見出し画像

【全公開・限定プレゼント付】LINE公式アカウントの効果を正しく測定するには

LINE 公式アカウントには分析機能があり、あらかじめ用意された指標をもとに手軽に効果を確認することができます。

しかし、実際に運用をしていると

「リッチメニューや一斉配信など、経路別にどのくらいユーザーがサイトへ流入して購入しているかを知りたい」

「正確にGoogleアナリティクスやShopifyで計測するためのパラメータ設定方法を知りたい」

といったニーズが発生します。

今回はこのような方向けに、Googleアナリティクスのパラメータ設定について日頃企業のLINE公式アカウントを複数運用・コンサルティングしている筆者がどのようなルールに基づいて計測しているか?

その全てを公開します。

さらに、実際に使用しているツールの簡易版を誰でも使えるようにGoogle Spread Sheetで作成しました。

そのツールは、この記事の最後で無料で配布しています。

この記事が皆様のECサイト運営の役に立ちましたら、スキフォローを是非お願いします。

Google Analyticsのパラメータとは?

Googleアナリティクスのパラメータとは、Webサイトのページに到達したユーザーがどのようなサイトから(流入元)・どういった手段(流入経路)で訪問したのかを把握するためのものです。

Google AnalyticsのUTMパラメータ

UTMパラメータは以下の5種類を付与することができます。
それぞれ必須で設定すべきものと任意で設定するものがあります。

Googleアナリティクス公式で必須項目とされているものは、必ず設定しておきましょう。

1. utm_source:参照元(必須)

「utm_sourse」は、参照元のサイトを計測するパラメータです。検索エンジンやSNS、メルマガなど、どのサイトからアクセスしたかを計測できます。Googleアナリティクスでは「参照元」として表示されます。

パラメータを付与したURL例
https://xxxx-test-xxx?utm_source=line

2. utm_medium:メディア(必須)

流入元のサイトが同じでも広告や自然検索など、異なるメディアからのアクセスを分類して集計する必要があります。Googleアナリティクスでは「メディア」として表示されます。

パラメータを付与したURL例
https://xxxx-test-xxx?utm_source=line&utm_medium=social

3. utm_campaign:キャンペーン(必須)

utm_campaignは、広告のキャンペーン名を分類するタグです。「春のセール」「お試しキャンペーン」「LINEの新作情報」など、どの広告キャンペーンからの流入が多かったか、効果を把握できます。
Googleアナリティクスでは「キャンペーン」として表示されます。

パラメータを付与したURL例
https://xxxx-test-xxx?utm_source=line&utm_medium=social&utm_campaign=springsale

4. utm_term:キーワード(任意)

utm_termは、検索キーワードを分類するタグです。どのキーワードで流入が多かったかを把握できます。Googleアナリティクスでは「 キーワード」として表示されます。

パラメータを付与したURL例
https://xxxx-test-xxx?utm_source=line&utm_medium=social&utm_term=game

5. utm_contents:広告コンテンツ(任意)

utm_contentsは広告コンテンツを分類するタグです。バナーや動画広告など、どのクリエイティブの広告からの流入が多いか把握できます。

バナー広告が他の広告より流入数が多ければ強化したり、流入数が低いクリエイティブは取り下げたりするなど、クリエイティブの改善に役立てられます。
Googleアナリティクスでは「 広告コンテンツ」として表示されます。

パラメータを付与したURL例
https://xxxx-test-xxx?utm_source=line&utm_medium=social&utm_contents=banner01


実際に私が設定している運用ルールを大公開

それでは実際に私が企業様の計測をする際に設定している運用ルールを公開します。

テキストだけではお伝えするのが難しい部分もありますので、最後に実際の運用ルールをまとめたシートと、その運用ルールに基づいたパラメータ付きURLを作成することができるツール無料でお渡ししています。

運用ルールを策定して遵守をしています。

1. utm_sourse:参照元(必須)

「utm_sourse」にはLINE配信の場合、"utm_sourse=line"を使用しています。

2. utm_medium:メディア(必須)

