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渋滞必至!首都高速3号渋谷線の渋滞を回避せよ

以前、原宿まで首都高速3号渋谷線を使い、途中で渋滞に巻き込まれた事を記事に書いた。
その時間帯に3号渋谷線を使えば渋滞するのは想定済みだったが、それならばどのルートで走行すれば回避できると想定していたのかについて書き連ねていきたいと思う。
なお、前回に記事で利用した渋谷出入口で降りる想定とする。


首都高速3号渋谷線とは

東名高速を使って東京に入る際、最も王道の経路が首都高速3号渋谷線だ。
なぜなら3号渋谷線は東名高速の本線と直接接続しており、事実上一体化しているからである。
首都圏の道路ネットワーク構想である3環状9放射のうち、9つある放射道路の一つを東名高速と共に形成する重要な路線なので、その交通量たるや尋常ではないのだ。

東京ICで環八通に退出しなければ、そのまま渋谷線に突入する

渋滞発生箇所

迂回路を決めるためには、具体的にどの区間で渋滞していたかを確認する必要がある。
私が首都高速3号渋谷線で渋滞に見舞われた箇所を地図で示すと、概ねこのような区間となる。

意外と長い

渋滞は東名高速の東京料金所を過ぎた辺りから始まり、大橋ジャンクションまで続いている。
大橋ジャンクションでは首都高速3号渋谷線と首都高速中央環状線が接続しており、ここを過ぎると明らかに流れが良くなるのだ。
つまり、大橋ジャンクションに至るまでの区間を避ければ良いので、中央環状線から大橋ジャンクションを経て都心方向の3号渋谷線に乗ればよいというわけである。


3つのルート

結論から言うと、首都高速3号渋谷線の渋滞を回避する迂回路は二通り存在する。
ただし、二通りとはいっても、両者の違いは主に湾岸線を走るのか、それとも神奈川1号横羽線を走るのかと言う違いしかない。
3号渋谷線を直進するルートと二つの迂回路の合計3つのルートを、あらためて見ていこう。

①首都高速3号渋谷線のみを使うルート

件の渋滞発生区間を通るルートである。
このルートの長所は最短距離である事と、そして何より分かりやすいという点に尽きるだろう。
なにせ東名高速の本線を直進するだけなので、分岐や合流で悩まされる事がなく、道に迷う可能性は皆無だからだ
初心運転者や、分岐や合流が苦手といった車の運転に自信が無い人向けのルートと言っていいだろう。
ただし、渋滞が頻繁に発生する区間なので、渋滞を避けたい場合は混雑しない時間帯を見極めて使う必要がある。


②首都高速湾岸線を使うルート

迂回ルートその1であり、これこそが本命の迂回ルートである
東名高速の横浜青葉JCTから一気に首都高速湾岸線へ行き、湾岸線の大井JCTから首都高速中央環状線へ入り大橋JCTまで抜けるというものだ。

このルートの長所はいくつかあるが、1つ目はその分かりやすさだろう。
①の直進ルートには及ばないが、数ある迂回路の中で最も分岐合流を少なくしている
分岐合流を伴うジャンクションを列挙していこう。

1.横浜青葉JCT(東名高速→首都高速神奈川7号横浜北西線)

2.大黒JCT(首都高速神奈川5号大黒線→首都高速湾岸線)
※横浜北西線、横浜北線、大黒線の3路線は、路線名こそ違うが一直線

3.大井JCT(首都高速湾岸線→首都高速中央環状線)

一般道で言えば、一回の右折と二回の左折だけということになる。
そもそも首都圏の高速道路というのは、地方とは比べ物にならないほど短区間でJCTが連続するという網の目のような構造をしている。
実際に走行してみると分かるが、首都高は交通量が多いため思い通りに車線変更しにくいこともあり、JCTごとに案内標識を見て判断していては遅すぎるのだ

