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晴雨兼用のブーツ

「完全防備の長靴」から
「電車にも乗れる長靴」に
ワタシの中の条件が変わったのは
子どもの送り迎えもなくなり
雨の中の試合観戦もなくなって
お母さん業を卒業したからかもしれない

娘の学校の先生にも
「友達みたいな母娘だね」と言われたらしく
それはワタシが
この先この子たちが何か失敗しても
もうワタシのせいではない!
と開き直り
責任という重い足枷を切り捨てたから
この先も助けを求めてくれば
できる限りのことをするけど
それは子どもだからではなくて
大切な人だからであって
親とか子とかの話ではない


少し特殊な足型のワタシには
調整の効かない長靴は無理だった
試着のときは平気だったし
なんなら通勤の片道20分も平気だった
だけどわが職場は3フロアある店舗
用があれば端から端まで馳せ参じる
立ち仕事どころじゃない歩き仕事で
5時間しか働いてないのに足は棒になり
もう帰るのも苦痛だった

その後立ち回り先のプチ試着旅で
3軒目の某アルファベットマートの目の前の
ノーマークなほっこり系靴屋さんで
晴雨兼用ブーツと運命の出会いをする


平たい足に合う平たい造りに柔らかい合皮
足首に近い立ち上がりは甲薄でも前滑りしない
そのぶん脱ぎ履きは大変だけど
ファスナーでなんとかならないこともない
足先にゆとりもあるから指が当たらない
幅狭甲薄足民は幅で靴を選ぶと
足をグーにするのがデフォルト
そういえば娘も足をグーにして
紐がちぎれるほどギュウギュウに履いてた

今日も仕事で履いてたけど
スニーカーほどではないにしろ
なんとか5時間走り抜けられる
でも足先がちょぴっと余ってるのか
昇り階段で蹴っつまづいて
久しぶりに手をついて転けたのはご愛嬌
ケガしなくてよかった

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