拡大していることを知りました。個人投資家は、時価総額1,000億円を超えるユニコーン企業を株式投資型クラウドファンディングの仕組みで何度も成長させてきたことが分かりました(日本の制度と英国の株式投資型クラウドファンディングは若干異なります)。

■イークラウドが目指す姿

日本におけるベンチャー投資は、ベンチャーキャピタルやエンジェル投資家など、一部の投資家は投資機会がありますが、個人投資家がベンチャー企業に投資できる機会は限定的です。ここには情報の非対称性があります。

プラットフォーマーとして情報の非対称性を解消し、個人投資家に対して適切なリスク・リターンの説明、情報提供をすることができれば、個人投資家にとっては魅力的な投資機会となり、ベンチャー企業にとっては新たな資金調達の手段として選択肢を増やすことができます。実際に、英国では既に年間約500億円の資金が個人投資家からベンチャー企業に対して投資されています。

個人の金融資産、約1,800兆円の1%でもベンチャー投資の資金に振り向けるきっかけを作ることができれば、18兆円のベンチャー資金が市場に還流します。日本は、再び活力を取り戻すことができるかもしれない、そう信じています。

■次回予告

株式投資型クラウドファンディングは、大きな可能性を秘めている一方で、多くの株主が登場するという特性から、特有の課題があります。株式投資型クラウドファンディングで資金調達をする上では、特性や課題を十分理解した上で、プラットフォーマーを正しく選択することが重要であると感じています。

次回は、株式投資型クラウドファンディング事業への参入に当たって、起業家、投資家、弁護士、証券会社など、多数の関係者へのインタビューやディスカッションでわかった株式投資型クラウドファンディングのイメージや関係者が認識している課題感について整理します。イークラウドが、株式投資型クラウドファンディングのプラットフォーマーとして、どのように課題を解決するのか、お伝えできればと思っています。

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