2つ目の長所は、走りやすくて渋滞しづらいという点である。
湾岸線は基本的に六車線が確保されていて交通容量が高い上、直線が多く線形が良い(カーブなどが少ない)ため制限速度も高く、流れがよいのだ。

首都高速の各路線は、その多くが狭小な土地に無理やり建設した箇所が多く、急カーブや危険な分岐や合流が多い構造となっている。
そのため、都心部を無理に走行するより、湾岸線を有効活用するのが望ましいだろう

このルートの唯一の欠点は、その距離の長さだろう。
渋滞しにくいとはいえ、距離が長いと所要時間は①のルートと変わらない可能性もある。
私のように渋滞でノロノロ走行するのがイヤ、トイレに行けない等の圧迫感に耐えられない、長距離走行することに何の躊躇いもない(むしろ好き)という人間にとっては、このルートが向いていると言えよう。

③首都高速神奈川1号横羽線を使うルート

迂回ルートその2である。
このルートは、東名高速の横浜青葉ジャンクションから分岐し、首都高速神奈川1号横羽線を東進する。
その後、昭和島ジャンクションで首都高速湾岸線へ入り、さらに大井ジャンクションから首都高速中央環状線へ入り、大橋ジャンクションまで至るルートだ。

率直に言えば、①と後述する②のルートの中間だが、それ故に中途半端なルートと言える。
まず、②のルートよりも分岐するJCTが一箇所多い

通過する路線名とジャンクションを列挙していこう。
1.横浜青葉JCT(東名高速→首都高速神奈川7号横浜北西線)

2.生麦JCT(首都高速神奈川7号横浜北線→首都高速神奈川1号横羽線)

3.昭和島JCT(首都高速神奈川1号横羽線→首都高速湾岸線)

4.大井JCT(首都高速湾岸線→首都高速中央環状線)

最終的には②と同じルートに合流するのに、わざわざ手前のルートを通っているため、昭和島JCTで湾岸線に乗るという分岐と合流が増えているのだ。
その分、②よりも距離的には短くなっているのだが、これが一概に優れているとはいい難い。
その理由は、首都高速神奈川1号横羽線は、首都高速湾岸線に比べて規格が低いという点にある。

首都高速湾岸線は、先述のとおり六車線と車線数が多い上に直線が多くて線形が良い。
それに対し、首都高速神奈川1号横羽線は四車線しかなく、また内陸を通過するために線形が悪い
どちらの路線が走りやすいかは明白で、湾岸線の通行に支障がある場合を除き、こちらの路線を使うべき理由は見当たらないのだ。


まとめ

①のルート→初心者向け

②のルート→ドライブ好きやベテランドライバー向け

③のルート→②のルートの予備

といったところだろうか。

これ以外にも、グーグルマップで検索すると中央環状線ではなく首都高速1号羽田線を通り、浜崎橋JCTと谷町JCTを通過して渋谷出入口へ向かうルートを示される。
地図上で見ると大したことはないが、不慣れなドライバーがこのルートを使うと間違いなく判断を迷うだろう。
そもそも、こんな鋭角ターンなど私はしたくない。

中央の鋭角ターンが谷町JCT

また、基本的なことではあるが、時間帯によって渋滞区間は変化する。
最新の渋滞情報を入手することは、渋滞回避の基本中の基本だ。
3号渋谷線の渋滞回避のルート選択は、横浜青葉JCTの手前にある港北PAまでに決めておく必要がある
この記事が、首都高の渋滞回避の一助になれば幸いだ。


おわりに

最後に、もう一つ首都高を走るときの注意を書いておこう。
分岐や合流をするときだけではなく、直進するだけのJCTであっても注意したほうがいい
その理由は、自分が分岐や合流をしようと思っているJCTと勘違いしそうになったり、案内標識に惑わされたりすることがあるからだ。
複数の経路で目的地にたどり着けるだけあって、自分の意図した経路以外に結果的に誘導されてしまうことがある。
強い意志を持ち、どこのJCTでどの方向に走行するのかを予め頭に叩き込んでおく事が肝要なのだ


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