仁吾巴 妍 niaha ken

ひとと記憶について、無心に庭をみつめるネコの真似して、ずっと考えています。

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  • 記憶のはなし

    ひとは、記憶があって、はじめて、人として生きていけます。記憶は、そのひとの、存在の履歴であり、証です。もし、記憶がなくなったら、ひとは、どうなるのでしょうか?…そのことを、ずっと、考えています。

最近の記事

記憶のはなし 

連還する記憶 ④連還する記憶 ③では、存在記憶について、考察しました。 つまり、 存在記憶 新たな生命は、お母さんのおなかの中にいる間に、胎盤を通して生命記憶を受け取る一方、生まれたときから、存在記憶の記録が始まります。 存在記憶は、血肉に宿る数億年の生命記憶を生きるために活用し、展開し、開発し、進化します。存在の記憶は、進化の記憶なのです。 ところで、生命記憶をベースに蓄積された進化記憶は、元の生命記憶にフィードバックされるのでしょうか? 生命記憶と存在記憶は、切

    • 記憶のはなし 

      連還する記憶 ③連還する記憶 ②では、生命記憶について、考察しました。 つまり、 生命体は、自分が壊れないように、また壊れかけても恢復できるように、生き抜くための記憶を、代々、長年にわたって蓄積伝達してきました。 また、ひと類が、宇宙の実像を未だ認知できないのとおなじように、ひと類の認知機能は、生命記憶の実像を、未だ認知することができないでいる事実についても、おはなししました。 それでは、二つ目の存在記憶というのは、どのような記憶なんでしょうか? 存在記憶 新たな生

      • 記憶のはなし 

        連還する記憶 ②初回では、ひとの記憶には二つある、とおはなししました。 生命記憶と存在記憶です。 それでは、それぞれの記憶について、具体的にみていきましょう。 生命記憶 生き物という有機体は、数十兆といわれる多くの細胞で、できています。そして、それぞれの細胞には、生類の誕生以来、蓄積継承してきた記憶があります。 最近の研究で、細胞同士が、独自に情報を交換しあっていることが、わかってきました。細胞の一つ一つは、自分の記憶に刻まれた情報が、伝達媒体をとおして、ほかの細胞に伝え

        • 記憶のはなし 

          連還する記憶ひとの記憶には、次の二つがあります。 生命記憶 生き物という有機体は、数十兆といわれる多くの細胞で、できています。そして、それぞれの細胞が、生類の誕生以来、蓄積継承してきた記憶があります。それを生命の記憶、生命記憶といいます。 生命記憶は、生きるための記憶です。生命体の寿命が尽きるまで、生きるためにのみ蓄積される記憶です。寿命が尽きると、生命記憶は、他の生命体に引き継がれ、生き物すべての共有財産となります。なぜなら、生き物はすべて生の共同体、すなわち生態系に属

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