ここはデフォルトチャネルグループに従い、"utm_medium=social"を使用します。

3. utm_campaign:キャンペーン(必須)

「utm_campaign」にはLINE内のどこからの流入やCVが多いかを把握するために、以下の9種類のパラメータを設定し分析をしています。

  1. line_new-arrival
    LINEでの新着情報(新作販売など)の配信に設定します。

  2. line_re-arrival
    LINEでの再入荷情報の配信に設定します。

  3. line_content
    LINEでのコンテンツ配信(特集ブログなど)に設定します。

  4. line_sale
    LINEでのタイムセール / 割引の配信に設定します。

  5. line_coupon
    LINEでクーポンを配布する場合に設定します。

  6. line_cs
    LINE内でカスタマーサポートを行っている場合、対応中に商品リンクを送るなどしておすすめをする際に設定します。

  7. line_menu
    LINEのリッチメニュー(A~F)に設定します。

  8. line_profile
    LINEのプロフィール箇所で設定します。

  9. line_senario
    LINEのシナリオ配信で設定をします。

4. utm_term:キーワード(任意)

実際にどの配信から売れているのかを判断するため”LINEの配信ID”を設定しています。

配信IDとは?
LINE公式アカウントでの配信それぞれに振られている9ケタの数字のことです。
URLもしくはメッセージの作成画面で確認することができます。

配信IDの確認方法

5. utm_contents:広告コンテンツ(任意)

一回の配信の中に複数箇所URLがある場合、どの箇所からの流入やCVが多いかを計測しています。

パラメータを付与したURL例
https://xxxx-test-xxx?utm_source=line&utm_medium=social&utm_contents=1_20230401

UTMパラメータを作る際の注意点

utmパラメータを作成する際は、以下の4つのポイントで注意が必要です。

  1. 使用できる文字は英数字、記号のみ。
    日本語や空白は設定できません。記号は「_(アンダーバー)」の使用をおすすめします。

  2. 大文字・小文字の判別
    大文字・小文字は判別されるので、同じ単語でも大文字と小文字が違うと別の分類としてカウントされます。

  3. "?"を使用できるのは1度まで
    それぞれのUTMを接続する際の接着剤の役割をする"?"ですが、1度までしか使えません。一度登場したあとは"&"が接着剤の役割を担います。

  4. 参照元やメディアの運用ルールを作っておく
    emailとmail、newsletterはすべて同じもののように思えますが、Googleアナリティクス上では別の分類としてカウントされます。運用ルールを作って統一しましょう。

LINEで使える意外と知らないTips

ツールをプレゼントする前に、意外とみなさんが知らないLINEでURLを使用する際のTipsをお伝えします。

LINEでURLリンクを標準ブラウザで開いてもらいたい。

そのままのURLリンクだとLINEアプリ内で開いて少し使いにくい、、、

LINE内のリンクをクリックするとLINEアプリ内でサイトが開く…

そこで、

URLの後ろに "?openExternalBrowser=1" を付けると、ユーザーの標準ブラウザで開かせることができます。(実際に試してみてください)


最後に、実際に使用しているURL生成ツールを配布

ここまでの内容に従って正しいURLを生成できるツールを用意しました!

私が実際に使用しているツールの簡易版をご用意しました!



⚙️URL生成ツール(簡易版)の構成

1. UTM運用ルールシート
→ 実際に私が運用時に使用しているルールを公開しています。
2. URL生成ツール
→策定した運用ルールに基づいたパラメータ付きURLを生成することができます。

コピーして使用していただくことで、自社に合わせた運用ルールを策定することもできます。


ぜひ自社やチームでご活用ください!



こちらをコピーしてご使用ください!

おわりに

この記事が良かったと思う方は、noteのフォローnoteのスキをおねがいします!

もしこの記事が好評でしたら、直接使い方や運用の方法などのご相談をお受けできる機会を設けたり、今回の生成ツールをさらに発展させた、配信からCVまでを一元管理できるダッシュボードの作り方なども公開したいと思います。

この記事が参加している募集

マーケティングの仕事

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?