見出し画像

生産をやめない

今日は透明水彩画の教室だった。癒しの時間。そして時間を忘れて何かに没頭できる時間。そうやって毎回集中して、しかも夢中で描いている。瞑想に近い。今に集中中。

「正解も不正解もないからね。」と先生は言ってくれる。自分なりにうまくかけたり、後から見て気に入ってたりすれば、それが正解ってことかな?
「写真と違って、いらないものは省いちゃえるし、好きなように」って言われるけど、それがいちばんむずかしい気がする。

透明水彩をはじめてもうすぐ1年くらいだけど、色が本当にきれいで、そんなところも好きなのです。ビビってしまい、なかなか濃い色を塗れない。それはきっと失敗を恐れているからだと思う。ちゃんと描かなくちゃとか、間違えたらいやだなとか。趣味だから好きなようにやればいいのにと言い聞かせてみる。

知らなかったけど、透明水彩には裏技まである。水筆と言って、後で水を吸った筆でこすれば色が抜けるのです。透明になるわけではないけど、塗りなおせる。そう思っただけで、ちょっと気が楽になる。

やっぱり忘れてまた淡い色の作品ができあがる。もの足りないんだけど、どこをどうしたらいいかわからない。頭の中は不透明なままだ。

こんな時は、最終兵器として、先生にお願いする。パッと見て、「わたしならこうするかな〜」と言いながら少し手を加えただけなのに、もう素敵になっている。そういうお手本を見て、やれる気になって、続きをやるんだけど、またすぐにぶつかる。そうやって壁にぶち当たりながらできた作品はやっぱり愛着がわく。どこが完成かもわからないけど、気がすんだら終了にしている。

こうやって何かを生産してる間は、精神的に年を取らないらしい。
教室にくる生徒の方々はもう仕事をリタイヤした先輩方が圧倒的に多い。やはりみなさま若々しい。わたしのようなシンプルな絵ではなく、風景の中の細かい所まで丁寧に描いていて、本当にすごい。
絵を描く前提で山に登ったり、公園に遊びに行ったりしてたくさん写真を撮ってくる。なんと!行動力まで伴っている。
お手本がいっぱいだ。絵に限らず、何かを生産し続けようと誓った。

この記事が参加している募集

今日の振り返り

お立ち寄りいただき、ありがとうございます。